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第20話

 夕方。スーパーの買い出しから帰って調理開始。

 いっしょにカレーを作る。


#####


「まずはご飯を炊くの、3合で十分だよ。計量カップで炊飯釜に入れて……そうそう」


「それで米を研ぐのよね。せ〜の……オッラァァァーーーッ!」


「速すぎ速すぎ?! お米が飛び散ってるってぇ! もっと優しく!」


「う〜力加減が難しい……ソロリソロリ」


「次はお肉とお野菜を切って炒めるよ」


「切るのは得意よ、それっ……キィィィン」


「あれ? お肉とお野菜消えちゃった?」


「ここよここ、粉みたいにサラサラになっちゃったわ」


「粉みじん切り?! どんだけ細かく切ってんのさ、一口大でいいんだよ!」


「だから知らないのよ〜先に言って〜(泣)」


「お肉もお野菜も予備を買っといてよかった。こっちはゆっくり切ってね」


「ふん、ふん……慎重に、力をうまく抜かないと……」


「炒めて全体に火が通ったら水を入れてじっくり煮込むの」


「むぅ、コンロの火力が弱くない? 追加していい?」


「追加って?」


「雷は熱にもなるのよ、鍋に手をかざして……えいっ」


 バチチチチッ、ボゥン


「アチャチャチャーーーッ?! 鍋吹っ飛んだってぇーーーっ!」


「あらら大変! ヤケドしてない?」


「アチチ……魔法で余計なことしない! 大人しくしてて!」


「はぁ〜い……」


「煮えてきたらルーを溶かそうね。隠し味があればここで入れるの、おしょう油とかすりおろしたリンゴとか」


「隠し味はやっぱり季人ちゃんの体液よね♡ お口から『んべっ』て出しちゃって〜ほらほら〜」


「フガフガッ、ひゃめてっ(やめて)、|あちょでおしゃらにいりぇてあじぇるかるぁ《後でお皿に入れてあげるから》〜」


 じっくりコトコト40分。


「「かんせ〜い!」」


「途中どうなるかと思ったけど、なんとか形になったね。おいしそうだよ」


「これが『料理』……? ワタクシが作ったの……? どんな魔法より難題だった悲願をとうとう……グスン」


「早速食べよ〜お皿にいっぱい盛って、席について、手を合わせて……」


「「いっただっきま〜す!」」


「むぐむぐ……粉にしたお野菜が意外とトロトロになっていい感じかも? おいし〜い!」


「おいしい……?! こんなおいしいの、産まれて初めて食べたわ! お料理ができるってすばらしいことなのね」


「だよだよ、これからいっぱいお料理しようね」


「は〜い♡ あ、季人ちゃんの体液トッピング忘れてた。ほら、ママのお皿に出して♡」


「まったくもう……ぷぇ、ぷぅぇっ」


「これよこれ♡ キレもコクも夜のスタミナも大違いなのよ〜あぁ〜脳内にキクゥ♡」


「麻薬キメたみたいなこと言わないで〜とにかく今日のカレーは大成功だね」


 深夜。代償部屋のベッドの上。


「ぷはっ……季人ちゃんのお口、ちょっとカレーの味がするわ」


「ウソ? ちゃんと歯磨きしたのに。もう1回やってくるよ」


「ん〜ん〜そのままで♡ 歯も舌もママがペロペロキレイキレイしてあげる♡」


「そ、そんなの汚いよ?」


「カワイイ子に汚いところなんてないわよ♡ ほらジタバタしないで、めいっぱいお口開けて♡ あ〜ん♡」


「あ、あ〜ん」


「もっともっと♡」


「あ゛ぁ゛〜ん!」


「なんてつぶらなのどちんこ♡ そこも磨いてあげるからね、ぶっちゅ〜♡」


「んぶっ、|しょこみゃでおきゅはみゅりぃ《そこまで奥はムリ》〜!」

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