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コンビニで貰った特別クーポンを使ったら大変なことになった 俺だけダンジョンでレベルアップ?  作者: 熊出
井上岳志編(シュヴァイチェ動乱)

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アリエルについて

 気がついてみると、自分は驚くほどアリエルについて知らないということに気がついた。

 駄猫。三番ショート。運動神経が意外と良い。歌が意外と上手い。ゲームは下手糞。クソ雑魚エル。

 そんな表面上の事しか知らない。


 例えば、天界大戦で賊軍となったのは姉だったのか妹だったのか、それとも男兄弟なのか、その結末はどうだったのか、家族仲は良かったのか、それに対してどう思っているのか。

 どんな育ちをしたのか。どんな生活の中であのマイペースな人格が形成されたのか。

 どれほどの強さを秘めているのか。

 全く想像もつかない。


 思えば、俺は相棒と言いながら、アリエルのことを少しも知らないのだ。

 アリエルとウリエルの関係も知らない。

 だから、気の迷いだろうか。

 先輩をバイトに送る時に、ウリエルを呼び出してみた。


「ウリエル。出てもらってもいいか?」


 先輩の目が金色に変わる。

 その変化に、今でも一瞬どきりとさせられる。

 日常の中に潜む非日常。


 ウリエルは口を開く。


「なんだい、少年。なにか用か?」


「アリエルのことについて、聞きたいんだが」


「ふむ、アリエルについて、か。私も、ヒョウンも、彼女についてはあまり良くは言えないな」


 俺は苦笑する。


「そりゃそうだろうよ。あんな駄猫」


「いや――そうではなく」


 ウリエルは言葉を探すように宙空に視線を向けた。


「鬼瓦については私も聞き及んでいる。天界大戦については聞いているかな?」


「ああ。一部の天使が反逆して……その、あんたらの親族もそれに加担した、と」


「首謀者なんだよ」


 ウリエルは、呟くように言った。


「アリエルの姉が、天界大戦の引き金を弾いたんだ」


 俺は頭に落石を受けたようなショックを受けた。

 鼻歌でも歌っていそうなアリエルの人格が本当にわからないと思った。

 本当に、俺は、俺の一番身近な相棒のことも理解していなかったのだ。



続く

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