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急襲

 その時、男は見ていた。

 春武を、辰巳を、翔吾を。

 どれも見た顔だ。


「さあ、行きなさい。隙に乗じて奴らを狩るのです」


 男は穏やかな表情で言うと、指を鳴らした。

 その途端に、男の周囲にいた四人が姿を変えた。

 虎男、人狼、竜人、猿人。

 彼等は超常的な速度で駆け始めると、一気に少年野球チームに襲いかかった。



+++


「む」


 異変に気づいたのは部長が最初だった。

 俺もその視線の先を追う。

 そして、絶句した。


 悪霊憑きの群れがこちらに向かって襲いかかってきている。

 刹那が即座に構えを取る。


「春武は皆を守って。私は彼等を迎え撃つ」


 そう言った瞬間、縮地でその姿が消える。

 次の瞬間、虎男が空を高々と舞い上がった。


 しかし、虎男は空中で姿勢を変える。


「飛行能力持ち!?」


 刹那が唖然とつつ着地する。

 そして、四体は上空から子供達への急襲を開始した。


 その時、地上から一閃。

 硬式球が投げられた。しかもとんでもない速度で。


 部長が険しい目で投球し、バットを手に取っていた。

 鬼瓦部長。

 肩を壊したとは言え元はプロにも才能を認められた投手だった。



つづく

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