表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

516/592

霊力と魔力の混合術

「一つ案があるんだけどな」


 岳志は、六華の護衛に付いて東京に滞在している刹那にソファーに寝転がってもたれかかった。


「なーにー?」


「霊力と魔力って重なり合うと跳ね上がるんじゃないか?」


 刹那は読んでいる本のページを捲る手を止めた。


「そういえば春武達言ってたね。悪霊憑きが霊気を覚えたら総合力が跳ね上がったって」


「うん。霊力と魔力は重ねがけする効果があるような気がするんだ」


「けど私達、霊力って奴に心当たりないなあ」


「そうなんだよな。けど辰巳と翔吾って子達は霊力使いなんだろう?」


 刹那は本を閉じて顔を上げる。


「教わったってことは教われるってことかな?」


「試してみる価値はあると思う。と言っても、精霊退治でレベルを大幅に増した時みたいにはいかないとは思うが」


「春武が愛なら天然の魔力を持ってる。味方戦力の補強としては十分だよ。もっとも」


 刹那は俯く。


「子供達をそこまで使って良いのかって話はあると思うけど」


「最悪、刹那が習得できれば良い。刹那も天然の魔力持ちだもんな」


「よし、そうと決まれば動こう」


「明日から俺も出張だ。今日のうちに決めよう。春武に連絡してくれ」


「電話番号知らないの?」


「授業中だろ?」


「ラインは?」


 岳志は黙り込む。

 刹那は呆れたような表情になる。


「そういうとこだと思うよー。未だに心開かれてないの」


「……ごめん」


 小さくなるしかない岳志なのだった。



つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ