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演技か? 正史か?

 さて、眼の前にいるのが呂布として、演技の呂布か正史の呂布かによって対処が変わってくる。

 正史の呂布はただの武将。強いとはいえ人間の範疇だ。

 しかし演技の呂布ならば?

 人知を超えた化け物だ。

 三人の強者を相手に一人で立ち回ったという怪物。


 どちらだ?


 俺は縮地を使って接近すると、双剣の二撃を放つ。

 瞬間、方天戟が一閃した。


(弾かれた!?)


 人間には対処不能な速度のはずだ。

 俺は弾き飛ばされる。

 そこに、方天戟の一撃。


 それは胸に吸い込まれようとした。

 蹴りを放ってそれをいなす。


(演技の呂布だ)


 俺は確信していた。

 そうすると、眼の前にいるのは一騎当千の化け物。

 様々な人々のイメージによって強化された人外の範疇だ。


 俺はサンダーアローを放つ。

 しかし呂布はそれを予知していたかのように方天戟を地面に立てた。


 方天戟に雷撃が留まった。


 他の面々も苦戦している。

 それはそうだ。ファンタジーの世界の住人が相手なのだ。その実力は現世の人間を超越した俺達と同等だ。


 シュヴァイチェはそれを眺めてニヤリとすると、跳躍して世界の外へと出ていった。


「待て!」


 慌てて追いかけようとするが、赤兎馬が道を防いだ。

 そして方天戟が振るわれ、俺はそれを受ける。


(焦りを一旦捨てろ)


 俺は眼の前の敵に集中することにした。

 伝説を超えるにはそれなりの覚悟が必要だ。



つづく

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