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炎のオーラ

 俺はあかねを下ろすと、両手を前に差し出して魔力を集中させた。

 苦い記憶とともにあるスキル。

 しかしそんなことを言っている場合ではない。


「コールドレイン! クリエイトウィンド!」


 強風に押されて氷の矢が相手に降り注ぐ。

 しかし、その全ては相手の炎のオーラによって蒸発した。


 相手が突進してくる。

 再びあかねを抱き上げて、回避した。

 跳躍しすぎて、二十メートルは距離を置いた。


 その間、狙われたのは刹那だ。

 しかし、こちらも身体能力向上系スキル持ち。

 器用に攻撃を避ける、避ける、避ける。


「コールドレインが効かないか……」


「そして相手を常に包む炎のオーラ」


 あかねが補足する。


「これによって通常攻撃も困難となる」


「だな。なんとかしてあのオーラを突破しないと」


「オーラさえ突破すれば、岳志君の魔力なら奴を貫ける氷の槍が作り出せると思う」


 あかねの言葉に、俺は目を輝かせた。

 勝ち筋はある。


 ただ、オーラをどうするかが問題だ。


「私に出来たんだ。魔力量が圧倒的に上なあんたにできないはずがない」


 そう言って、あかねは俺から降りると、目を閉じて精神を集中し始めた。


「魔力、借りるよ」


 あかねの周囲に風が舞い始めた。


「確実に一撃を叩き込む。それにはもう一人の力を借りる必要がある」


「もう一人?」


「抜群の身体能力を誇る、刹那」


 そう、あかねは断言した。

 どうやら、秘策があるらしい。



続く

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