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来るべきじゃなかった

 アリエルが悪霊つきの集団に襲われている。

 敵は人間。天使のアリエルは反撃するわけにはいかない。しかも相手は同化型。強靭な身体能力が売りだ。

 躱す、躱す、躱す。

 しかし流石に波状攻撃には限界が来る。


 そのうち、一人の攻撃がアリエルの胸を貫いた。

 そこで、俺は目が覚めた。

 悪夢だった。


 来るべきではなかった。

 そんな思いが胸に湧く。

 仲間にはお前さえいなければと言われ、相棒は足取りを失う。

 一体何をしにこの地に来たのかわからない。


 しかし、この地で秘密裏になにかが進行しているのはアリエルの足取りが途絶えたことからも明らかなのだ。

 その時、部屋の扉に炎が灯った。

 夢遊病の患者のように、俺はその炎を追って歩いていく。


 灯火は次々に俺を導いていく。

 俺はその先を歩いていく。

 そのうち、俺は裏路地に辿り着いていた。


 紙が、落ちていた。

 紙にはこう書いてある。


『陰陽連に裏切り者がいる』


 俺は息を呑んだ。

 そして同時に確信した。

 炎はアリエルの得意分野。

 アリエルは身をくらましただけで、生きている、と。



続く




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