表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/534

決戦のはずが……?

「陰陽師、なんだってな」


 俺の言葉に、涼子は不敵に微笑んだ。


「あんたの黒幕に聞いたの?」


「黒幕……?」


「あんたにつけてた式神があんたが家にたどり着いた途端に燃やされた」


 アリエルのことか。


「あんたはより上位者に操られる駒ってことだ」


 あの駄猫を上位者扱いされることには若干抵抗がある。

 確かに天使だから人間より高位な存在なのかもしれないが。


「なにを企む、陰陽師」


「情報の共有と」


 涼子の顔から、表情が消えた。


「共闘」


「共闘?」


 思わぬ方向に話が進んだ。


「鬼瓦みたいな奴が他にもいるってことさ」


 捨て鉢な涼子の台詞に、俺は背筋が寒くなった。

 あの脅威が、まだ存在するというのだろうか。

 サンダーアローを失った俺は、それに対抗できるのだろうか。


 唖然としている俺を見て、涼子はにいと微笑む。


「ね、この前のは私が悪かったからさ」


 そう言って、涼子は距離を詰めてくる。


「仲直りしない? 約束は今日の仕事終わり。近くの公園で」


 どうしたものかと思う。

 そう言って、前回は罠にあった。

 しかし、相手の目的は共闘にあるという。


 それに、鬼瓦のような存在という奴も気にならないわけではない。


「わかった。あんたの話を聞いてみるよ」


 相手がどんな手段を使ってくるかはわからない。

 しかし、先輩のハグが勇気を与えてくれる。アリエルのバックアップがあるという事実が自信をくれる。

 俺は一人ではなかった。



続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ