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不登校男子、半サキュバス♀転生-お人好し中学生キズナがネガティヴ女子高校生を救って溺愛されてく話-  作者: 東山ルイ
シーズン2 Stone Cold Crazy-息の続く限り動き回れ-

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041 意地悪な転生者

『セブン・スターズの予備生、ねェ。その住ませている子はなにをやらかしたんだい?』

「んーとね、カイザ・マギア使っちゃったみたい! 13歳で帝王の魔術使えるとかヤバくね!?」

『恐ろしい話だ。どうせキズナってガキだろ?』

「え? なんで分かったの?」

『散々話してくれたじゃないか。可愛い妹みたいな子ができたって』

「あー、確かに! ルーちゃんに隠し事はしないもんね!」

『そしてスピーカーフォンにしていると。キズナ、私が教えられることは少ないぞ? パーラから訊いたと思うが、私も転生者だからな』ルーシは一呼吸置き、『だが、オマエはすこし奇妙な転生をしている。サキュバスとのハーフなんだろ?』


 緊張の面持ちで、キズナはルーシとの会話に臨む。


「う、うん」

『だったら突破口はいくらでもある。いまから私のところへ来られるか? こういう話は早く詰めちまったほうが良い』

「わ、分かった」

『なんだ? 緊張しているのか?』

「そりゃ、17億メニーのヒトと話しているんだもん」

『値札なんて、戦場に出りゃ勲章と変わらない。勲章が闘いで役立つか? 役立つとしたら、そりゃ法廷の場においてのみ、だよな?』

「……君、日本から来たの?」

『ああ』


 ルーシはあっけらかんとした態度で答えた。


『ともかく、時間は有限だ。パーラのスマホに位置情報送るので、こちらへ来い。不安だったらパーラを連れてきても良いぞ』

「そうする。ありがとう」

『感謝するにはまだ早いさ』


 通話は切られた。キズナ、パーラ、メントの3人は、ただちに送られてきたルーシの位置情報を閲覧し、揃って口を開ける。


「連邦情報局? アイツ、なんでスパイどもの巣窟にいるんだ?」

「分かんない……。そういえば、ルーちゃんがいまなにでおカネつくってるのか聞いてなかった」

「連邦情報局ってなに?」キズナはそう言った。

「あー。かいつまんで言うと、国内と海外の諜報活動を行う機関ってところだな。セブン・スターズほどじゃないけど、なかなかの猛者が揃ってるって噂だ」

「と、ともかく、私とキズナちゃんで行ってくるよ。だいぶ怖いけどね……」

「だったらあたしも着いていこうか?」

「いや、ルーちゃんの指定は“キズナちゃんと私”だから、メントちゃんが行ったらルーちゃんなにもしてくれないかもしれない」

「アイツ、結構意地悪だからなぁ……」


 そんな“意地悪”な少女の元へ、キズナとパーラは向かっていくのだった。


 *


 まだ深夜料金にはなっていないタクシーで、連邦情報局、通称『FIS』のビルにたどり着く。

 パーラが代金を払い、運転手に「ありがとうございました~」と言ったら、威圧感あふれる窓のないビルがキズナたちを待ち構える。


「行こっ、キズナちゃん」

「う、うん」

「って、あれ? ルーちゃんじゃん」


 が、ビルからVIP待遇のごとく銀髪碧眼の少女が出てきたことで、中に入る必要性はなくなったらしい。

久々更新ッ!! 


閲覧ありがとうございます。

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