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エレは恋人の首筋にキスしようとした。緑は露骨にそれを避けた。
緑は少しふらついている。
エレは緑の身体を左手で支えた。
エレ「緑くん、大丈夫? あなたひどい熱じゃない? ありえない……」
エレオノーラは緑の額にそっと手をおいた。
横にあったカウチに緑を座らせ自分も横に座った。
「きみ、寝てないんじゃないの?」
緑「おまえに言われたかねえよ。5日5夜寝てない」
エレ「私のは特異体質だから……ええええ!!
ちょっと症状がダイナ王国の風土病のノーラン病に似てるわ。いまあなたの健康チェックをするね」
エレオノーラは緑の左手首にパッチの様な送信機を貼った。
彼女は空中から彼女の未発表の発明品であるエアマシンをつかいコマンドを出現させた。
そこには脈拍数や血液の成分表などの数値がランダムにくるくる回転していた。
数分後、数値がおち着くと、エレオノーラは何かの操作をした。
空中に3Dで脈管や内臓の立体人体の映像が出現した。
エレオノーラはそれを見ていたが、「やはり間違いないわ。あなたは蚊にさされた?」
緑「やつらの地下アジトでかい?あたりまえだろ。刺されまくったよ」
エレ「間違いない、ノーラン病だわ。待ってね、特効薬を取り寄せるから。財団のメディカルクリニックに在庫があるか検索するわ。ああ、あった。まってねすぐに取り寄せるわ。」
エレオノーラは部屋の隅へ行くとエアマシンで何か操作した。
数分後に、皮の箱が届いた。
その箱を開け、緑が逃げる間もなく手慣れた操作で緑に特効薬を静脈注射した
緑は頭がくらくらし始めた。
「おわぉ!おまえ俺を殺す気か!」
エレ「疲労困憊してるのね。まったく、自分のことぜんぜん考えないんだから。いいこと?私のプライべートルームで休んでなさい。」
エレオノーラは緑に肩をかすと、テキパキと隣室へ連れて行った。
そこはエレオノーラの休憩室の様だった。
豪華なベッドに淡い色のテーブルセットとカウチ、片隅に調理できそうな場所と小さなバーに冷蔵庫。
壁は半透過のガラスでできていた。
エレオノーラは緑をそっとベッドに寝かせた。
「ここで少し眠りなさい」
緑「おぃ!……なんか頭がガンガンしてきた。身体も重くよけいにつらくなったぞ」
エレ「この特効薬は投入直後にそういう症状もでるのよ。とにかく休みなさい」
緑は、頭がぼうっとして、そのまま眠りに落ちて行った。
緑が目覚めると、エレオノーラはいなかった。
ーーどれだけ眠ったろうか?体調は良くなっていた。--
エレオノーラとそっくりのメイド服の女が部屋を掃除していた。
緑「おまえ、だれ?」
「私はエレオノーラNPCです、お目覚めですか? お食事されますか?」
緑「ああ、あいつの人格コピーしたロボットか。
前にエレからしつこくごちゃごちゃ説明されたっけ。
おまえって、異空間コンピュータ・メグの端末なのか……と聞いた気がする」
緑は大きくあくびをした。
緑「べつに、どうでもいいけど……」
NPC「はい、そうです。お見知りおきくださいね。何を食べたいですか?」
緑「なんでもいいよ」
NPC「ではミルク粥でもつくりますね。お待ちください」
緑(お粥て……気の効かないロボットだな……ビーフステーキ食いて!)
NPCが作ったお粥を持ってきた。
食べさせようとするのを、緑はひったくると、さっさと食べた。
緑「エレ、どこ行ったんだ?」
NPC「あなたが持ってこられた余計な雑用……あなたが丸投げした仕事を尻ぬぐいしてらっしゃるようですね。」
緑「なんだよ、その言い方? お前が言うってことはそれがエレオノーラの本音かよ?」
「かもしれませんね」くすっとNPCが笑った。
そこへ本物のエレオノーラが帰ってきた。彼女は色っぽく微笑むと
「ただいま、緑くん、50人の少女たちも無事保護しといたわ」
緑「ひょえーはえーな。どうやって保護したんだ?
教えろよ。とりあえず、ありがとよ」
少し、エレオノーラが間をおいてから、
「 ……報酬は、きみに私にスペシャルエッチのサービスさせてあげる、
ということでいいかな?」
緑「!?おいおい、まじかよ」
エレ「うふふふ」
エレオノーラはいろっぽくニコッと笑った。
緑「……」
エレ「私はいつでもいいわよ」
緑「嘘だろ! あいかわらずだなぁ お前、いちおう……医者もしてるんだろ?
俺の主治医的な立場じゃねえの? いいんかよ?」
エレ「いいよ、問題ないない」
エレオノーラはシャワーを浴びにいって、すぐに済ませて帰ってきた。
シャワールームから全裸で出てきた彼女はセクシーでエロかった。
178センチで緑より2センチ高い。美しい筋肉は普段筋トレを欠かさないのだろうか。スラリと伸びた華奢な手足だが、オリンピックの女性アスリートの様に均整のとれた体に、ちょいでかすぎるEサイズのおっぱいはプリンプリンとしてる。
腰まであるブルネットの長い髪を無造作に梳き流し、灰色の瞳に端正な顔立ち、白い肌に透き通るような滑かな膚はあくまで白い。無表情な顔に、薄ら笑いを浮かべ、色っぽい目で緑を見下ろしている。
緑は嫌みを込めて皮肉っぽく言った
「好きにしな」「あなたがするのよ!」
あまり気分がすぐれない緑は、それでも男なので
恋人のエレオノーラとのひさしぶりのエッチに少しドキドキ。
エレオノーラはまたパッチの様なものを緑の左手に貼り、コマンドをだして、
緑の脈拍、血中成分、3Dの血液の流れ、内臓の状態などをチェックしていた。
エレ「OKよ。問題ないわ♪」
緑「あのさ、その前に教えてくれ。きみはどうやって50人の少女を保護したんだ?」
エレオノーラは緑の前の淡い色のお洒落な椅子にさっと足を組んで座った。裸のまま。
長い髪をさっと後ろに右手でかきあげた。
エレ「まず私の特殊能力で亜空間コンピュータ・メグのNPCエレオノーラに融合し
ハッキングしてダイナ王国の闇の組織の幹部たちが発動させようとした
装置が起動できないようにしたわ。
その時点で、きみが私に送った闇の幹部の有罪の、
きみが収集した多数の証拠をきみのボスのブリオシュ長官に送ったわ。
もちろんこれはきみの名前でしたことよ」
「少女たちは闇の幹部がつぎつぎと逮捕される過程で、
私自身の名前でブリオシュ長官の許可をうけておいたのよ。
ーー50人の少女の身柄を世話させてくださいとねーー
「少女たちを保護する命令を部下に出したわ。
あらかじめ配置してあった私が社長を兼ねてる会社
セントバーナド国際警備保障のエージェント達が保護したわ。
50人以上を配置しといたのよ。
うちの優秀な社員たちよ。
少女らの身体にしかけられていた麻薬の致死カプセルはアレクサンドロス財団の
メディカルクリニックセンターで、さっき私と医師団で取り除いたわ。
たいへんだったけどね。
今は50人全員、この下のアレクサンドロス・ホテルの客室に分散して休ませてあるわ」
さらにエレオノーラはつづけた
「少女たちは、いまは50人全員が、
あなたも知ってるアレクサンドロス財団が主催してる
『世界学生学力試験』を受験して世界中のどの大学、
専門学校にでも受験したり進学したりできる資格サスを取りたがってるわ、
それに全員意見が一致してる。
だから全員が身柄の安全が保障されてる財団の豪華なホテル並みの寄宿舎付きの
予備校で勉強することになったわ。かかる費用はすべて私もちでね、
私が親代わりよ。合格すれば将来の奨学金もSSS待遇で個々のカウンセリングも
A財団でしてあげるわよ」
「どう?これで文句ある?」
緑「ないよ。さすがだね」
「上出来だ。 あいかわらず、おまえの財力と権力はすさまじいな」
と緑は上着と靴をさりげなく持って逃げる態勢にはいり、
エレオノーラから後ずさりしながら答えた。
「逃がさないわよ。この助っ人料はあなたの身体で払ってね♪」
緑を見つめてエレオノーラは冷笑すると
瞬時で緑の背後にまわりこみ、彼をそっと抱きしめた……
スラリと伸びた華奢なエレの腕は魔女の様に
緑の鍛えられた太い上腕筋と胸板を動けなくした……
毎度のことだがエレオノーラってエロいなぁ……
緑とエレオノーラは激しく愛し合った……
幾度も愛撫して
激しく
情熱的に、もっと激しく……