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第22部受難 エレオノーラの闇落ち

エレオノーラが失踪した。

これは本来、大問題なのだが、異空間スーパーコンピュータ・メグのエレオノーラNPCがすべての役割を代わって引き継いでいた。なので誰も、エレオノーラの失踪を気づかなかった。


緑は、エレオノーラの自宅で、エレオノーラNPCから、いきなり、エレオノーラが行方不明な事実をしらされたのは、緑が完全に回復してからだった。

NPC「いきなり、姿を消されたのです。私にも全くわかりません。こんなことは初めてです。」

緑「いま、なんかものすごい重要な用事があるけど、俺にも話せないといわれた記憶がある。そっちのほうにいってるんんじゃないのか?」

NPC「いいえ、いってらっしゃいません。あの方はほんとに行方不明なのです。ありえないことです。あの方のコピー人格ロボットである私にも居場所がわからないのです。」


緑は、ここで警官の顔をして聞いた。

「エレオノーラが最後に確認された場所はどこ?」

NPC「オルドムズ国とポエナ国の国境です」


その時、緑は少しめまいを覚えた。ソファに座った。

そこで、いきなり自分が殺人サイボーグにされていたときの記憶がフラッシュバックした。

それはおぞましい地獄だった。

ソファに座り、両手で顔を覆い、身を震わせている緑を見て、NPCは察知して、

「エレオノーラは、あなたが殺人サイボーグだったとき、

殺させられた人間をすべて蘇生し、命と身体を回復させました。

あなたは一人も人間を殺害してはいません。

彼らは、全員、蘇生されて、元の生活に戻ってます」

一ノ瀬緑「・・・・・・・・」

一ノ瀬緑は少し落ち着いた。 

顔面は蒼白のままだったが、両手で覆っていた顔を上げた。

彼はずっと黙っていた。

緑「俺は、こんなことしていられない。エレオノーラを探さないと。もし彼女が危険な状態だったら・・・・・」

緑は我に返ったように顔をあげて、そう言った。

その時、エレオノーラNPCが緑のソファの横にそっと座ると、こう言った。

「私もエレオノーラと同じ人格、記憶、同じ心をを持っているのよ。」

NPCはいきなり、緑の口にキスすると彼女の巨乳を緑の体にむにゅっと押し付け、彼の体をそっと抱きしめ、性的な愛撫を始めた。

緑はギクッとした。まさかロボットに襲われるとは思っていなかったからだ。

だけれど、愛する女と同じ顔のロボットに、その女と同じ性的な愛撫をされて、自分の肉欲に抗いがたくなってしまった。

そのまま、緑はNPCを受け入れて抱いた。 

エレオノーラを早く探さなければ、と頭ではわかっていたが、エレオノーラ本人がいない不安な自分の気持ちと、緑の身体が彼女の体を求めていた。

緑は、エレオノーラとうり二つのエレオノーラの人格を持つNPCと心ならずも深く愛し合った。

緑の不安な気持ちは癒された。



2日前

エレオノーラは闇落ちした。


エレオノーラは2日前、フェトム総統に面会を求めた。


彼女は、10兆ドルの金と、恒星炉1個と巨大スペースコロニーと1万人のアンドロイドを贈るから、アースティアラ星から出て行ってほしいという条件をもって聖帝フェトム総統に面会を求めたのであった。


メフィス博士はエレオノーラの財団で研修医をしていたとき、人間の脳に自由にあらゆる知識、経験をダウンロードできるエレオノーラの発明品を1個、盗み出し、同じものを作り出すに至っていたのだ。

エレオノーラは総統に面会した執務室で拉致された。

そして、メフィス博士によって、その、自分の作った機械のコピー品を自分自身に使われた。


いきなり彼女の前世の記憶である387兆年前の違う宇宙の宇宙人であった記憶が、現世の彼女の記憶を上書きし、一ノ瀬緑の愛した女は一瞬でいなくなった。

それはフェトム総統によってなされた彼女への暴力だった。

(いま、ここにいるのは違う宇宙のゲナ人と呼ばれた処女生殖の狩猟民族の宇宙人の記憶を持つ人間だった)


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