第19部二人の痴話喧嘩は世界を終末へと導く
一ノ瀬緑は不機嫌だった。
さっきもエレオノーラに
エレオノーラの浮気をなじったら、「私たちは無二の親友でsexフレンドでしょ」、と言われたからだった。
「だから別にルール違反じゃないでしょ。お友達にしかすぎないんだもん、私たちは恋人同士じゃあないわ」
18歳で結ばれて6年、そろそろ、エレオノーラから求婚されても当然だと、自分で思っていた。
(この前、「そろそろ俺たち、結婚してもいいんじゃないか?」といったら聞こえない振りされたのだ)
自分はエレオノーラと釣り合う男だと自負もしていた。
だのに、6年たっても、「私達、お友達でしょ」である。
一ノ瀬緑は、漢をみがいて、年月をかけて自分が渋いダンディな漢の中の漢になることで、いづれエレオノーラを魅了して、彼女の非婚主義のバリケードと、プレイガール癖を自分の漢の魅力で、突き崩して必ず封印してやる!と思っていた。そのやさき
エレオノーラの「お友達にしかすぎないんだもん」にカチンときたのだ。
なぜか、今度という今度は、ボケる彼女に、食い下がった。
「おまえ、俺のお前へのピュアな一途な気持ちを馬鹿にしてるんかよ?ちゃんと俺の気持ちにふさわしい扱いしろよ!」」
「俺がお前と結婚する価値のない男よばわりすんのかよ?」
「お前は俺のお前へのピュアな本気をふみにじりすぎっ! 私達、お友達よね!は18歳の時の話だろ! 6年もたちゃ、大人の階段登れ! 大人のけじめつけろ!男なら責任とらなきゃならないけど、女なら責任とらんでもいいんかよ?」
今日の緑くんは、エレちゃんがボケて逃げようとしても見逃してくれません。
「俺は、友達ってことは、いつもお前が遊んでは捨ててる上流階級のプレイボーイ以下だってことだろ?
俺はあいつらより、あのゴミ男らより以下だっていうんだろ?」
一ノ瀬緑は言い放った!「もう、お前とは、親友は取り消しっ! 絶交だ!!」
リパ市の下町の安アパートの地下室の自分の部屋へ帰ったら、東野順平がいた。
「よお、景気どう緑っ!」
緑「なんだ、おまえか。なんかようか?」
順平「渚が最近、ぜんぜん酒買ってくれなくてなー。それで、おまえんちへ酒飲みに来てやったてわけさ。 酒ないか?」
緑「ビールなら冷蔵庫にあるぞ」
東野順平は冷蔵庫など、見ずに、緑の部屋の戸棚を見た。
「なんか、すげえ酒がごろごろあるやん。高価なやつばっかり。ドンペリとか、ナポレオンとか、ジョニ黒とか」
緑「ああそれは、エレオノーラんちのごみ箱にすててあったんだ。もったいないんでもって帰ってきたやつだ」
順平「ひょえー、これがごみ?!うそつけ~~」
緑「ほんとだよ。あいつはそんな安い酒は飲まない。社員からプレゼントにもらって、「あら ありがとう」っていって、目の前で捨てるわけにもいかないだろ? 部屋に持ち帰ってこっそり捨ててるんだ。あいつはヴィンテージ・シャンパンの1000万円クラスしか飲まねえな。」
順平「あのさーーおまえ、あいつ、あいつっていうけど・・・・あの女は世界財閥アレクサンドロス・コンツェルンの社主様で会長様だぜ。しかも絶世の美女。すげえナイスバディの巨乳女じゃん。すげえ気が強そうで頭よさげだけど。おれらと同い年てことはまだ24だろ。」
緑「ああ、あいつとはもう別れた」
順平「ひょええええええ~~~~~!!! もったいない!!」
順平は、緑の部屋の戸棚にあった酒瓶をすべて、横にあった空の段ボール箱につめこむと、緑に声もかけずにぜんぶ持って行ってしまった。
地獄谷学園の元同級生の卒業生の間に、一ノ瀬緑がフリーになったという噂はすぐに広がった。
元同級生でフリーの女性たちが色めき立った!
一ノ瀬緑の安アパートの部屋には、なんのかんのと理屈をつけて、いれかわりたちかわりプレゼントもっていつも女性がはるばる東国から4,5人が遊びに来るようになった。(婚活のタゲにされたのだ)
誰彼なしに優しく真面目な緑くんにとってこれは苦痛である。
ーーーーエレオノーラからの『戦術としての一時撤退』にしかすぎないつもりなのに、順平のアホめーーーー




