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第14部死者蘇生

1年前の話、

特捜官として初めて緑が逮捕に参加した殺人事件の公判が裁判所で行われた。


緑は新品のジーパンを履いていた(が尻にバーゲン¥1280の赤い値札が)父親から強奪したすり切れた黒い皮のジャンパーは父が20年は着ていたものである、白いTシャツにお気に入りのワゴン売り¥980の学生用紐靴。借りてるアパートの屋上での柔道の一人練習で日に焼けた顔は東洋人顔の一重瞼に見える奥二重のイケメンで176センチの中柄な身体は毎日鍛錬を欠かさない細マッチョ。


事件はまず殺人か過失致死かを争われたが、殺人事件とされ、殺人事件としての裁判となった。

現場にいて逮捕された状況から、緑は過失どころか事故じゃあないかと判断し、証人として証人席に立った時、警察側の立場で発言しなければならないのに自分の意見を言ってしまい、上司のハロゲン主任から睨みつけられた。


緑「現場の状況からして本件は過失ですらなく、ただの事故と判断します」

被疑者の顔がぱあつと明るくなった。

発言が許されてなかったが叫んだ。

被疑者は孤児の19歳の青年ハロルドであった。

「やっぱり、あの状況を気づいてくれてた人がいたんだ!」


検察官が、「一ノ瀬捜査官の陳述はすでに殺人事件と決まっている本件の既成事実に反しているため証言内容を却下します。」


腹中、ものすごく腹立てた緑は休憩に入った時、携帯電話で

「守秘義務あるけどお前にだけ愚痴るよ。お前は口かたいからな。全部きいてくれよ!」

とエレオノーラにあらゆるいきさつをすべて愚痴った。


裁判の1審がその日終わった後、

同僚から「アレクサンドロス財団のメディカルセンターがおまえの担当してた例の事件の被害者の司法解剖の終わった死体を、遺族の承諾をえて引き取ったそうだ」と聞かされた。


エレオノーラに携帯電話を入れたが、出たのはNPCだった。

「私はNPCエレオノーラですが、エレさんは今たいへんお忙しくて出れませんので私がお聞きしときますね、なんですか?」


緑「なんにもねえよ。おまえ留守電もするんか?」


NPC[あははは。あなたでなければ本人と名乗ります。現にいま、私、あの方の代わりに重役会議の真っ最中ですよ。私はエレオノーラさんの人格のコピーロボですからね。今は容姿も」


緑「わかってるよ。そんなこと」

緑「あいつ何してるんだよ?」


NPC「緑さんにも秘密だそうです。すいません」


緑の身体は世界警察機構の特捜官待機室ロビーにあった。

そこへハロゲン主任がやってきて、緑に憎悪にも思えるような怒り方をして2時間、緑は上司に一方的に怒鳴られ説教された。

・・・・・・・・

緑はめったと帰らない世界警察機構のすぐ近くのボロアパートの自分の借りてる地下室の貸し部屋へいき、その日はそこで寝た。が、地下部屋の天井をむき出しで通ってるアパートの排水管の水漏れがまたおきて、寝るどころではなかった・・・・

仕方なく、またエレオノーラの家へいき、NPCエレオノーラに世話されて着替えてエレの部屋の豪華なベッドに勝手に寝た。

エレオノーラは2か月間帰ってこず、電話をかけてもNPCしか出なかった。

2か月後、例の事件の2審があつたが、ハロゲン主任から発言マニュアルを渡されていた。・・・・緑はそんなもの無視するつもりだったが。

裁判が開始され、進行していって、最終弁論になったとき

検察官からとんでもない話がはいった

「アレクサンドロス財団のメディカルセンターが被害者の亡くなって司法解剖も終わっていた工場長ペドロさんを蘇生させたそうです。

信じられない話ですが、例の賢者の石の水溶液を使用した医療技術で可能になったとのことです。殺された本人がこの場で証言したいそうですが、裁判長、いかがでしょうか?」

裁判長「殺された被害者が、解剖も済んだ死体が生き返り、証言するなど前代未聞ですが、弁護士さんの同意あるので許可します。」

死んで司法解剖されたはずの工場長ペドロ・ロプスが元気そうに現れた。

傍聴席の妻が衛士の静止もきかず、声にならない叫び声をあげて駆け寄った。息子たちも駆け寄った。おえつをあげる妻をやさしく抱いたままのペドロたちに裁判長が聞いた。「奥さん、息子さん、ペドロ・ロフス氏にまちがいありませんか?」

妻と息子が答えた「まちがいありません、本人です」


生き返ったペドロが聞いた。

「発言していいですか?」

裁判長「どうぞ」

ペドロ「私が死んだのはただの事故でうちで働いていたハロルドは関係ありません。クレーンのアームは急な突風で折れて私にあたったのです。彼は無実です。」

裁判はそもそも事件そのものが無くなったので終わった。

19歳の青年ハロルドの人生はまた元の生活に戻った。


緑がエレオノーラの家にいくと、

専用地下駐車場からターミナルエレベータで上がった最上階の玄関前に

エレオノーラが、白衣のドクターの格好で笑って立っていた。

緑「きみの仕業だな。」

エレ「うふ。」


エレオノーラが白衣のままここにいるのはめずらしいが

白い首までのつめえりの膝上までのワンピースの白衣は彼女の身体の線をくっきり浮き出させ、

それは美しくセクシーでエロティシズムだった。

下には足首までの黒いスパッツを履いていて、それに低い踵の白いパンプスを履いていた。

ブルネットの髪はひとつの三つ編みにして頭の上でまとめていた。

その上に半透明の白い帽子をかぶっていた。

エレオノーラの端正な大理石の彫像のような冷たいクールな顔は薄ら笑いをうかべていた。


彼女は緑に言った。

「さすがにPS水溶液でも、35%アルコールで固定されている解剖済の死体を生き返らせるのは2か月かけたけど無理だった。記憶のコピーは私の特殊能力でできたんだけどね。

それでヒューマノイドの規格品に人工皮膚でペドロ氏の容姿を復元し、異空間コンピュータ・メグの内部に私の脳に復元コピーしたペドロ氏の記憶をコピーして移動して、その容姿を復元したヒューマノイドの身体を端末子として、ペドロ氏を・・・・アンドロイドで復活させたわけよ。」


緑「さっきのペドロ氏は・・・・・」


エレ「メグの内部にあるペドロ氏の記憶をもとにタキオン接続で生き返った自分をペドロ氏と自分で思ってるペドロ氏の記憶を持ったアンドロイドね。」


緑「ダークな話だな。」


エレ「ペドロ氏のサイボーグといえなくもないよ。記憶は私が再生したペドロ氏本人だから」


緑「それって・・・・・・・」


エレ「なによ?」


緑「それって詐欺じゃね?」


エレ「彼の死亡した脳を記憶を読み取れる状態にするのにPS水溶液は使ったよ。別にだれにもロボット代金は請求してないよ。詐欺なわけないでしょ」


緑「・・・・・・・」


エレ「今回のニュースで世界中が、パニックらしい。つまり愛する人を失った人々がみんな、私を探して接触して、自分の愛する肉親をどんな手段でも生き返らせようと・・・・金を積むなり哀願するなりおどすなり」

エレ「世界財閥アレクサンドロス・コンツェルンの業務がそのせいで、私用でエレオノーラ会長になんとか電話を接続してほしい人たちで。あらゆる業務の電話回線まで、そういう話で大混乱らしい・・・・」


エレオノーラはそのあとのことはエレオノーラNPCに丸投げし

緑といっしょにささやかな夕食をつくって二人でのんびり食べた。そして愛し合った。

・・・・・・・・・・ベッドでエレオノーラはとてもエロかった。

二人は濃厚に愛し合い、キスしあい、愛撫しあい、

さらに激しく激エロに・・・・・・

エレオノーラの柔らかなプリンとした巨乳に顔をうずめて緑は眠りにつきました

エレオノーラは緑くんが眠ったのを見ると、さっさとスーツに着替えてまた仕事。


今も、愛する人を生き返らせてほしいと、いきなり捕まったら、エレオノーラは自分のNPCとどうやってかわからないが、瞬間で入れ替わり、逃げ去る。

気が向かないと、やらないのだ。

蘇生、人工臓器による補綴サイボーグ手術もふだんはNPCエレオノーラに丸投げしている。

エレオノーラNPCはアレクサンドロス財団のメディカルセンターで200人の医師団を率い、朝から晩まで、晩から朝まで、果てしなく医師として働いている。

エメラルド大学の医学部ではエレオノーラ出演のビデオ授業も正規の授業に行われている。




16歳くらいから、決して眠ることの無い特異体質をもつエレオノーラ・アレクサンドロス。

エレオノーラは世界一の大金持ちであるのに、朝から晩まで、晩から朝まで働き続ける。24時間、365日。

ときどき、NPCとすりかわり、一ノ瀬緑と一緒にいる。

エレオノーラNPCがいったい何体あるのか?少なくとも20体以上あるのを緑は知っているが、それ以上あるかもしれない。

エレオノーラNPCはつねにエレオノーラの顔容姿をしたのは1体だけでエレオノーラと入れ替わると陽動するが、それ以外はエレオノーラのプライベートエリアにいるか、他の人間の容姿で待機している。










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