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第7部思い出エピソード デス・メッセージ

いまから20年前

月が人間のドクロに見える怪奇現象が発生した

それはある秋の満月の夜

いきなり月面基地のすべての動力が停止して、月基地の住民3000人は危険を感じ、アースティアラに緊急避難した。

月面観光シャトルも運航停止になった。

それから、すぐに怪異が起こった。

ドクロは月が常に同じ面をアースティアラに向ける性質からずっとアースティアラを凝視しつづけた。おそろしい形相で、そしてやがて細かい文字のようなものが出現した。だれもその文字を読めなかった。

月の裏側には光る人型のような絵があらわれた。

しかしただそれだけのことだった。やがてその現象は半年つづくと、人々は前からこうだったみたいに、それに慣れだれもあまり気にしなくなった。


ここはメリ合州国のアースティアラ宇宙物理学会


「一ノ瀬峰子さん あなたはあの文字が読めるとおっしゃるのですか?」

ダンディな若いルシュカ連邦の男性物理学者がたずねた。


峰子「はい わたくしの『ブラックホール重力場の影響における自然ワープ現象理論』みなさまが通称『ミネコ・スィオリー』と呼ばれている、わたくしが友人たちの協力により発表いたしました学説の、「数式にのっとった文法」によりあの文字が表記されているというインスピレーションをもち、それにもとずいて「解読」しましたら、意味のある文章になったのです。この場においてその翻訳内容を発表いたしますがよろしいでしょうか?」


大勢の学者たちが口々に言った「ぜひききたいですな。おねがいいたします。」


峰子「では ます文章内容から


『光体における力 それはこの宇宙のすべての物質エネルギー時間を自由に意のままに操る力。これは火星に産まれ金星移住したわれわれデスのものである アースティアラに光体が生まれしときはドウルガの呪いが発動され光体が受肉せしアースティアラ人は同胞を死滅させるべし 制御者が光体に融合するを阻止する 光体の力はデスのものである』


あと 月の裏側にある光る人型の様な絵には『光体その名アスターティ 神なる力持ちしが人なるがゆえに悲しき』と読める文字が足元にあります」


一ノ瀬峰子はハンカチで額の汗を拭いた。

「なにかご質問は?」

峰子「ミネコ・スィオリーの数式を用いたわたくし自作の翻訳テキストはわたしのブログに詳しい内容をアプロードしてありますので、そちらを参照なさってくださいませ。この場でご説明しますと割愛できず30時間以上ご説明にかかります。ご要望があればその用意もいたしておりますが、それはお許しいただけないと思いますので」


その夕方の新聞テレビはそのニュース一色になった。

アースティアラはやがて3~4週間でそのニュースにも飽き、それが人々にたいしたことじゃないさ、と言われるようになった頃、月はいつのまにかもとに戻った。


しかし人々はそのメッセージを『デス・メッセージ』と呼んだ


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