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ようこそ妖怪探偵社へ  作者: ゲイマス&中国五千年
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第5話

1話と2話編集しました。後、遅くなってすみません。


「そういえば、依頼がまったく自分のところメールがこない気がするんですが、気のせいですかね?」


1階に降りる途中で、すすむは、ディスティニーソードを富山からもらったさやにしまってから、疑問だったことを聞いた。


「ああー、実はいい忘れてたんだけど、大半の依頼内容は、昼から夜にかけての内容が多いから、多分そろそろじゃないかな?」


「ええー!そんなの聞いてな………」


そう言いかけた時、


ピロリン、ピロリン!


すすむの携帯電話が、鳴った。


「ほら、きた。たぶん、新からのメールだと思うよ。」


富山は、そう言いながら、時計を見ていた。


「おお、もう12時半じゃん。腹ペコ屋の、期間限定草刈り弁当が、売り切れちまう。と、いうわけで、僕はこれで。まあ、初仕事頑張って。」


そう言って、そのまま駆け足で、外に出ていった。


「ここでの初仕事か。どんな内容なんだろう?」


そんなことを呟きながら、すすむは、メールを読んだ。内容は、


「13時50分までに、妖怪駅の南口にこい。ただし、ライトと武器を持ってくるように。」


というものだった。







「ふうー、やっと着いた!」



すすむは1時間かけて、妖怪駅南口にきた。妖怪駅といういかにも怪しい名前だが、ここは20XX年にできたそこら辺の都市で見るようなターミナル駅だ。ただ、建設場所の妖怪市から、この「妖怪」の字がとられて、こんな怪しい名前になった。


(そもそも、この市の名前がまず不気味なんだよなあー。)


ふと、そんなことを思いながら、駅のそばに立てかけてあった看板を見ると、


「ようこそ、死者を見れる町へ!」


と書いてあった。



そこから、約束の時間を5分遅れて背中に槍をしょって、新が走ってやって来た。槍を背負っている時点で普通なら、警察が来そうだがどうも富山さんから警察と提携しているため、特別に武器の持ち込みを許可されていることを聞いていたため、驚かなかった。(ただし、GPSによる監視は付いているらしい。)あと、もちろん僕も持ってきている。


「いやー、寝坊して遅くなった。本当にすまない。」


新は、走ってきた時に出た汗を手で拭いながら、謝った。


「いえ、それは大丈夫ですよ。」


すすむはそう言って、遅れを許した。


その後、


「さて、今回の依頼はちょっと遠いから、移動しよう!。」


という、新の一言で移動する事になった。







「そういえば、すすむくんは妖怪市って初めてかい?」


少し歩き始めたところで、新はすすむに聞いてきた。


「はい。でも、うわさは聞いてます。たしか……」


すすむが、そう言うと、


「人ならざる者と99パーセント会える都市だろ。」


新が、答えた。


「はい、それです。でも、まあ、ただの都市伝説に過ぎないと思いますが……。」


すすむがそう言った時、


「いや、嘘じゃない。事実だ。」


新はそう言った。


「え?」


すすむは何故そう言いきれるのかわからなかったが、


「だって、ほとんどの非日常依頼はここからくるんだぜ。逆に、ここ以外からくるのは、ほぼ一般人からの依頼だ。」


その言葉で、すすむは理解した。


「は、まさか!」


「そう、ここは99パーセント絶対に人ならざる者に会える。」


新は、立ち止まってそう言った。


「だって、ほとんどの市民が人ならざる者特に、妖怪で構成された都市だからね。」


新は笑顔で、そう付けたした。


「じゃあ、妖怪市って名前もそこからきたんじゃ。」


すすむは、驚きを持ちながら新に聞いた。


「さあ、まあ憶測の一つとして、それもあると思うがはっきりとは俺も知らないな。」


新は首を左右降りながら、そう答えた。


(じゃあ、なんでそんな名前なんだ。というか、ここの都市について、まだなにも知らないし依頼を終えたら調べてみよう。)


すすむは歩きながら、そんなことを思った。







「さて、会話している間に目的の場所に着いたよ。」


新は、たちどまり、そう言って指差した。新の指差した方向には、薄暗い廃墟のような建物がポツンと、建っていた。


「ここで、本当にあっているんですか?」


すすむはふと、疑問に思ったことを聞いた


「ああ、ここで間違いない。それどころか、中にいるかもしれないし、入るぞ。」


そう言ってすすむは、ずんずんと廃墟に入っていった。


(まあー、間違いないなら別にいいが、本当に大丈夫か?見るからにこの廃墟ヤバい気しかしないんだが。)


そう思いながら、さやにしまったディスティニーソードに手をおきながら、新さんについていった。




「そういえば、今回の依頼って何ですか?」


すすむはディスティニーソードを構えながら、聞いた。


「ああ、ここに住み着いた旧鼠の駆除だ。」


新は、そう言ってリュックから、ライトを取り出し、周りを確認した。


「旧鼠って?」


すすむは、ディスティニーソードをいったん、さやにしまってから聞いた。


「まあ、長い歳月をかけて、妖怪になった鼠だ。まあ、要するに鼠番、猫又と言ったところかな。」


新は、そう言ってさらに、1階のさらに奥へ進んで行く。


「じゃあ、何で駆除するんですかね。やっぱり伝染病の危険があるからでしょうか?」


そう言って、すすむも新の後をついていく。


「まあ、それもある。でも、この辺の旧鼠は山などの人と、関わりの少ないところでひっそりと暮らす。たまに、人と関わりたがってやってくる冒険者も1年前にいたぞ。」


新は、笑顔でそう言いながら辺りを見渡した。


「だったら、駆除する必要ないじゃないですか。」


「ああ、そうかもな。でもな、すべての旧鼠がそういう奴とは限らない。人の死体を食って、人を襲う旧鼠もいる。駆除する奴らはそういう人を食らう奴らだ。あんなふうにな。」


そう言って、新はライトをある一定の方向に向けた。そこには、腐敗した人の亡骸が、横たわっていた。


「おえっおえー。」


すすむは、腐敗した匂いに耐えきれず嘔吐した。そして、そのつぎの瞬間、


ゴゴゴゴゴゴ………………ドシャン!


突然、1階の天井が音をたてて落ち、上から人よりひとまわり、ふたまわり大きい鼠が30匹落ちてきた。


(ち、こんなにもたくさんの旧鼠と、同時に出くわすなんて聞いてないぜ。)


新は内心そう思いながらも、背中から、自分の相棒である長い槍状の武器ワイルドランスを、右手に構えた。


「これが、俺たちが駆除する旧鼠だ。人の味も覚えてるし、覚悟をもっていくぞ!」


そうすすむに叫んだ。


「はい!」


すすむは新の叫び声を聞き、覚悟をいれなおし、新さんは背中にしょっていた槍をとりf出し、僕はディスティニーソードをさやから取り出した。そして、そのまま二人は、人間を補食する30体のハンターを狩りにむかったのであった。






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