第一話出会い
神隠し、妖怪、超能力これらは作り話と呼ばれている。じゃあ、もしそれらが現実に表れたら、私達はどうする?もちろん簡単な話だ。隠そうとするもの、悪用するもの、人のために使うものに別れるだろう。もしくは気づかないかも。これは、日本のどこかにあるといわれている妖怪探偵社で働くことになった一人の男の物語。
(はあ-、これからどうしよう。)
会社勤めの帰りだろう会社員の男は、これからどうしようか悩みながら、交差点で信号が青になるのを待っていた。
ドン‼️
後ろから走って来た男にぶつかった。男は一言「すまない」と言ってそのまま走り出した。だが、次の瞬間
パン、パーン
という音が響いたと同時に男は倒れた。男の胸からは赤い血が流れていた。
(一体何が起きたんだ?)
会社員の男は困惑を覚えながらもここから離れるべきだと考え離れようとした次の瞬間、
パン。
またさっきの音が響き、右足に痛みを感じた。
(痛い、しかも右足が動かない!)
「逃がさないよー。というかなんでこの場所に普通の人間がいるんだ。」
後ろから足音とともに男の声を聞いた。
「君は後でじっくりここにいる理由を聞かせてもらうとして、とりあえずターゲットにとどめをさしますか。」
そう言って男は目の前に倒れた男に向かった。ここで初めて襲撃してきた男の姿をは見た。男は黒服にフードを被っていて、顔までは見れなかったが、右手に拳銃、左手にナイフを持っていた。
この時何が起きたかすぐには理解できなかった。ただ、男が笑顔で刺された人の首を短剣で切り裂いている光景を見た時、次は自分の番だと確信した。そして、男と目があった。
「さてと、仕事も終えたし。さて、もう一度聞くね。どうして君はここにいるの?」
男は不思議そうにそう言って足を負傷し動けない男を見ていた。
見られた男は震えながら周りを見るが周りの人は男の姿が見えないだけでなく黒服の男や刺された人にも気づいていなかった。そして、男は突如笑った。
「そうか、君は僕の能力に運悪く巻き込まれたんだね。僕の能力は僕と半径1メートル圏内の能力発動時の生物の存在を消す能力。残念だけど僕の姿を見てしまったからここで君は死んでもらうよ。」
そういうと、男は短剣を取り出しゆっくりと震える男の方に近付いて来る。男は恐怖のあまり動けなくなってしまった。あとは、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。
「恐怖のあまり動けないか。もし動けたとしても君の存在自体に誰も気づいていないから今僕たちは生きてるけど、幽霊みたいな状態。だから残念ながら助けはないんだ。というわけで、君はここで死んでもららよ。」
そして、男は刺された。
妖怪市とは、5年前に急遽東京と埼玉の県境に生まれた市である。ただ、特殊な磁場の影響で市以外の場所から確認することができない不思議な場所で全て森で囲まれており、市の中心に少し高めの山がある。
現在は、その不思議な場所を生かして観光都市となっている。ちなみに今まで入ることができなかった原因は不明だが、特殊な磁場の影響ではないことは立証されていた。