母の日、宛先のないメッセ
母の日に書いたものをそのまま投稿してみました。
母へ
今日ほど晴れた日が、虚しいと思った日はない
ただ、今日しか言えないことを今日書いてみたい
先ずは、
いかが、お過ごしでしょうか
去年、私は貴女が近くに住んでいることを知りました
私は、驚きよりかは、恐怖を感じたかも知れません
そう、驚いたと言えば、
また、新しい命を授かったんですね
……色々言いたいことがあるけれど、今度はきちんと母親をやっていることを願います
仮にも、同じお腹から生まれた命
いわば父親が違うだけのきょうだいだと、私は思っています
心配なのは、僕達のような事になっていないか、また同じ過ちを犯していないか、という事です
アナタはストレスでいっぱいだったのでしょう
あれもしなくてはいけない、これもしなくてはいけない
アナタは精神的にいっぱいだったのでしょう
今なら何でも正当化できますが、昔の僕達は
そうはいかないんですよ
残ってしまうんです、わかっていると思いますがね
弟は、当時まだ幼く、あなたの顔が思い出せないそうです
でも僕は、要所要所ではありますが、
楽しかった日々、崩れた日のこと
そこから始まった苦悩の日々
貴女がやっていたこと
全て僕が覚えています
貴女が覚えていないってことはないでしょう?
ですから、僕が言いたいことは、
やってしまった事から背けないでください
そして、
僕ら兄弟に注ぐことの出来なかった愛を
僕らの分まで、愛すと決めたであろう、子供に注いで下さい
そして、
これは、僕のケジメの文でもあります
決して家族が見ることは、永遠にやってこないでしょう
そして、貴女も
いずれこの気持ちは消えてしまう
だから、今の内に思っていることを書き留めていたかった
あの日、僕は何を学んで生き延びていたか、思い出せるように
思い出したくない思い出なんて、無いんです、僕は
苦悩の日々でも、嬉しかったことや、楽しかったことがあるんです
だから忘れないで下さい
僕らがいることを
過去に起こったことへの戒めとして
僕も、戒めとして、今日まで生きてきました
だからこそ、貴女も、綺麗に終われるように願っています
さようなら
投稿するものとしては、これが処女作です
気が向いたらまた投稿してみようかなと思います