No1 全校公開自己紹介
書き出し若干参考にさせていただいたものがあります もしも不快になってしまう方がいたらすみません。
今回が初めての作品で、読んでいて楽しいものをなるべく心掛けていますが、面白くなかったらごめんなさいです。
北海道久我浜高校には生徒会がある、高校に生徒会があるのは当たり前である。執行部は会長、副会長、、書記と会計が二名ずつ。
執行部メンバーは会長が選挙で選ばれ、残りのメンバーは生徒会長が選出するため生徒が選ぶことができるのは会長だけという謎なシステムである、イマイチ納得できん。まぁどうでもいいんだけども。
今年の会長さんは俺の一つ上の2年生、美人で人当たりが良く学内では超有名人、学内ほとんどの男子が恋心を抱いている、らしい。今日はその会長さんとらやの挨拶のための全校集会だ。どうでもいいから早く終わって欲しい 早く帰って寝たい。
司会進行役の生徒が挨拶の開始を告げる。ひそひそ話を続けていた生徒たちは、それで一度静かになった。
「全校生徒の皆さんおはようございます！」
「「「おはようございまーす！！！」」」
うっるせぇなこいつらなんなの小学生？
つーか今15時だし昼だしおはようございますじゃねぇだろ こんにちわだよ？バカなの？
昼に大きな声でおはようございますして褒められるのは幼稚園までだよ知ってた？？
「皆さんのご好意により新しい生徒会長となりました、通理菜夏です。投票してくれた人、ありがとうございまーす！久我浜高校をより良い学校にしていきたいと思います。期待していてくださいね！」
うっわつまんねぇ挨拶、寝ようおやすみ なんか最後に会長さん見上げた時目が合った気がするけど、なわけねぇか。
「ちなみに生徒会メンバーは私以外決まってません。私と一緒にやりたい、と思う方は是非生徒会室まで足を運んでください。私の私的判断でふさわしいと思った人のみ加わってもらいます。ただし、私が指名した人間については、拒否権はありませーん。とにかく問答無用でメンバーに加わってもらいます えーとそこの立ったまま寝てる男の子」
周りが静かになって気付いたたら周りに人が居なかった いや居るにはいるんだけど
なんか距離が……なに俺臭いの？ゴメンね？
まぁ明らかにそんな理由じゃなさそうだけど
「名前教えてください」
…………え？ 何もしかして俺？は？なんで？意味わからん てかこれ答えて俺じゃなかったらどうすんの？ 恥ずかしくて死ぬよ？
「お名前教えてくださ〜い！」
「……僕ですか……？」
「そうそう僕です僕です」
これはあれだ、生徒会長様はきっと俺が寝てたのが気に入らないのだろう、てかそれ以外心当たりないし。それならやるべきことは一つ
「すいません 昨日妹が熱だして看病で寝られなかったので 本当にすいません以後気をつけます」
とりあえず謝罪、これが一番楽に生きるための必須スキルの一つ、ちなみに他のスキルは知らん。もちろん看病なんて嘘だ そもそも妹なんていない！
（こいつ何言ってんの？）（頭おかしいんじゃね？）外野さんたち？ 聞こえちゃってますよ……。
というかなんで俺に妹いないってバレてんの？ 周りみんなテレパシストなのかしらん？ あ〜れ〜？
「いやいや別に怒ってないよ？なんで謝るの？私、名前教えてって言っただけだけなんだけど？」
ふむ………。
本当に意味がわからん……。なんで全校集会で自己紹介なんてしなきゃならんのん？
「逢沢です」
「下の名前は？」
「逢沢拓人です」
「では逢沢拓人君、これが終わったら生徒会室に来てください」
行くわけないから てか終わったら速攻で帰るから
「来るまでずっと待ってるから……ね？来ないと お姉さん泣いちゃうからね？」
うーわ……こいつ頭おかしいんじゃねぇの？
ていうか男子の視線がヤバイ、殺されそう
俺の学生生活終わったんじゃねぇのこれ……
「それではこれで挨拶終わります ありがとうございました〜」
私の初めての作品、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます！
もし良ければ次の話にも目を通して頂けたらとても嬉しいです
始めに3話 後は5日に1度ペースで更新していきたいと思っております。
