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魚を捕るエルフ
川を下っていくと、草木の燃える匂いと、
魚の焼ける匂いがした。煙の上る場所をのぞき込むと、
川で魚を取っている人々がいた。その魚を焼いて食べているようだ。
よく見ると耳が尖がっている。エルフも魚を食べるのだろうか?
意外だった。
お腹話減っていないし、大勢の前に出ていくのは怖いので
立ち去ることにした。
が、物音を立ててしまい、彼らに気付かれてしまった。
彼らは、機敏に動き、少女の周りを取り囲んだ。
彼らは最初にあったエルフの女性とは違い、野性的肉体と、
若干、人よりの容姿をしていた。
「人間か?
迷い込んだのか?」
「いや 招き込まれたのかもしれぬ」
「どうなのだ 人間?」
少女は武器を向けられたので、
体を強張らせた。
「何を持っている?」
エルフにもらった、バスケットを奪われた。
ナプキンに刺繍された、模様を見てエルフ?達は
驚いた。
「ハイエルフのペットか…」
「皆武器を下げろ
この人間に関わるな」
そう言うとエルフ?たちは、元の場所に戻ていった。