生徒会1
生徒会に行くことをすっかり忘れていた俺は黒澤先生と生徒会室に向かう。
条と文香は面接で少し疲れているようなので先に帰ってもらった。明日から部活も始まるので今日はしっかり休んだ方がいいだろう。
清鳴高校には建物が全部で5つある。校舎・学食・室内プールが横に繋がっている体育館・運動部部室棟・文芸部部室棟。さらに中庭があったりとても広い。生徒会室は文芸部部室棟の最上階にある。
最上階にある生徒会室の部屋の扉をノックする。
「どうぞ」
中から声が聞こえたので扉を開けて入る。
「SSSの鳴海です。明日から活動するのでご挨拶にきました」
「ああ、わざわざどうも。そこに座ってくれるかな。先生もどうぞ」
「ありがとう、添田さん」
「そうだ、あずさ。2人に紅茶を出してあげて」
「はい」
近くの机で書類に目を通していた女子生徒が席を立って部屋の奥へ向かう。とても綺麗な人だ、ついじっと見てしまった。
「鳴海君?」
「あっすみません。ちょっとぼーっとしてました」
「ははは、女子生徒だらけで落ち着かないかい?まあいずれ慣れるだろうから気にしないでくれ」
「はあ、頑張ります」
「おっと自己紹介がまだだったね。私は添田 恵この学校の生徒会長をやっている」
「鳴海 隆です。SSS分隊です」
「失礼します。紅茶です」
目の前にお洒落なカップに入った紅茶がだされる。とてもいい香りがする。
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「彼女は九条あずさ。学校担当課だ。これから部や隊として要望があれば彼女に言ってくれ」
「九条 あずさです。よろしく」
「よろしくお願いします」
本当に綺麗な人だな~。黒で長い髪を少し巻いているため大人の女性という感じだ。九条先輩は会長の横に座る。
「せっかく来てくれたんだ。SSSのことを話そうか、何か聞きたいことはあるかい?」
「もしSSSとして行動する場合自分達はどのように行動すればいいんでしょうか?」
「うむ、ではそれについて説明しよう。SSSが出動するのは、生徒の問題が教員だけでは解決できないとき
・学校の情報が危機にあるとき・生徒に対して危険なことが起こりえそうなとき等だ。
これらの状況の時に校長や理事長、そして我々生徒会での協議で出動の有無をまず決める。そして出動となれば作戦が総合本部長である黒澤先生に通達される。
ここまでOKかい?」
「ええ、大丈夫です」
「そこからは現場での君達の仕事だ。総合指揮黒澤先生が取る、危険なときは撤退も考えて欲しい」
「装備は?」
「生徒の前で出動するときは基本的に君達が使用する迷彩服を使用してくれ。表向きにはサバゲ部が出動したことにする。それによって裏での行動を隠せる、それとこんなものを準備した」
会長は奥から箱を持ってきた。中に何か入っているのだろうか。会長が蓋を開ける中には信じられないものが入っていた。
「これは・・・フラッシュグレネードですか!?それにスモークも!?」
「そう、必要になると思ってね。フラッシュの方は威力を抑えてあるから殺傷の心配はほぼないと考えていい。でも効果充分期待できるよ」
「警察に知れたら大事ですよ」
「そこは問題ない、こちらで処理する」
「はあ、わかりました」
「まあこんなところだろう。では明日から頑張ってくれたまえ」
「はい、紅茶ごちそうさまでした。失礼します」
「じゃあ戻ろうか鳴海君。添田さん、九条さんこれからよろしくね」
俺と先生は生徒会室をでた。SSSは俺が想像してた以上に危ないかもな・・・
会話文ばかりで見づらくてホント申し訳ないです。