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そんな便利機能があるなら相乗りしたいと感じた件 【完結】


我の名前はコウメ

とある事情であの世に来た。

この先の旅路のパートナーを待つ間

保険会社の事務バイトで時間を潰しつつ

路銀を稼いでいる。


今日の日報を手に取る。


 願い事 

 「寝る前に『今日も平和だった』と感じたい」

  契約に至らず。


あら、これは良い願いじゃないの?

何でダメなのかしら?


ああ、なるほど。

抽象的で成就システムに適合しないのね。


我はしばらく考え込む。

向こうで一人で頑張るあの人が、今日も安らかに眠れているかどうか。

そんなことを思うと、胸の奥が少し温かくなる。


今回の書類には追加で処理する項目があった。

この青年に無課金メッセージサービスを提供。


選択メッセージ

「今日も幸せだったね、おやすみ」


契約書にサインしなくても、無料でこんなサービスもあるのね。

こんな便利サービス、我も使いたいな。

無課金でしょ?

ダメなら給与天引きで使えないかしら?

もし使えるなら、どんなメッセージがいいかな。


向こうで一人で頑張るあの人へ。


「今日も一日、お疲れ様」かしら。


あの人のことだから、差し出し人不明のメッセージは読まずに削除するわね。



あの人に早く追いついて欲しい。

いっそのこと迎えに行こうかしら?

でも、それでは我が死神になってしまうわーー


我は小さく首を振って、今日の日報を閉じた。


慌てなくてもモウマンタイ

愛する夫を待つのは、妻の役目だもの。




コウメです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

我はあの人が来るまで、あの世でバイトを続けます。

時々は、向こう側の出来事を思い出すことも

あるかもしれません。


次回作は、日常の何気ないシーンを

四季折々の花をテーマに角度を変えて切り取る物語を

お届けします。


「やさしさのかおる花」


ep1 4月、ぴんくのシャワー

ep2 4月、ぴんくのシャワー(C/W)


2026年4月1日より月一連載開始です。

読んでくれたら嬉しいです。



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