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お金の力で世界を救ってあげます!  作者: DP
2 交易都市パストラ
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一万人(を大分超えた)記念配信⑥


決まった内容だとほぼ日常生活でしかないので、必要とする能力は何もない。いくつか覚えれば料理とかに便利そうな能力とかあるけど、ちょっと楽になるくらいの事なので貴重なMPを使うほどのことではない。


「となると自衛関係が優先かねぇ」


身を護る能力であればいずれ街の外の場所へ配信に出向く時に役に立つし、直近にしても基本的にリスクのありそうな場所には近寄らない事にしてるとはいえ、万が一ということもある。そう言った時に自衛の為の能力を持っているのは安心につながる。


『何にしても、まずは<<ポイントテレポート>>じゃない?』

『だよな。話を聞く限りだと便利すぎる』

「確かにあれ覚えると行動範囲が一気に広がるな」


アキラさんが言っていた<ポイントテレポート>>。その効果は事前にマーキングした場所へのテレポートだ。その性質上行ったことある場所にしか使えないし、そのポイントも一か所しか設定できないが、それを鑑みたとしても便利な能力である。


この能力なら、もし相手が同じ能力を持っていたとしても当然同じ場所にポイントを設置していない限りは後を追う事はできないし、俺はもし取得した場合は自室にポイントを設置するだろうから、同じポイント設定はありえない。


家を知られていれば追跡されるかもしれないが、そこまでの場合はもう逃げるとかどうとかの話ではなく、ベルダさんに泣きつくか警邏兵の詰め所に駆け込む案件だろう。ストーカーなので。


後、今後街の外に探索に行くときも帰りの事を考えずに動ける事になるから非常に有効だ。


『必要MPいくつかかるんだっけ?』

「40万」

『<<ピュリファイ・スピリット>>の倍かー』

『あわつべ税を考えると、ほぼ60万必要か。さすがに高いな』

『でも現実的に不可能って程じゃないよな』

『1000万とかいったら先が見えなくて絶望しそうだけど、これくらいならすぐ到達するんじゃない?』

「いやいやいや、そんな簡単に届く額じゃないでしょ」


これまで投げてもらった投げ銭、トータルでMPにして30万を超えるくらいだったハズ。しかもそのうちの何割かは緊急性の高かった<<ピュリファイ・スピリット>>の為に投げてもらった奴だ。まだ手持ち資金があるけどこれが切れたらグリッドの時より増えた生活費にもMPを充てこまないといけない事を考えると、そこまで簡単に集まる額じゃないだろう。


そう思ってぶるぶる首を振って否定をしたんだけど、


『いやいや、余裕でしょ』

「んなわけあるかい、俺は100万人とか登録者がいる配信者じゃないんだぞ」


今その100分の1の記念配信をしている真っ最中である。まあ1万超えてからはちょっと時間経ってるけど。登録者数のわりに視聴者数が異様に高い(リピート率が高いのか、そもそも開きっぱなしの連中が多いのか)のと俺の状況に同情してくれてる人多いから同じくらいの登録者数に比べれば遥かに投げてもらってると思うけど、さすがにその数字はなかなか遠い。これまでもそうだったけど、何かしらのきっかけ(コスプレとか襲撃みたいなインパクトのある出来事)がない限りそうそう高額の投げ銭は飛んでこないし。


『どっかでバズったら一気に伸びそうだけどねぇ』

『カズサちゃん、見れば見るほど好きになるタイプな分、切り抜きとかだとインパクト薄いのかね?』

『ゲーム配信とかが出来ないのが痛いよな。ホラーゲーム配信させたいのに……』


いや、そこまで俺ホラー弱くないぞ? そもそもこないだリアルなゴーストとの戦闘になってただろ、憑依された状態だったけど。


『お歌配信は? 声も可愛いし人集めれると思うけど』

「前もこれ答えたんだけど、こっちに音源ないからアカペラになるんで……」


歌唱力に大分自信がないと、数千人の前でアカペラはつらいだろう。後最近の流行曲もわからないし。


『切り抜きだと大部分が美少女がただ雑談しているだけのシーンになりがちだから、他と差別化が難しいのかね? いや外見は断トツトップクラスだけど』

『グリッドの街はそこまでインパクトのある光景少なかったからな。獣人とかもあまりいなかったし』

『そういう意味ではパストラは楽しみだな。ちょっと街をふらついただけでもいろいろあってワクワクしたし』

『さっきの企画やっていけば、確実に登録者は増えると思うよ』

「だなー。まずはパストラでいろいろ頑張ってもうちょっとで2万超えだからそこを目指そう」

『いや、2万ならもう超えてるけど』

『結構前に超えてたよ?』

「えっ、嘘」


俺が慌てて登録者数を確認した。


──21354。うわっ、配信始めてから3000人近く増えてる!?


「うわ……びっくりした、こんなに増えてると思ってなかった」


ここ最近は大部分を移動にあてていたせいで配信内容が無味無臭だったから、登録者の伸びも小康状態だったんだよな。


『新居決定デート配信の切り抜きで人集まってきたんじゃね?』


何のことをいってるかは解るんだけど、そんな配信タイトルを銘打った記憶はないなぁ。


『あれは実によかった』

『あと背景に結構な頻度でケモケモした人や亜人が映ったり、珍しいものが映ってたからそれも良かったかも』

『早期に移住したのは正解だったわね』

「だと思う。正直ここまで違うとは思わなかった」


人種が多いのも、珍しいのが多いのも、ここが港町であり"交易都市"であるからだろう。選択は間違いなく正解だったといえる。


「でももう2万超えかー。なんか知らないうちに超えちゃってたから実感が……あ、そうだ2万人記念配信する?」

『今1万人記念配信中なんですがそれは』

『今の配信を2万記念配信に切り替えればいいんじゃね?』


それでいいのかとも思うが、別にいいか。


『何にせよ、まだ記念配信の最中でコスプレ巫女さんRP撮影会もやってないのにこんだけ登録者ふえてるんだし、カズサちゃんはもうちょっと自信もっていいと思うよ』

『それにこれが欲しいのって明示して目標額とか設定すると、俺達としてもそこまで応援しなきゃって気になるしな』

『ほれ、嬢ちゃん。おいちゃんたちに欲しいものいうてみ、ん?』



最後のお前は何なんだよ。それと、


「やっぱり巫女さんRPはやらされるんですね?」

『何を当然の事を』

『それをしないなんてとんでもない』

『コスプレとRPはセットですよ?』


そっすか。


てか巫女さんRPって何すればいいんだよ。祝詞でも奏上すればいいのか?




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