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お金の力で世界を救ってあげます!  作者: DP
1.5 はじめての旅路と温泉
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アンロックされた能力について


『取得方法は情報量少なすぎて今じゃ判別しようがないし、なんの能力が増えたか確認しない?』

「そうだなー」


なんの説明もないし、今の時点でじゃ事例がなさ過ぎて推測も難しい。可能性を挙げられても、どれが正解なんてわかりようもないので、あまり考えても仕方ない。とりあえず魔物倒したら能力がアンロックされたということだけ覚えておけばよいだろう。


カメラを再び手に取って、自分に向けなおす。この辺は最近は割と無意識に行ってしまう。必要な時以外は自分の方を向けておいて欲しいって、コメントでお願いされたのもあるからこれまで割と意識してやってたからな。


なんかすぐ自分の方にカメラ向けるのは自意識過剰な気もしてきちゃうけど、配信者としては間違ってないとは思うので良しとしよう。一応外見も売りの一つにはしているわけだし。


能力のリストを開いて、下にスクロールしていく。能力一覧はちょくちょく確認しているけど、下の方には結構内容が表示されていない奴があったので、そこだろう。


結構な数の能力を見つめつつひたすらスクロールしていくと、やがて内容非表示の能力が出て来た。よし、この辺りだと俺はスクロールを止める。


さて……実はこの辺りはどうせまだ取得できないと思ってあんまり見てはいなかったんだが、どれがアンロックされた奴かわかるかね?


少々朧気な記憶と照らし合わせて、能力の一覧をチェックしていく。


──アンロックされた能力はすぐに解った。その名前にインパクトがあったからだ。もしこれまでに見かけていたら、間違いなく記憶に残ってるしそもそも獲得候補に入れている、最優先に近い形で。


「インベントリ!」


見つけた瞬間、俺はうつ伏せにねていた状態から跳ね起きて、思いっきり声を上げてしまった。


インベントリ、MMOとかではおなじみの奴!


これがあれば、持ち物問題解決できる。お金の事を除いても移動の事を考えて持ち物増やしたくないからと買い控えている私服等の私物も、何の心配も無しに購入する事が出来る。


さすがに獲得優先順位としては<<テレポート>>よりは低くなるけど、その次くらいの優先順位にはしてもいい気がする。


お値段次第では、とにかく早めに獲得したい能力だ。俺は期待をこめて必要MPを確認し──思わず目を見開いてしまった。


「ご、ごじゅうまん……」


両手をついて起こしていた体が、一気に力が抜けたことによって崩れ落ちる。


『美しいまでの即落ち二コマを見た』

『歓喜から絶望までの表情の動きがシームレスすぎて笑える』

『これは間違いなく切り抜き対象ですわ』

「うっさいー」


こんな上げて下げるの見本見たいな事をやられたらそりゃ崩れ落ちるだろうよ、50万とかひどすぎる。


「普通こういう能力ってさー、初期能力とか簡単に取得できる能力じゃん? 50万とか法外すぎるだろ」

『でもさ、インベントリじゃなくて空間魔法って言うと高レベル魔術でも納得できない?』

『そもそもMMOのインベントリってバックパックとか荷物入れの表現だよね』

『亜空間的な所に荷物しまえるような奴なら、そりゃお高くなりますわ』

「……そんな正論聞きたくなーい」


何にしろ50万MPも使うくらいなら、その予算で家と荷物運搬用の馬でも買った方がいい気がする。もう忘れよう、短い夢だったよ……


『それでさ、増えた能力ってインベントリだけだったの?』

「あー、どーだろ」


なんかもう気持ち萎え萎えなんだけど、一応他のアンロックされた能力がないか確認する。


えーっと……ああ、これそうだな。


「<<チャージ>>、必要MP10000」

『お、こっちは獲得できそうだねー』

「でも獲得ないわー」


内容を確認して、俺は即座にコメント欄の反応を否定する。


『なんで』

「効果が"MPを使用することで次に使用する能力の効果を上げる"」

『あー……それは確かに』


ようするにMPを使い捨てする能力だ。もう必要な能力は全部取得済みで、潤沢なMPが余っているならともかく殆ど能力を取得していない現状、使いどころは皆無といっていい。


その後それ以外にも獲得した能力がないか確認したら、この二つだけだった。


一つは高すぎて獲得不可で、もう一つは現状使い道がない能力でしかなかった。空しい。


……新規アンロックされた能力なんてなかった、終わり!






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