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お金の力で世界を救ってあげます!  作者: DP
2 交易都市パストラ
110/110

現地協力者


『ショーパン姿の女の子のあぐら座りっていいよね』


視界に入った性癖ぶちまけコメントはスルーする。視聴者が5桁超えてくるとどんな格好してても性癖全開発言する人がいるから気にしても仕方ないので。


今、俺はそのコメントの通りベッドの上で浅いあぐらを書いて座っている。恰好は下がショーパン、上がややゆったりしたシャツ姿だ。いわゆる部屋着という奴である。


正直配信に映るにはちょっとだらしないともいえる恰好だが、常時配信の俺の場合もうそんな事いってたら楽な恰好を一切できなくなるのでもう気にしていない。というかこういった恰好も好評なので、もう本当になんでもいいんじゃないかと思っている。着ぐるみとかじゃなければ。


本当に改めて美少女って得だよね。尤も面倒毎も多いから、正直こうやって人気集める必要がない生活に戻れるなら美少女はもう終わりにしたいけど。


ちなみに、一応ラフな格好であるが下着が見えてしまったりしないようには気を使っている。これまでの実績から考えればその程度でBANされる事はないが、ちょっと露骨すぎる感じがしてな……。


で、だ。


今部屋には俺しかいないんだけど、しばらく前にはもう一人いた。アキラさんである。


あの後日が暮れてきたこともあり(海の側だから日が落ちると普通に肌寒い)ポイントテレポートで帰って来たんだけど、アキラさんが一緒についてきたんだよね。まだ話したい事いっぱいあるって事で。


で、彼女といろいろ話して、それからご飯食べてお風呂に入って、今はのんびりタイムというわけなんだけども。


なんか、今日は本当に密度が高い一日だったなぁ……


買い物散歩配信から始まり始めての歌配信、そしてある意味これまでで一番こっぱずかしかったRP配信。そこだけでも個人的にはお腹いっぱいの内容だったが、そこからのアキラさんへの正体ばれである。


そして更には──


『いやぁ、しかし良かったねぇ。初めての現地協力者が出来て』


そう、あの後能力の取得方法とか、獲得できる能力とかを説明したり見せたりした結果、今後配信に関わる事にアキラさんが協力してくれることになったのだ。


そうしてくれる理由は二つ。


一つは会った後の言動の通り彼女が"異世界人"に対して大きく興味を示している事。今後も積極的にかかわりたいし、元の世界の話をいろいろ聞きたいといわれた。


そしてもう一つの理由──こちらが配信のお手伝いをしてくれる事になった理由になるんだけど、どうも獲得できる能力を見せた所、いくつか"過去に失われた術"が見受けられたとのことだった。


「MPとやらを集めればこれらの術も使えるようになるんでしょ? 是非見てみたいし、だったら私も協力するわ。……相変わらずコメント欄を見てると私と貴女が近くに寄った時とか大きく反応しているみたいだし?」


ほんの少しの時間でウチのリスナー完全に理解していません?


というかアキラさんどっちの理由にしても研究者気質というか知識欲旺盛な所出てるよね。あと知識欲が前に出てきてるとき目がキラキラしてなんか幼さを感じさせてくるの卑怯じゃない? あっ、可愛いって思っちゃうし。


ちなみに俺の術は本来必要となる"魔力の練り上げ"の部分が完全にカットされているので、使えるようになったとしても特に参考に出来ないのでは? と聞いてみたら、発動した術からもある程度は分析できるとのことだった。なので、使えるようになったら見てみたいらしい。


まぁそれらの術は概ね取得するのにかかるMPが高額なので当面獲得は無理そうだけど……


それにしても、さっきのコメントの通りこれは本当にありがたい。


そもそも現地で俺の素性を知っている人間がいるというのがそもそもデカい。"知ってないとおかしい事"とかを気にしなくて良くなるので相談とかすごくしやすくなるし。しかも実力者だからめっちゃ助かる。配信に関しても当然一人じゃなくて二人いる方がやれることも増えるし、こっちの世界の説明とかもお願いできる。


それに──こんなナリだが俺もきっちり中身が男なので、これはテイルさんもそうだけどアキラさんみたいな美人と仲良くできてうれしくないハズがない。ただカミングアウトした後も結局アキラさんの距離感が近いままなので、ちょっとどきどきしちゃったりはするが……今回もアキラさん帰った後にその辺りに感づいたリスナーにさんざん揶揄われたしな……この辺りの流れ定番化しそうな気がする。テイルさんもなつっこいけど、彼女はそこまでボディコンタクト激しくはないからそこまでどぎまぎしなかったし。


『百合営業楽しみにしてますね』

『アキラさん明らかに俺らの求めている事気づいてる節があるのでめっちゃ期待できる』

『あの瞳は確実にカズサちゃんいじりに愉悦を見出してる目だった。俺にはわかる、彼女は俺達と同類だ』


……ねぇなんで君達俺が口に出していない事まで感づくの? そんなに俺考えが表情に出てる?

後お前らが俺を見て愉悦を感じているのはとっくに承知しているけど、アキラさんをお前と同類にするのはやめろ。


──まぁ百合営業は置いておいて。アキラさんも協力的だから、またみんなと相談していろいろ企画を検討しないとな。何せ現金な話ではあるがアキラさんが現れてからがっつりスパチャ飛んだからな。その前の配信分と合算したら想定以上のMPの伸びを見せてくれた。


うん、いい加減本題に入ろう。


俺はベッドの上で姿勢を正す。なんかコメント欄に『あっ、胡坐やめちゃった』というつぶやきが見えたがそれは無視して。


俺はカメラをしっかりと見据えてから、ゆっくりと頭を下げた。


「皆のおかげで目標のMPに到達できたよ、ありがとう」


そう、今回の配信でがっつりスパチャを投げてもらったため、目標としていた50万MPに到達したのである。というか軽く超えた。


それを抜きにしても今回は想定より多くスパチャを投げて貰ったため終わった後に改めてちゃんとお礼を言おうとしてたんだけど、終わったところでアキラさんが来てそれ以降はずっとドタバタしてたからで来てなかったんだよな。


『目標到達おめでとう!』

『かなり赤スパも飛んでたもんねぇ』

『やはり美少女の歌配信は強い。声もめっちゃ綺麗だし……』

『つむじかわいい』


いやつむじかわいいってなんだよ。








前回残MP:101930

今回増減:

スパチャ +799050(※今回の配信分+前回からの経過日数分の増加分)

残MP:900980

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