表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君が1番の友達

作者: テディベア

僕にはたった1人のお友達がいる。

それは、くまのティラくん。

ティラくんは、僕が赤ん坊の時から、ずっと傍にいるんだ。


色は白で、不器用ながらもティラくんに服を作って着せている。


いつ見ても可愛くてかっこよくて、だいすき!


今日はティラくんのお誕生日。


僕はティラくんのお誕生日パーティーの準備をした。


「ティラくん、君には新しいコートを作ってあげるね?色は黒とかどうかな?星柄にして可愛くしてあげるね?あ!お菓子は星のクッキーにして、甘いミルクでいいかな?よし!作るぞ!」


僕はさっそくコート作りに取りかかった。


「ティラくんの為に作るんだ!」


作っていると、だんだん眠くなってきた。


スヤスヤ眠っていると、くまが歩いてきた。


「いつも僕の服を作ってくれて、ありがとう。君と僕はもう、この世には居ないんだよ。いつまでも夢を見たらいけないよ。ほら、僕と一緒に前へ進もう?」


少年は幼い頃に病で亡くなっていて、まだ生きてると思い込んでいたのです。


ティラくんは少年を抱えて光の扉へ歩き出しました。


そこには、少年の夢であるテディベアの世界が広がっていました。


目を覚ました少年は涙を流しながら笑っていた。


「夢が叶った!やったぁ!ねぇ、ティラくん、僕の夢叶ったよ!」


走り回る少年を見てティラくんは倒れた。


「こ…れで…僕の役目…は…終わった。ゆっくり…休むんだよ。バイバイ。」


ティラくんの魂が少年を包み込んだ。


目を開けると病院のベットにいた。


少年のお母さんらしき人が抱きしめてきた。


「あれ?ねぇ、ティラくんは?」


お母さんはキョトンとした顔をしていた。


ティラくんは、少年が夢の中で作り出したテディベアでした。

少年に生きる力をあげたくて、夢の中にティラくんが入ってきたのでした。


少年の手にはティラくんにあげる為に作ったコートが…。


少年は泣きながら

「ティラくん…ありがとう。」


と泣きながら感謝を伝えました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ