女を信じられないこの頃
「え?デートしよ♡とか言ってたくせに待ち合わせから5時間もたってるんですけど。」出会う予定の公園前でスマホに向かって声を抑えながら喋る。LIN○を送ってはいるんだが既読すらつかない。
事故にあったのかな?道に迷ってるのかな?まさか知らない男にナンパされて助けを求めているのか!?なんて心配をしながらようやく電話をかけたのは待ち合わせから5時間と13分たったあたりだった。
電話をかけるものの速攻で切られると言う行為を繰り返して32回。ようやく相手が諦めて会話が続く。
「何まじでうざいんだけど。出れないから切ってんのわかんないの?は?デート?嫌がらせに決まってるじゃんwまだ帰ってなかったのウケルゥ。え?彼女のくせにどう言うことって言われたって、先週別れたじゃん。は?別れてない?学校の帰り際にさよならって言ったよね?意味わかんないとかこっちのセリフなんですけど。誕生日にブランドの指輪くれない彼氏とか無理だから。じゃあね。」
「はぁぁぁあああああ!?」
思わず馬鹿でかい声を上げて周りの人にへんな目で見られる。
嫌がらせにデート誘うとかどうなの!?学生にブランドの指輪貰えると思ってるのどうなの!?別れたってわかる言い方しないのもどうなの!?!?と頭の中で怒りが込み上がってくる。
ちなみにこれ初めてじゃないです。2、3人目なんですよ。親が企業成功したかなんかで金持ちになったんだけど、妹が病気なんで小遣いとかほとんど新しい医療を受けるために回してる。金なんか持ってないのに肩書きで寄ってきていなくなる奴ほんと多いよね!泣。
仕方がないから家に帰ると、兄が作った試作のゲームを渡された。MMO RPGらしい。普段ゲームはあまりしないのだが、憂さ晴らしにモンスターを狩ろうと仮想現実型のゲームの電源を入れることにした。