遊園地の拷問部屋
チンピラくんが男に殴られたあと、男は和エリアに入っていました。
和エリアの畳をひっくり返すと、隠し階段がありました。
男はニヤリと笑って階段を降りて行きました。
チンピラくんも少し遅れて続きます。
階段を降りた先には、壁一面が赤く塗られた部屋がありました。
部屋の中には、沢山の拷問器具がありました。
悪名高い、鉄の処女|用の棺桶や、拷問椅子、車裂き用の車輪などなどがありました。
「おお!本当にあった!」
男は喜びました。
胡散臭いと思っていた部屋があったのですから。
チンピラくんは、暗い顔をしていました。
自分が拷問されるかもしれないという恐怖から。
男はそれだけのことをしてきたのです。
動いたのはチンピラくんでした。
男を羽交い締めにして、近くにある拘束器具で拘束しました。
「おい!なにをする!」
男は拘束されて、喚いていました。
それを見て、チンピラくんは笑顔になった後言いました。
「決まっているじゃないですか。殺される前に殺すんですよ」
「……え?なんでそんなことになるんだ?」
男は理解できないといった顔をしていました。
「なにを白々しい。ついさっきだって自分を殴ったじゃないですか。会うたびにほぼ毎回殴られる。もう限界です。このままではあなたに殺されます。だからその前にあなたを殺すんです。不良グループのメンバーの為にも」
チンピラくん……いや、元ヘッドの目は本気でした。
男は恐ろしくなりました。
今まで順従だった舎弟が牙を向けたのですから。
しかも本気だとわかったから。
「ちょっと待て!話せばわかる」
男は弁明しようとします。
ですが、元ヘッドは聞く耳持たず拷問部屋を漁ります。
そして、ある道具を手にしてきたのです。
それは、頭蓋骨粉砕機です。
男の顎を台の上に置き、ネジを回すと頭部が圧迫され下顎が粉砕されます。
話すことも出来ず、ただ泣いていました。
「……〜〜〜〜…………」
感情のない目で元ヘッドは男を見ます。
そして、拘束を解いて拷問椅子に座らせます。
拷問椅子には刃物が取り付けられており、刃が男に刺さります。血が流れて、流れて。
声を出すことも出来ず、男は苦しみます。
そして、男は苦しみ、悶えながら、息絶えました。
元ヘッドは息絶えたのを確認して、拷問部屋から去りました。
拷問部屋は見つからず、ずっと部屋から腐臭を放つのでしょう。血を吸い、血でできた部屋。
それがドリームキャッスルの拷問部屋。
彼はどうなったのでしょう。
ヘッドをしているのでしょうか。
それは未来の話。今はまだ分かりません。




