赤ずきん(コマンドー)
お母さんからお使いを頼まれた赤ずきん。よく考えたら何で女の子を一人で危ない場所に行かせるのか。猟師がいなければお婆さんも赤ずきんも殺されたのだからお母さんは一体なにを考えているのか。これらの謎が一切明かされない物語です。
昔々あるところに体長190cm髪は茶筋肉モリモリマッチョウーマンの女の子がいました。
女の子は、赤ずきんをいつも被っていた為周りから「赤ずきん」と呼ばれていました。
ある時、赤ずきんはお母さんから病気で寝込んでいる赤ずきんのお婆さんにぶどう酒とパンとプロテインを渡すおつかいを頼まれました。
赤ずきんはとても良い子なのでそのおつかいを二つ返事で承諾しました。
お婆さんの家は森の中にあり、とても危険でした。
そこでお母さんは赤ずきんに「道草をせずに真っ直ぐお婆さんの家に行くのよ」と言いました。
赤ずきんは、なんで道草をしてはいけないのかお母さんに問いました。
お母さんは「森は危険がいっぱいで危険な猛獣や植物、プレデター、元グリーンベレー、コロンビア解放軍なんかもいるのよ」と言いました。
赤ずきんは納得し用心して行こうと思いました。
さて、いよいよお婆さんの家に行く赤ずきんですがお母さんの言いつけを聞き重武装していました。
そう、赤ずきんは元コマンドーだったのです。
こうして赤ずきんは銃を担ぎ、サバイバルナイフや手榴弾などを装備し森へ向かいました。
森に入った赤ずきんは、周囲を警戒し50m間隔で地雷を張り巡らせながら森の奥に進んで行きました。
お婆さんの家まであと半分くらいのとき、前方から狼がやって来ました。
赤ずきんは警戒しながら狼に尋ねました。
「こんにちは、狼さん。こんなところでどうしたの」
狼は「やあ、赤ずきんちゃん。少し先にとても綺麗なお花畑があるから少しみていかないかい」と言いました。
実はこの狼、とてもバカで赤ずきんを大きな女の子くらいにしか見ていないのです。
その為、これは良い獲物を見つけたと思いお赤ずきんをことば巧みに誘い出し食ってしまおうと考えていました。
しかし赤ずきんはお母さんの言いつけをしっかり守り狼の誘いを断りました。
すると狼は作戦を変え、赤ずきんが持っているものからお婆さんの家に行くと考え、先回りして赤ずきんを食べてしまおうと考えました。
狼は「それは残念、でもお母さんの言いつけなら仕方ない。じゃあ赤ずきん、寄り道せずに真っ直ぐいけよ」と言って急いでお婆さんの家に行来ました。
お婆さんの家に着いた狼は早速赤ずきんを待ち伏せしようとしましたが、家の中のお婆さんが邪魔でした。
そこで狼は赤ずきんの真似をして家の中に入りました。
お婆さんは狼が赤ずきんの真似をしているとは思わずに狼を寝室に呼びました。
狼はしめしめと思いお婆さんのいる寝室にあ入りました。
しかし、実はお婆さんも元コマンドーで今は寝込んでいて力が出せませんが、匂いから赤ずきんではなく狼だということに気付きました。
お婆さんがまだ若かったら狼を返り討ちにしていましたが体が思うように動きません。
残念ながら必死に抵抗し、狼から5回ダウンを奪えましたがお婆さんは食べられてしまいました。
狼はすぐさまお婆さんが着ていたものに着替え、お婆さんのふりをしながら赤ずきんを待ちました。
数分後、赤ずきんがお婆さんの家に入ってきました。
赤ずきんは、寝室に入るなりお婆さんの匂いに紛れて狼の獣臭い匂いが微かにしている事に気付きました。
赤ずきんはお婆さんが狼に食べられてしまい、狼が自分を食べる為にお婆さんの姿をしていることを僅か0.1秒で超速理解しました。
そこで赤ずきんは狼に3つのことを問いました。
「何故お婆さんはそんなに目がおおきいの」
狼は「お前がよく見えるようにさ」と言いました。
「何故お婆さんはそんなに耳がおおきいの」
狼は「お前の声がよく聴こえるようにさ」と言いました。
「じゃあ何故お婆さんの口はそんなに大きいの」
狼は「お前を喰ってやるためだ」といい赤ずきんに襲いかかりました。
しかし赤ずきんは質問している間に狼を倒す為機関銃を構えていました。
赤ずきんは狼が襲いかかると同時に引き金を引き狼の頭を吹き飛ばしました。
赤ずきんは大きく膨れた狼のお腹をサバイバルナイフで切り裂き少し消化されたお婆さんを無事すくいだしました。
こうして赤ずきんは無事にお母さんのお使いを果たすことができました。
この話を聞いた猟師が赤ずきんを尋ね言いました。
「もう一度コマンドー部隊を編成したい。君さえ戻ってくれれば」
赤ずきんは言いました。
「今日が最後です」
猟師は言いました。
「また会おう赤ずきん」
赤ずきんは言いました。
「もう会うことはないでしょう」
終
初執筆で誤字脱字、言葉足らずなど不備が色々とあると思いますが生暖かい目で見てやって下さい。