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零の魔法使い  作者: 桃姫
始まりの魔法使い
18/32

17話:始まり

 私は、目が醒めて、驚いた。そこに広がる光景に……。

――ここは、どこかしら……?

 殺風景な白いセカイ。何もない。本当に何もない。寂しいセカイ。そこに、何かが、生まれだす。陸、海、空。鮮やかな色々。これは、

「これは、セカイの誕生」

――誰!?

私は振り向いた。声の主は、――私?

「始めまして?ううん。私と貴方は同じ」

――貴方が、私?

「そう、貴方と同じ《始まりの魔法》使い」

――始まりの魔法?

御伽噺のようなにわかに信じがたい話。魔法なんてものが、この世にあるなんて……

「魔法はある。それは、貴方の体が、血が、よく知っているはずよ……」

――血?

「貴方は、朱色の血族……」

――朱色?

確かに、苗字に朱の字が入っている。

「異常な回復の力こそ、貴方の《始まり》を示しているの」

――回復力?

確かに、医者からありえないと言われるほどの回復力は持っている。けれど、それは……

「さあ、今こそ、目醒めなさい」


「朱野宮、麗華!」


 自身の声、もう一人の私の声によって、意識が覚醒した。

「今のは……」

私、朱野宮麗華は、もしかしたら、ライトノベルの主人公見たく、とんでもない力を手にした……ううん、覚醒させたのかもしれません……。


「始まりの魔法使い」

――そして――の魔法使いでもあるわ……

心の奥で、もう一人の自分が呟いた気がした。


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