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異世界宇宙な日々〜べっこう飴はパッションピンク〜  作者: リーシャ


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04

 どう転んでも楽しい日常が待っている。出来れば地球へ行きたい。大人になったら絶対に探して向かいたい。将来の展望は決まっている。あとは、美味しいものを広める事に集中したい。

 翌々日、朝から元気に声が聞こえてくる。


 なんだろうと顔を出すと複数人の声が聞こえて、首を捻る。どうしたというのだ。服を一瞬で着替えて扉を開ける。見えたのはやはり子供達だけ。大人が見当たらない。冒険ごっこの最中かな。おはようと声をかける。


「おはよー」


「だべたいのがあるんだけど」


「甘いの甘いの」


「ダメ?」


 大人達に止められたからここにきて頼みに来たのかと、苦笑する。直ぐに広めると周りも混乱するし、まだ公開しないウマを伝えたらがっかりしてしまう。


「ごめんね。順々に広めたいと思ってるし、出し渋るつもりはないから」


「そんなあ」


「「うー」」


 駄々を捏ねたり、地団駄を踏み締めながら騒ぎ出す面々に大人がすっ飛んできた。子供が子供に頼み事をしてはいけないのだと言い聞かせる世話役達。

 朝からご苦労様です。私は苦笑いを浮かべて部屋に戻る。


(娯楽でも教えないと暴動になるかも)


 ご飯にばかり偏ると後々こういうことが増えるかもしれない。子供達に刺激が強すぎる甘みだったので少し失敗してしまったのかもしれない、と苦く感じた。


(私は我慢してほしくないけど、やっぱり何事にも準備とか必要になるもんね)


 材料が即用意出来ないと、何も出来ない。砂糖が得られたからそこまで時間はかからないとはいえ。


「おーす。なにか出来ないか来たぞ」


 悩んでいると、元気な声が聞こえた。また、扉越しに確認するとベスとパランが来ていた。どうしているのかと、訪問を歓迎する。


「出来ないかって、なにを?」


「そんなの決まってるだろ!食いもんだよ食いもん!」


「声が力強いよ」


 食べ物になると皆耐えられないらしい。食い意地が張るのはどの世界も共通だ。


「クウは?」


「あいつは早起きしてなかったから置いてきた」


「優等生に見えてそうでもないのがクウだよね」


「そうだぞ。あいつ、見た目と違って結構破天荒だ」


 昔、生物を捕獲しようとしているのを見かけて慌ててそこから離れた。そういった突拍子も無い事をしでかす子。


 話せば通じるんだけどね。前世でもそういう人を全く見かけなかったから、この世界の人達は個性的で日々驚きっぱなしだ。

 前世の世界は悪い意味でも良い意味でも周りに合わせねば白い目で見られていく。それを避けたければ個性は隠せって事で、ここはまさに自由だ。


「そういえば、なにかしたくて来たんだったね?そうだなー。うーん。縄跳びとかは簡単に出来るから、それにしよう」


「「縄跳び?」」


 縄跳びならばロープでも出来る。しかし、ムチッぽいものの方が飛び跳ねる感覚は強く感じられる筈。


「食べ物じゃなくて遊び」


「あそびい?」


 つまらなそうに言う彼らに、そういう反応になるよね、と苦笑。ここであそぶと言えば計算とか、はや覚えとか、娯楽とは呼べないのだ。


 仕方ない部分があるとはいえ、かなりつまらない。 なんせ、知能は自我が生まれた時点で大人と同じようにインストールされている。


 子供らしい時代は皆無になる。別に大人らしく過ごせと言われているわけではない。勉強とかを短縮しているらしい。


 デジタルで読んだから知ってる。


「もう飽きたからなんか嫌だな」


 ベスが愚痴る。まあまあと宥める。良い感じのロープを探そうと二人に形状を説明した。


「取り敢えずよろしくね。楽しいから。嘘じゃないの。本当に楽しいから」


 前世では遊びといったらゲームだ。人生ゲームも紙に書くだけだから簡単に創作出来るかも。鍛冶屋があるなら行きたい。

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