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1マイルの風  作者: Tsuyoshi&松山亮太
第一話『Re:START』
1/10

#1

読者様へ。ご訪問ありがとうございます。

よろしければご意見やコメントなどお待ちしております。フォロー、レビュー、応援は非常に励みになります。

それではお楽しみ下さい。

 福岡県福岡市 早良区(さわらく)百道浜(ももちはま)。砂浜を軽快な足運びでランニングをしている眼鏡の美少女、千早(ちはや)歩美(あゆみ)百道ももち学園高等部二年の陸上部女子キャプテンだ。黒い長髪を後ろに束ねて走る姿は凛として美しい。


「千早さーん、ま、待って・・・・・・うわっ」


 歩美の後を砂に足を取られて躓きながら、必死に追いかけるのは陸上部マネージャーで、同じく二年の大野(おおの)(たすく)。見た目は童顔で、草食系男子だ。


「ほら、こんなんじゃ、今度のスポーツ大会でしっかり走れないよ。大野君、選手として出るんでしょ?」


 前を走る歩美が、佑の方に振り返り声を掛ける。


「陸上部だからって、僕はマネージャーなのに・・・・・・学校行事とは言え、しかも男女混合リレーに選ばれるなんて」


 パワーベストやパワーリスト等の負荷を全身に付けながら走っていた佑が、自信無さげな顔と声色で泣き言を零す。


「文句があるなら、アイツに言ったら? 新しく赴任して来たと思ったら、スポーツ大会の種目に新しく男女混合リレーを入れるんだもの。いつものサッカーとバスケとビーチバレーで良かったじゃない。何考えてんだか・・・・・・」

「そ、そうだね・・・・・・」


 歩美が親指で後ろの海を指差す。そこには、小柄で小麦色に焼けた肌の男性が水上バイクで水飛沫(みずしぶき)を上げながら、涼しそうに疾走していた。スキンヘッドにサングラスと白い歯が良く映える。


「ハッハー! セイ! フゥ~!」


 一週間前。朝の全校集会で壇上に立つ、スキンヘッドの男性教諭。


「皆さん、初めまして。今日から体育の担当として赴任してきたジョンソン直人(なおひと)です。陸上部の顧問も兼任致しますので、これから、宜しくお願いします」


 ジョンソンが壇上から、全校生徒に向かって一礼する。生徒や教師達からの拍手の中、ジョンソンが再びマイクを握る。


「あと、言い忘れていましたが、(わたくし)、今年のスポーツ大会の種目に男女混合マイルリレーを追加させて頂きました。そして、そのメンバーはこちらで選出するので、あしからず」


 一週間後、再び現在に戻る。


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