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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

例えば、

作者: 無名

公園


私は公園を作った。そこにはまだ何もない更地だった。

何故作ったか、それは広場を荒らさない為だった。

広場に遊具を置くと邪魔になる。そういう事だ。

私はまず、誰がこの公園を作ったかを明確にした。

この公園がもし崩壊して広場にまで被害が行かないように。

私はここに、広場に居る人達を呼んでみた。そうしたら何人かが来てくれた。

趣旨を説明した。そうすると、とある人は言う。

「他の人を呼んでいい?」

自分は少し考えて

『いいよ』

と、言ってしまった。

その人は走って公園の外に出ていった。

そう思っていたら50人ぐらいの人を連れてきた。どうやらその人の友達らしかった。

いきなりそんな人数が入ってきたもんだから大慌てした。そして、その混乱に乗じて

更に人を呼んで来た挙げ句、

「俺がこの広場の管理人だ。」

という面をしてルールを変え始めた。

公園を乗っ取られたら困ると思い、その人の発言が広まる前に追放、出禁にした。

まだまだ人が入ってくる。どうやらこの公園を作った趣旨を理解出来ていない人が多数居たので説明をした。

ならいいや。と沢山の人がその広場を離れていった。

それを何回か繰り返して落ち着いてきた頃、後ろから人相の悪い女が近寄ってきていきなり殴りかかってきた。

その女曰く、「公園なんかを作ったら知らない人が来て危ないじゃないか。」

「作った遊具で怪我をしたらどうする?」

と、言われた。

私は

『その遊具を正しく使えば怪我をしないよ』

と反論。

したらばその女は

『私が怪我をするから問題なんだよ詐欺師が!』

と言って私の心臓めがけて何度も発砲した。

そしてその女は公園に残っている人を殺し始めた。

それはさながら連続殺人だった。

私は慌ててその女を追放した。

しかし、もう遅かった。

その現場を見てしまった人達は危険を感じてその争った跡だけが残る公園を去っていった。

それから数日後、事務所に呼ばれた。

どうやらあの女とその取り巻きが私の所属している事務所に通報したらしかった。


その事務所は所属人数約1500人のとても大きい事務所で、その事務所の中でも190人位の部署に私は所属していた。

呼ばれて覚悟を決めて指定された部屋に行くと、そこには課長、部長、マネージャの3人が座っていた。

『やってしまった』

そう思いながら椅子に座る。

重い二重扉が閉められた。

案の定、公園を作ったことに関する話題だった。

事務所は発砲してきた女の味方で、

「公園なんかを作ったらプライバシーが~」「公園に置いた遊具で他人を傷つけたら責任が~」「そもそも公園事態が~」

と言ってきた。

私は

「公園だからプライバシーが保証されないのは当たり前」「余程変な使い方をしない限り、遊具で怪我をしない」「そんなこと言ったら全てがだめ」

と反論。

事務所は

「こんなことに付き合ってやってるのに反論するのはくぁwせdrfthyふじこlp」

と言ってきた。

私は諦めて反論しなかった。

課長が

「その公園、見せて?」

と言った。

私は諦めていたので現場を見せた。

「誰がいつこの公園に来たか」そんな情報を全て話させられた。

プライバシーもクソもなかった。

そして現場の写真を撮ってその場はお開きとなった。

事務所は

「その公園を明日までに片付けなさい。管理人でしょ?」

と、命令された。

そしてその日の夜、泣きながら片づけた。

自身の補佐からは

「そんなんなら公園とか広場で人と関わるのを辞めたら?疲れるだけでしょ。」

と、刺してきた。

後日、管理人はこの件で完全に止めを刺され、数日後、飛び降り自殺に成功してしまったとか。



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