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第28話 取り残された病気少女は助けを求める

 俺は生存者を求めて探し回ったがみんなどこかに避難しまくってるのか人がいない。


 どこに行ったんだろ? と疑問に思うがそこまで不思議に思わない。


 たぶん公民館とか学校とか市役所とかに逃げ込んでいるだろ。


 だが団地というものがここに存在する。


 そして俺の超絶的に強化された聴覚が少女のような呻き声が聞こえる。


 生存者がいるようだな……と俺は冷静に考えて団地に行く。


 ここは団地というかマンションというかそもそも団地とマンションの違いが判らん。


 団地って公営住宅のことを言うんじゃなかったと思うんだが違うんかな……?


 じゃあここは普通にマンションのような気がするが……まあ詳しいことはわからん。


 マンションを上がるとマンションと言っても5階くらいしかないマンションを上がる。


 やっぱり団地なのか? そして4階の端っこの部屋406号室から声が聞こえる。


 誰か助けてお水飲みたい~など聞こえる。


 俺はドアのカギを無理やりこじ開けようとしたらまさかの鍵がかかってないのである。


 このご時世モンスターが来たら死んでしまうのに……しかも能力者の犯罪者とかもいるかもしれないのに大丈夫かこの少女は。


 俺はラムルと一緒に入る。ラムルは少女の姿なので怪しまれないだろう。


 中には布団がしいてあるそこに顔を真っ赤にしている少女がいた。


 しかもやせ細っていて高熱があるのに顔が青白いというかなり病弱な少女がいた。


「お兄さんは誰……美海みうを食べちゃうの……?」


 見た目は小学生の高学年くらいだが言葉遣いが幼稚園並みだな。


 美海ちゃんは熱を出して何日もご飯を食べて無いようだ。


 それなのに意外と喋ることが出来るのはなんというか意外だ。


 でも病弱なのかやせ細っている。


 とりあえずご飯をあげた。


 バクバクと沢山食べる美海ちゃん。


 すると血色がだいぶ良くなる。


 そして美海ちゃんは熱が出続ける。


 熱は何故か下がらない。


 よく見るとなんか魔力のようなものが帯びている。


 まさか覚醒したのかこの少女は。


 俺は驚愕に打ちひしがれる。


 だが魔力の塊みたいなものが美海ちゃんの中をぐるぐると渦巻いている。


 俺はファンタジーのラノベとかの知識を総動員した結果、これはいわゆる魔力に覚醒した結果コントロールできなくなって魔力が暴走している状態のようだ。


 魔力喰らいと俺は名付けた。


 魔力が肉体のエネルギーを食い散らかす様子でそう名付けた。


 とりあえず魔力を扱えるように俺はラノベの知識をこれまた総動員して美海ちゃんに教えた。


 ラムルも一緒に教える。


「お姉ちゃんは人間なの?」


「違うよスライム……ほらポヨヨーン!!」


「うわっモンスターなの……大丈夫怖くない?」


「怖くないよラムルはナオキの味方だから」


「そうなんだナオキ君……」


「ナオキ君……? 君付けって……まあいいけど」


 それから俺は美海ちゃんの育成に特化した。


 そして美海ちゃんは魔力をコントロールすることができるようになった。


 魔力を放出して敵を倒すこともできるかもしれない。


 魔力の塊を出すことはすでにできるようだ。


 美海ちゃんの才能が怖い。なんだこの娘はと思うほどだ。


 美海ちゃんはその後魔法を使うために魔導書を書き始めた。


 独自の理論でラムルと共に書き始める。


 そして美海ちゃんは魔導書を持って魔法を唱えると炎が弾け飛んだ。


 木に燃え移った炎は燃え続ける。慌てて水を放つ美海ちゃん。


「私魔法使いになりたい!! ってもうなってるかな?」


 可愛いのでそのままお持ち帰りしたいけどラムルが怒るので俺の家に招待しておいた。


 お母さんとお父さんは避難所にいるかなと心配してた。


 どうなんだろうな……二人を探すのは苦労しそうだ。

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