第21話 鋼のスクープカメラマン
伏魏奈迷子ことメイコはモンスターが溢れた世界になってからヒーローと結託した。
ヒーローという名の能力者だ。
日夜その人たちと共にモンスターを狩るところをカメラに収める。
色々な人に自身のSAITUBEに能力者との取材を繰り広げる。
そして自身もオーラを色として見ることが出来る魔眼を持っていることを公表した。
さらにメイコはモンスターをたまたま倒すことに成功してさらに能力を獲得した。
能力は【カメラ銃】という能力。
カメラが銃になるという能力だ。
しかもハイテクな未来的なレーザー光線銃みたいな見た目で性能も未来的だ。
自身のお気に入りのカメラがレーザー光線銃になってから敵をのモンスターを倒しまくる日々だ。
しかも倒しながら銃として使いながらも録画ができるというハイテクっぷりだ。
そして彼女メイコはマスクドシルバーを追う。
この人になら会いたい。
マスクドシルバーのいるところを手当たり次第に探した。
だがなかなか見つからない。
魔眼を頼りに探しているが……マスクドシルバーの色は不安定でいつも色が変わるのでわからないのだ。
ただスクープカメラマンの感でなんとなくわかる方向に行くようにしている。
◇◇◇
別の街に来ていた。
俺はラムルと一緒にツバローと手裏剣君と共にモンスターを退治していた。
だがそこで遠距離から光線が飛んでくる。
「スナイパーだと!? 遠距離からモンスターを狙っている?」
「敵かな? 敵なのかな? ラムルやるよやっちゃうよ敵なら容赦しないからね!」
「待て……敵なら俺をすでに狙うだろだからたぶん味方だ」
「ちぇっ……敵なら粉みじんにしているのに……」
ちょっとうちの可愛いスライムラムルちゃんが最近戦闘狂なの怖い! どうすりゃいいのだ……
そしてある程度モンスターを狩りつくしたら……そのスナイパーが近づいてくる気配があった。
その人は眼鏡をかけていて長めの黒髪が美しい姿だった。
「初めましてマスクドシルバーさん。私メイコっていいます。よろしくお願いしますね」
どうやら敵ではないようだ。
◇
そして俺の正体を教えて欲しいと言うが……少しだけまだ信用できないのでまだだということになった。
メイコちゃんはこの荒廃した世界をカメラで映してみんなに伝えるジャーナリストというやつでした。
食料配布所の情報とかも随時発表しているからかなり参考になるとか。
食料と言えば……俺は食料だろうがなんだろうが増やせるんだぜって言ったらどんな顔するんだろうな? 言ってみてもいいかこのくらいの能力の開示くらいすでにアオンの従業員に言ってしまっているし……
「そうなんですか!? 物を増やす能力ですか……凄いですね」
「だろう? その驚く顔が見たかったんだよ……」
「いやでもそんな能力を得てマスクドシルバーさんは何をするんですか?」
「そりゃあ……人助けくらいしかできなくない? あとは戦闘で攻撃手段の応用としてボール作成の能力で使うと便利だというぐらい……」
「そうですね私も頑張らないと……」
あっちの方から人の悲鳴が聞こえてくるな……行かないと。
「それじゃあメイコちゃんあっちに人が助けを求めている声がするから……」
「あ、待ってください私も連れて行ってください」
「仕方ないな……じゃあメイコちゃんは俺の活躍をカメラに収めたいのかな?」
「そうですね、それに力になりたいんです私も」
「じゃあ行こうか……乗って」
「グリフォン!? マスクドシルバーさん変身能力もあるんですか……凄すぎです!!」
そうして俺たちは隣町のさらに隣町のほうにあるショッピングモールを訪れた。
メイコと共に。なんだろう凄く期待の眼差しに当てられている。
ここは謎のマスクマンとして活躍しとかないとな。
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