第11話 コボルトエリートの集団を退治します
普通の民家にコボルトエリートの集団が押し寄せてきていた。
コボルトは犬の頭をした魔人である。そんなコボルトの上位種のコボルトエリートが12体も群れを成して民家に押し寄せてきた。コボルトエリートたちは槍や長剣や丸盾とか鎧を着こんでいる。
人間たちはみな人家に逃げ込んでしまうが家の窓を割り家に侵入して行くコボルトエリートたち。そのまま人を殺していくコボルトエリートたち。最初は抵抗する人間たちもいたが、犬の魔人の上位種の力の前では無力と化した。
コボルトエリートたちが現れてから数十分後警察が到着した。銃で威嚇射撃をする警察官たち。人家にモンスターが現れたと言う通報を聞いて、警察官たちは10人ぐらいの徒党を組んで大勢でコボルトエリートたちを殺しに来た。
たかが犬の魔人だと高を括っていたのか、警察官たちは一斉射撃したら倒せると思っていたようだ。
だがコボルトエリートたちの装備している鎧は意外にも優秀で拳銃の弾丸ですら鎧を通さないでいた。
中には貫通したときもあるが少しぐらい喰らっても動けなくなるほどダメージを負っていなかった。そして警察官たちに跳びかかるコボルトエリートたち。そのまま蹂躙が始まる。
10人の警察官は5人殺されたときに残りの5人は逃げ出した。もはや拳銃だけでは対処できないと判断した警察は。
自衛隊の出動が要請されていたのだ。
そして遅れたところで俺は現場に駆け付けた。ある程度住人や警察官が殺された後だが俺は特段悲しみことはなかった。
身勝手だが全ての人間を救うことは出来ないのだから仕方ないと割り切ることにした。
俺は手を剣のように変化させてボールを作成いて放ち、刀化して剣のような手を奮いコボルトエリートを蹂躙した。
弾け飛ぶ犬魔人の腕や首が鮮血に踊り狂うように宙に舞う。コボルトエリートたちは恐怖した。この仮面の男には敵わないと。
俺は一匹残らず始末した。そうして倒し終えた後にコボルトエリートの魔石が転がっていた。
どうやら上手く倒したら魔石が外に飛び出るのかなと思った。こんなもの何に使うかわからんが一応貰っておこうと思った。
【レベルが上がりました】
コボルトエリートを倒したことでレベルが上がったようだ。
現在レベルは3のようだ。
現在の俺のステータスはこれだ。
不努元直輝 28歳
職業:戦闘士
レベル3
HP:250/250
MP:150/150
力 :180
守り:170
速さ:350
知力:220
運 :180
器用:250
能力:【増し増し】【ボール作成】【疑似生命作成】【変身】【刀化】【鑑定】
これだけの能力ならそれだけモンスターを倒せるときたもんだ。
ちなみに通常に人類の成人男性の力の一般的数値は30だった。
プロレスラーとかボクシングの人を見たら力が70とか80とか85とかある人もいたが一般的に30が平均値だろう。
つまり力180というのはプロレスラーやボクシングの人の力より2倍以上あると言うことだ。言うほど無いなというのが俺の感想だ。もっと体感的にはあると思うのだが……と言っても俺の場合能力による戦闘が殆どだから純粋な力は意外にもそんなに高くないのかもしれない。
まあ何と言っても俺の場合変身の能力に頼って部分的に変身できるようになったのが強い。手を剣のように刀のようにしたりもしかしたら化け物の腕のように攻撃的にしてみてもいい。
今度モンスター相手に試してみてもいいな……
さて俺は能力の強化練習をしつつ明日に向かって頑張っていた。
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