第6節 幸せな物語は終わらない
最終話です!が、多分続きます!
あれから数日の日々が過ぎた。
相変わらず、断片的な記憶は戻るものの、どうにも自分の記憶だとあまり認識できない。
結局、私はその記憶はあまり気にせずに過ごすことを決めた。
だって、私はレコなのだから。もう、レコとしての人生を歩んでしまっているから。
私が誰だったか、は関係ないんだ。今は、レコとしてこれからの人生を歩んでいく、そう決断したのだ。
私の記憶が戻ったのがきっかけなのかは定かでは無いが、ほかのドール達も前の記憶を取り戻している子も居るらしい。
しかし、ハカセの元を離れると決めたドールは一人もいなかった。
もちろん、元の家族との再会を希望したドールもいたし、その希望は割と迅速に叶えられた。
それを経てもなお、ドールたちはハカセの元に残った。
それは特別な力を持ってしまったという、ある種の義務感だったのかもしれない。
はたまた、ハカセの元が居心地が良かったのかもしれない。
その真意はそのドールのみが知る所であり、私は聞き出したりすることはしなかった。
以前と変わらない日々が流れていく。
騒がしくも、楽しくて、笑顔の絶えないそんな日々。
色んな日常がまるで、シャボン玉のように色とりどりに切り取られ、発信される。
私たち、人形たちの成長記録はまだまだ続いていく。
幸せな物語は、終わらないのだ。
「おーい、レコー、今日の分の投稿準備始めるぞー」
「あ、はーいっ」
ハカセに呼ばれ、私は個人的に付けていた日記を閉じて、クロニとハカセの元へと向かう。
今日はどんな日常に出会えるだろうか?
その日常で、ドールたちはどんなことを感じ、進んでいくのだろうか。
毎日、楽しみで仕方ない。
けど、この後のお話は、またいずれどこかで語るとして……
私たちのお話は、一旦幕を閉じることにしよう。
今日もまた、楽しく平和な日が穏やかに流れていくのだった。
(おしまい?)
これにて人形たちの成長記録は一先ず、終了となります。
どうだったでしょうか?
遅筆ゆえ、度々更新が止まり、完結までかなりの時間がかかってしまったこと、本当に申し訳ないです。
さて、このお話は色んな方向へと設定を方向転換しまくった末にできたお話です。
そもそも、最初は「ドール」と呼ばれる改造人間たちが色んな施設で扱き使われてるのを、リストとサイファで助けて行って、ドールだけの理想郷を作る、みたいな話でした。
なので、名残としてドールにはほとんど作中で使われることのなかった特殊能力の設定が残ってたり、色々と流用している部分も多々あります。
この作品、着地点自体は最初から定めていて、レコはハカセの妹という設定はかなり最初の方にできたものでした。
ほのぼのとした日常を描きつつも、どんでん返し的な部分として、それを最後に持ってくる構想で描き始めて、こんな感じの作品となったわけです。
実は元々はもう一話、チャートとスコアの話も描く予定だったんですが、グラフシグの話でかなり躓いてしまい、描ける気がしなかったので削りました。
実際、今なら描けるかと言われると分からないのですが、気が向いたら描くかもしれません。
まぁ、正直、この話は完結したとはいえ、まだ続きが出る余地は十分に有り得ますので、もしも楽しみにしてる方が居たら気長にお待ちください。
この作品は文字を読むのが苦手な人でも読みやすい文字数でスッキリまとめる、をモットーに描いてきました。
なろうの小説って1話につき6000字以上が普通らしいのですが、この作品に関しては1000字前後で収まるように努めました。
また、四コママンガのようなお話を描きたかったというのもあり、説明をかなり省いた部分もあります。
読者一人一人で違う世界観を想像してしまうような、そのレベルでの行間説明の無さ、だと思うので、好き勝手に想像してください。
さて、それでは皆さん、最後までお付き合い、ありがとうございました。白き夢の後で、の一部を描き終え次第、次の作品を投稿していこうと思います。
次の作品は……童話モチーフです。 それではごきげんよう




