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第2節 記録少女は締めの言葉が分からない

とりあえず2話連続投稿……というか、1話はもっと短い予定だったのに200字以上必要とか聞いてない。

「おい、起きろ。起きろってば」


「んぅ……クロニ、寝てない」


「嘘つけ! 明らかにぐぅって言ってたじゃねーか!」


「…………ぐぅ。」


「また寝てるじゃねーか!」


「は、ハカセ、落ち着いて……」


そ、そんなわけで登録番号6番、レコに記録者が変わりました…… 赤紫色の髪で眠たげな少女クロニとちょっとグレーっぽい髪でクロニを叱っているハカセを後ろから嗜めている状態です。


身長差から兄妹のようにも見えなくもないこの2人は関係性で言えばきっと親子のような関係……かな? とは言ってもハカセはまだ10代か、20代前半だった気がするし、身長も割と平均的……クロニは大体中学生くらいの体格なので兄妹と言われた方が納得できそう。


後ろに立つ私も大体高校生くらいの身長なので、博士の肩くらいの目線である。


「私は活字を見ると眠くなる体質」


「うん、お前、毎日のように活字読みまくってるよな、百科事典みたいな太さのさぁ!」


「…………それは……えっと……なんだろう、ず、図鑑?」


「うん、そのお前の後ろにある論文って書かれてる本は何かね、俺の見間違いか?」


「これは枕」


「そんな硬い枕あってたまるか!!」


「ほ、ほんとに枕…………」


実際に触ってみるとフワフワしていてほんとに枕だった。こんな枕売ってるんだ…… ちょっとニッチすぎる気がするけど……売れてるのかな


「……ほんとでしょ?」


「だからといって普段読んでる本はどうにもならないだろ」


「証拠がない。私が読んでる証拠は」


「レコ、やれ」


「あ、は、はい」


ハカセに指示されてモニターへと映像を映し出す。 それは今日の朝、熱心に本を読み耽るクロニの映像だった。


「ぐぬ……れ、レコは……物的証拠には含まれない」


「いや、含まれるから。 見たものを記録として保存しておけるレコの能力はお前も知っての通りだろ?」


「……むぅ。違うもん、読むのと描くのじゃ全然……」


「お前が任せてって言うから任せたんだろーが!」


前節の通り、ハカセの発案から私、レコとクロニによるドール達の記録をつけることになったのはついこの前である。


今日からスタートするに当たって事前に様々な打ち合わせをしてきた。


そのなかでクロニは執筆者を申し出たのだ。


「勝手が違った。レコ……任せた、ぐっどらっく」


「う、うん……それは、大丈夫だけど……」


「はぁ……レコもクロニをあんまり甘やかすなよ?」


「問題ない、クロニは甘やかされて伸びるタイプ」


「なら、ちゃんと伸びて欲しいんだけどなぁ……」


……えっと、とりあえずクロニとハカセが話している間に私たちの説明をしたいと思います。


キリがいいので次節へと続きます。


そ、それでは……え、えーっと……これ、なんて言って終わればいいんだろ……そ、その……お、おやすみなさい?


「「レコ、それはおかしい」」


「えぇ!? あ、あぅ……」


2人にツッコミされてしまいました……

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