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人形(ドール)たちの成長記録(クロニクルレコード)  作者: 渡口七海
第2章 パネルボード編 白黒ツインズミュージック!
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第2節 板平少女は機械が苦手

「む、むむむむ……」


『どうしたの?』


ボードとパネルの部屋でボードがSADの画面を見ながら唸っていた。……あれぇ!? ほんとに2節になってる……


も、もし次回予告を読み飛ばした人がいたら、ちゃんと読んでここに戻ってきてね、レコとの約束です。


「実は機械類が苦手なのを克服したいの」


『別に家事道具系の機械は使えてるから問題ないと思う。それ以外でもSADは一応使えてるし』


「でも、苦手を苦手のままにするのってちょっと苦手なの」


『うん、なんか、苦手がフラストレーションしてる』


「あ、あれ? 確かに、苦手を苦手のままにするのが苦手って苦手しかないわ。あ、こういうのをふらすとれーしょんって言うの?」


ボードはカタカナ文字のものがひらがなで表示されてしまう系女子である。横文字に疎く、機械音痴……とまでは行かないが、基本的に感覚で機械を動かすのは苦手なのだ。


なんともよくある箱入り娘のようなドールである。


とはいえ、家事全般が得意で基本的にドール居住区及び研究施設部の家事はほとんどがボードの仕事として回っている。


各部屋の掃除などはあまり手を加えたりしないが、廊下などの掃除等はボードとたまに手伝いで私やスコア、チャート、タイムなど(この辺りのキャラは今後登場予定なのでその時に)と言った真面目系のキャラが料理に関しては私、リスト、ドルチェ、アプリ辺りが手伝っている。


え? 私がよく手伝ってるって……? まぁ、私もボードほどではないけど家事はやる方なので暇な時は手伝っているに過ぎない。


ある種仕事としてそれをこなしているボードとは訳が違うのである。


まぁ、つまりはその際、使う掃除機等の家事道具系の機械は使える……というか、使い方を長い時間かけて覚えた。


「とにかく、機械が使えるようになりたいの」


『ふぅん……あ、じゃあ、あれから慣れてみよう』


「うん?」


パネルが手元のSAD画面を操作すると部屋の隅の方から駆動音とともに何かが向かってくる。


「なぁに、これ?」


『ルンバ』


「るんば? だんすの事?」


『ううん、掃除機だよ』


「あ、あの、自動で掃除してくれる子ね、るんばって言うんだ。よろしく」


何故かルンバを撫で始めるボード。パネルは呆れつつもそのルンバに乗って居たものを取る。


彼女にとってルンバは部屋のものを乗せて運ぶための道具であり、掃除にはほとんど使っていない。


というか、ボードがやるのでその必要がないだけだったりもする。


『はい、これ』


「うん……?」


パネルがボードに手渡したのは少し古いポータブル音楽プレイヤーだった。

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