表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

そして、これから花を咲かせようと、一生懸命つぼみを膨らませているのも探しました。


チューリップ、

つばき、

さくら。


これから、色鮮やかな季節になりそうです。


お母さんに教えてもらって、覚えたばかりの花を見つけると、その名前を叫びながら、春探しは続きます。


春の陽気に誘われて、虫達も活動を開始しています。


てんとうむしサン、

ハチサン、

ちょうちょサン…。


小さな春の大群、おたまじゃくしが、雪解け水でできた、水たまりの中で、うようよとうごめいています。


「足は生えたかなあ?」

「まだ早いよ!」


たんぼに水が張る頃には、りっぱな カエル に成長していることでしょう。


たくさんの春を見つけて、大満足の三人です。


「ちゃんと雪の下には、春がかくれんぼしていたでしょ!?」


「うん!」

「本当だね」

「そうだね!」


得意気なお母さんの質問に、あやちゃんとあっくんは元気よく答えました。


「お散歩って、楽しいね」

「また、お散歩に行きたいね」


ふたりは、散歩が大好きになっていました。


「ねぇ、今度はいつにする?」

「明日にしようか?」


勝手に計画を立て始めたふたりに、お母さんがあわてて言います。


「保育園がお休みの時ね」


「じゃあ、今度の赤い日ね」

「約束だよ!」


「はい。はい」


ふたりは大喜びで、お母さんの手を強くにぎりしめると、大好きなあの歌を歌いはじめました。


「この歌、歌ってると、ずーっと遠くまで歩ける気がする」


いつもは一番に疲れてしまう、あやちゃんが、そう言いました。


「あっくんはねぇ…。

この歌、歌ってると楽しくなるよ」


いつもはすぐに飽きてしまうのに、本当に楽しそうに、あっくんは言いました。


「じゃあ、もう一回歌いましょう」


お母さんの掛け声で、ふたりは声を張り上げて歌いました。


まだどこか肌寒い街に、柔らかな温もりを含んだ、温かい風が吹きました。


春が一斉に目覚める太陽の光が、どこまでも降り注ぐ道を、陽気な歌声が響きました。




『春をみつけに』☆fin☆


この小説のイメージは、

『となりのトトロ』

エンディングテーマソング

『さんぽ』 です



『春の旋律』か!?

…と言われると、違う気もしますが、


春を捜して散歩する時に、よく子供と一緒に口ずさむ曲です。



投稿が期日に間に合わず、遅れたことをここにお詫び申し上げます。


本当に申し訳ありませんでした。m(__)m














評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ