たぬたん
特に何事もなく、日没前に最初の宿場町リュウゲンに到着。
リュウゲンとは、この宿場町で最初に営業を始めた宿の名だという話だ。長く旅人や行商人に愛された宿だったそうだが、火災によって消失。経営していた一家は宿泊客と従業員の避難を優先させたために、皆が亡くなったという。宿泊客を第一に、そして従業員を大切にという命を懸けたその姿勢から、世代交代の際、宿の経営者はかくあるべきと叩き込まれるらしい。俺を金目当てに嵌めた今亡きクソホブゴブリンにも聞かせてやりたいもんだ。……ああ、鼓膜もつぶしたうえで焼き殺したから無理だったな。
とりあえず、金はあるので一番いい宿をとることにした。こう、ぐっすり眠って疲れを取るための場で金をケチるべきではないというのは、過去のコミケ参加で嫌というほど味わっている。ネカフェの椅子で寝るよりホテルのベッドで眠る方が圧倒的にいい、いや、比べること自体がおこがましい。
翌日、俺たちは次の宿場町へと馬車を走らせ移動中だ。
「んぅ……揺れる……」
ここから先は石畳による舗装のない、土が露出し乾いた道が続く。馬車の車輪、馬の蹄、そして人の足で長年に踏み固められたその道は、ボコンボコンのガタンガタンだ。クッションごしでも尻にクる。これをものともしない行商人たちは本当に逞しいと思う。
先に泊まった宿について、結論から言う。ベッドは柔らかかった。夕食は微妙だった。以上。
ベッドのクオリティはシルヴィさんとこのに遜色ないレベルでふかふか。あれは確かに疲れが取れる。延々と長い街道を進んできた行商人にとっては、安眠的な意味で至福の一晩だろう。
が、明らかに壁が薄かったため、夜の営みはやめておくことにした。一応一階の、隅っこの部屋を取ったが、そういう目的の宿ではないし、帰りもここを通るのだからいらんいざこざの種は撒くべきではない。隣の部屋であひんあひんの嬌声を出していりゃあ、ぐっすり眠れる布団でも眠れやしないだろう。安眠妨害で訴えられたくはない。……音を遮断する風術を会得する必要があるな、うん。
微妙だった夕食の内容は、野菜が少ない薄味スープと、筋張った固い謎のステーキ肉と、固いパン。塩の街道にあるだけあって、塩味は確かにしっかりついていたが、ダシがない。スープの総量に対して野菜の割合が足らないもんだから、野菜から染み出る甘み・旨みがとにかく薄い。彼らの食に対する無頓着さを改めて思い知った次第だ。……ちゃんと出された分は食ったさ。食材への感謝は忘れない。
で、舌が肥えた俺とユーディに朝もこのパターンはきつい。なので翌朝、裏庭を拝借して即席のかまどを2つ[成形]、持ち込みの中華鍋とフライパンをそれぞれに乗せ、自前で火を出して調理。
メニューはコケトリスの骨ダシと醤油をベースにした野菜と鶏肉のスープと、砂糖を一切使わずバターの風味と卵の甘さを生かしたシンプルなホットケーキ。スープを俺が、ホットケーキをユーディが担当した。
いずれも味は上々。好みに合わせて作れるのはいいものだ。かまどは使用後にきちんと土に返した。
宿をチェックアウトした後、馬車に食材を補充した。面倒事に巻き込まれ次の宿への到着が遅くなる場合、野営も視野に入れなければならないからだ。
その面倒事がなんなのか、俺にははっきりとわからない。だが、旅というものには、思いもよらないトラブルが発生するものだ。その備え、特に食料関連は疎かにしてはいけない。飢えは悪循環を生み出すからな。
積み込んでいざ出発──となったその際、馬車の片隅に妙なものを見つけた。何かが入っているであろうそこそこの大きさの紙袋に、みみずが這ったようなへったクソな字がボールペンで書かれていた。
「ふむ?」
右手だけで手綱を持ちながら、まじまじとそれを見る。
「どーみてもリラの字だな」
俺の部屋にあるボールペンをひょいひょい使おうとするのはリラ以外にいない。ジーク・グレンの場合まず入ろうとしないからだ。
「ん……これ、中に物入れてから描いたんだよね?たぶん……」
「ああ、たぶんな……」
でなきゃここまでぐんにょりするのは説明がつかない。もうちょいで解読不能だ。
「『うみについたらあけてね りら』か……」
恐らく出発ギリギリのところで忍び込ませたんだろう。隅っこにあったせいで、日没後の闇に溶け込んで発見が遅れたわけだ。
「なんだと思う?」
「予想はついてる。害あるものじゃないのは確かだ」
ユーディに手綱をパスし、体を捻って後ろの幌を開け、荷台の手の届く一番近い場所に置く。
季節外れだと思うんだよなぁ。まあ、気持ちはありがたい。というか気を使わせてばっかりだ……。この荷台、ガチで目いっぱいにして帰らないとな……。
「次のとこ、お風呂あるかな?」
「……やっぱり気になるか」
寝る前に湯で濡らしたタオルで体をお互いに拭いたわけだが、半日程度砂煙を上げる馬車の上に座っていたのだ。その間に受けた土や汗の臭いが拭いただけで取れるはずがない。
「昔は、気にする余裕なかったから……ナナにぃがいなくなってからはちゃんと拭いてたけど……」
あの当時は確かになぁ。それに、一度風呂を経験してしまうと、もうそれなしの生活は考えられなくなる。言い方を変えるなら、呪いか。血行が促進して全身が温まり、疲労し固まった筋肉が揉みほぐれる非常にありがたい呪いだ。張る湯の成分次第では皮膚病腰痛肩こり諸々にまで効果が出てくる、ある種の万能薬じゃないのかと思える程だ。
そんな浸かる万能薬は、残念ながらここでは一般浸透していない。
「風呂って一般的じゃないからなぁ……期待できないぞ?」
そう言うと、ユーディの表情は絶望一色に変わった。目が死んでる……。
風呂ってのは大量の水の供給源と、それを入れる水漏れしない巨大な容器、そして燃料の3つが最低限必要だ。端折って言えば、術士なし魔石なしではコストが高すぎるのだ。……とはいえ、入りたいのは俺も同じ。
「いっそ作るか……」
そのつぶやきを聞いたユーディはの目に光が灯った。
「作れるの!?」
「ん~……まず水はいくらでも出せるべ?容器は、土を[圧縮]してガチンガチンに固めて、燃料はそもそもいらないだろう?」
全部術と[錬金術もどき]でどうにかなってしまう。
「あ、そっか。……でもどこに作るの?」
「適当な原っぱに。囲いも作らんとなぁ」
流石、生活第一で取得した[錬金術もどき]だ。万能過ぎて頭が痛い。……いや、これが本来の使い方なんだ。元々ドンパチする気なんて0だったんだ。今までの戦闘転用がおかしいんだ。
*
街道を進むこと数時間、お昼の手前に差し掛かったころ……
「んぅ?何か聞こえる」
「何だ?賊か?」
ユーディが異音に気づいた。
「ん~……前からポインポインボインボインって」
「ボ、ボイン?」
擬音的表現、だよな?胸の話じゃないよな?だとしても俺からそういうのは聞けない。
そしてしばらく進むと、俺の耳にもその音は聞こえた来た。
ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン ポイン
ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン
俺たちは奇妙な集団に遭遇した。
「何だありゃ?」
街道の先を、茶色く丸い物体が、ポインポインボインボイン跳ねて街道を横切り始めている。それも、大量に。何百匹──いや、何千匹も。ほんとに何だアレ?
馬車を接近させ、目を凝らし観察すると、どうもあれはデフォルメされたタヌキの様だった。妙に丸いもっふもふのタヌキが、もっふもふの丸く大きい自分の尻尾を4本の足で抱きしがみつくようにして、正面向いてぽよんぽよん跳ねているのだ。速さはあまり出ていない。
横断するタヌキの群れに突っ込む手前でホースゴーレムを停止させる。二人揃って馬車から降りて、横断列に接近してみた。こう、奇妙なもの相手には好奇心がくすぐられるのだが……。
「なんか、けっこうかわいい?」
「ああ、ありだな……」
つぶらな瞳のまんまるタヌキは可愛かった。タヌキが可愛いのは次元を跨いでも共通らしい。
数年前、夜も更けた仕事帰り中──そう、ちょうど今の季節くらいか。山沿いの車道で餌を求めて山から下りてきた3匹のタヌキ一家と遭遇したことがあった。危うくひき殺してしまうところだったというのに、猫のように機敏に駆けるわけでもなく、そろいもそろってのんびりと、ぽてぽてと車道から林の方へと動く。そして「なんだあれ?」というマヌケ顔でこっちを見るのだ。非常にのんびり屋で、俺にとって危機感0の代表格的存在、それがタヌキ──否、たぬたんだ。
と、そこへ後方から声が聞こえてきた。
「なんてこったい、ハネタヌキの大移動かよ」
「ついてねぇー……時期的にそろそろだと思ってやいたけど……」
どうやら徒歩の行商人らが追い付いてきたらしい。彼らは俺たちの横まで来ると、背負い袋をおろしてその場に座り込んでしまった。……って、この行商人は双子か。顔のつくりも声も似てるっていうか、ほぼ同じだ。少なくとも彼らはあのたぬたんがどういうものか知っているようだった。
「失礼、そのハネタヌキとは一体……」
「お、あんちゃん駆け出しかい?」
「いや、レバンシュットまで旅行の最中でしてね。アレについてはよく知らないのですよ」
「なるほどなぁ」
「この分じゃああと2時間は動けないだろーねぇ」
2時間も!?動けない!?
「ハネタヌキってなぁ、北のノースブリスの麓に生息しているタヌキでさぁ。夏の終わりに南のボクテス領まで、ああして大移動するんでぇ」
「ほんで、ボクテス領でたらふく食って、またこっちまで戻ってきて冬眠するんでぇ」
「それ、ボクテス領にとっては大迷惑じゃないですか?」
あの数の腹具合を賄うだけの食糧……どれほど必要なのか、考えるだけで恐ろしい。
「ところがな、そうでもないんでよ」
お?
「ハネタヌキってなぁ、体のほとんどが毛なんでさぁ。そんなに喰うわけじゃねぇんで」
「ボクテス領名産のハネタヌキ毛皮ってなぁ、こいつらが向こうで脱皮したモンなんでさぁ」
「脱皮!?」
た、たぬたんって脱皮しないよな?
そっと視線をのユーディに向けると、「聞かれても困る」という顔をしていた。まあ、それもそうだ。見たこともないユーディに意見を求めるあたり俺もどうかしている。推測するに……おそらく、脱皮というより毛の生え変わりなんだろう。かなりワイルドかつダイナミックな。
しかしそうか……2時間か……。なら昼の準備を始めたほうがよさそうだな。
「言っとくがよ、こいつらの前でモノ食っちゃいけねぇ」
「一瞬でたかられて、しっちゃけめっちゃかにされてボロボロになりたくなけりゃ、やめとけなぁ」
「ぇぇ……」
昼飯の準備すらできないのか……。キャパは少なくとも食い意地ははってるわけね。
……そういやぁ、宿を出たのは俺達が最後だったな。行商人はここまで朝が早いのかと思ったが、なるほどそうか。彼らはハネタヌキの大移動周期を知っていたのか。時は金なり、ここでの足止めが商機を逃すことを懸念して、か。
「つまりここで引っかかっているあなた方は、所謂他所からの行商人ですか」
「いや、兄者の寝坊に巻き込まれただけでぇ」
「すまない、弟よ……」
さいですか……。まあ、確かに他所からならハネタヌキの生態をここまで詳しくは知らないか。少々安直だった。
…………いや、一寸待て。これはかなりまずくないか?
リュウゲンからこの先の宿場町に向かう行商人は、既に俺たちの先。問題なのはその先の街だ。あそこは十字路を起点とした立地でだと、シルヴィさんから借りた地図には描かれている。つまり、ドワーフが麓に住まうノースブリス連峰、南のメルジェーフェナ、西のレバンシュット、そして魔王領の行商人が交わる場所だ。
「…………まずいな」
「んぅ?」
頭にハテナマークを浮かべるユーディだが、双子の行商人は俺の考えを見抜いたのか、力なく首を振った。
「どれだけ急いでも、追いつけやしねぇさ。いいとこはもう全部埋まってるって考えたほうがいいぜぇ?」
そう、いい宿は早い者勝ちだ。この世界にネット予約あおろか電話予約もないのだから、そうなることは自明の理。そして俺たちの場合、優良な宿の情報収集をしながら移動しなければならない。
対して、行商人は自身の行商路を熟知している。それは特産品や相場推移はもちろんのこと、宿の情報も当然網羅している。挽回不可能なまでに後手に回ってしまったのだ。
「ここを突っ切るしかない、か?」
突っ切ってホースゴーレムに全力を出させればなんとか───
「やめときねぇ。こいつらぁ敵にゃあ群れで容赦なく襲って来るぜぇ?」
「牙は小せぇが鋭い。ひと噛みひとかけ、この数でやられちゃあ骨も残りゃぁしねぇさ」
…………半無限の噛みちぎりを受けながら[自己再生]を繰り返す生き地獄か。その結果、ブラックベアのような変異たぬたんが大量に……。暗黒のたぬたん軍……マジ震えてきやがった怖いです……。
「こいつらぁな、ぶんなぐっても蹴り飛ばしても、ケロッとしてやがる。もこもこの毛が、威力を殺しちまうのさ」
「斬るにしろ、半端な切れ味じゃ斬れやしねぇ。だもんでよ、ハネタヌキの毛皮はハンター・傭兵の防具に必需品なんでさ。大量に取れっからな、駆け出しの懐にゃ優しいんでよ」
「さらに、こいつらは巣穴に特別な鉱石をため込む習性があるんでな。今頃ノースブリスはドワーフ連中が血眼になって巣穴を探してるだろーよぉ」
つまるところ、ハネタヌキが滞在する2つの領地では、それぞれ異なる恩恵がある……共生しているわけか。狩るには余りにもリスクが高く、リターンも見合わない。選択としては間違っていない。
「あきらメロンってことか……」
「んぅ?あきらめろん?おいしい?」
「……どっちかっていうと、不味い」
不味い状況でしか言わんしな。
そんなわけで2時間ほど待つことになった。双子の行商人は道はずれの草地に寝っ転がって眠っている。彼らは夜通し走って次の次の宿場町へと移動し、まる1日休みを取るのだという。まるでどこぞのアメフト合宿のようだ。この双子デビルバット○ーストとか出来るんじゃあないのか?……冗談を抜きに、できるかもしれないな。
ポイン ポイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン
俺とユーディは奇妙かつ愉快な音をBGMに日向ぼっこをした。こうして日向ぼっこをするのも久しぶりだ。アイス売り休業と店舗開業延期の告知札を設置したり、ドラグボーンウォリアーの骨粉を集めたり、グレンの槍をひと振り誂えたり、何かと忙しかったからなー……。
ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン ボイン
「ちー○ち○んち○おっ○……っと、いかんいかん」
変な方向に頭が……ちとまったりしすぎたか。
「ナナにぃ、あの子で最後」
「お?」
ユーディの視線を追うと、最後尾に一回り小さいハネたぬたんがいた。多分子供なのだろう。小さいがゆえにひとはねの距離は短い。それを時折止まって振り返り見守る二匹のハネたぬたん。どうやらあの子の親のようだ。
「…………」
俺にはそれがまるで、ハイハイを卒業したての子供が、親とともに頑張って歩く練習をしている光景に見えた。ユーディもまた、その光景になにか思うところがあったのだろう。遠ざかるまでじっと視線を離さずに見ていた。
「……なんで、あの子のお父さんとお母さんは助けないの?」
「ふむ、手を差し伸べるのは簡単なことだ。だが、ずっとできるわけじゃあない。親は子供よりも先に老いて死ぬ。いつまでも助けられはしないんだ。……シルヴィさんのような例外が稀にあるけどな。
子供は護らなくちゃあいけないが、独り立ちできるように、成長した時に子を守り育てられる親になれるよう、手を差し伸べないこともまた必要なことなんだ。親が死ぬまで子供を助けていたら、その子供は親なしに何もできなくなってしまう。子を守っているつもりが、実態は子の可能性を破壊する愚行だ」
日本──いや、世界的にも、親のスネをかじらなければ生きていけない、大きな子供が増えて問題になっていた。かと言って、どれだけ愛があろうとも、躾をやりすぎればそれは虐待と変わりなくなってしまう。それもまた問題になっていた。子供を教育できない親──つまるところ精神が子供のまま親になったケースが多すぎるのだ。
「ちょっと不安……」
「うん?」
「その、ね。いっぱい……してるから、赤ちゃん、できて……お母さんになるのが……。今の聞いて、ちゃんと育てられるのか……」
「正直言えば、俺も不安で仕方がない。親の誰しもが通る道なんだろうが、俺自身……」
あの男のようになってしまわないか……。
「ナナにぃ?」
「……子育ては二人三脚だ。幸せも苦労も、分かち合うのが夫婦だろう?」
「そう、だね……ん……」
夫婦と言われて、ユーディの頬はほんのり赤くなった。
……あー、俺も今ちょっと顔赤いかもしれん。ちぃと火照ってる感がする。まあ、今の段階では皮算用、子を授かってからだな。
しかし……思えば妙だ。ユーディとはもう何十と体を重ねてきたというのに……。避妊をしていないのだから、普通に考えれば、とうに妊娠していてもおかしくはない筈だ。異種同士の場合、受精しにくいのか……?それとも……。
「ねぇ……何人くらいがいい?」
「おいおい、不安じゃなかったのか?」
「私より悩んで、真剣に考えてるナナにぃとなら、何があっても大丈夫って思ったから」
不安は何処へやら、穏やかな笑顔をこちらに向けていた。
「過大評価だと思うぞ?……ありがとうな」
「んっ♪」
俺もユーディとなら大丈夫だと、そう思えた。ただ、今になって感じた疑問が、しこりのように頭の片隅に残り続けた……。
「あ、ナナにぃ。……跳べばよかったんじゃない、かな?」
…………あっ!!!
「うわーーーそうじゃんよ。[アンチグラビティ]馬も幌馬車も軽くして持ち上げて跳べばよかったんだよ何やってんだよ俺ェェェ……」
自分の肝心な手札が見えてないとか、あーもー自己嫌悪……。
お読みいただき有難うございました。たぬきはアホ可愛いと思います。2/1:一部伏字にしました。




