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不思議の世界の宝石獣

 暗い周囲を見回す。右を見れば木々、左を見れば木々、前に向き直れば木々、背後を見ても木々……。


「む、むむ……」


 空を見上げれば、木々の枝の合間から除く僅かな空は、雲に覆われ、そこから透ける僅かな月明りだけが唯一の光源となっている。


「なんだ、このデジャヴは……。おかしい、おかしすぎる……」


 ほんのついさっきまで、俺は厨房でクッキーを焼いていたんだぞ?腕まくりをして、すっかり馴染んだ紺色のエプロンを身に着けて……。

 落ち着け……素数を数えるほど混乱はしていない、うん。こんな場所に放り出されるのは2度目だからな。だが……今回は完全に不意打ちだ。




 ほんの数分前──。




 厨房の窓から空を見る。見事な曇り空だ。一見、雨が降り出しそうな空模様だが、朝方のユーディの髪は巻いておらず、すぐに降り出すわけではないようだった。

 しかし、こんな空模様で洗濯物を干しても乾くはずがないわけで……。今日は洗濯できないと朝食時にユーディは言っていた。確かに、この状況で干しても……なぁ。


 洗濯ものから俺が水分を[抽出]すれば済む話だが、日光で乾かしたものと比べるとしっくりこない。暖かな日の光をを浴びた洗濯物というのは、こう、袖を通した時に、やるぞ、という気持ちになる。もしかすればこの世界の太陽には、何か特別な、不思議なパワーがあるのかもしれない。明日の洗濯物は多いだろうし、なんとか時間を作って手伝うべきだろう。


 さて、おやつの時間に間に合うようにしないとな。……おやつの時間、か。意識したのは何年ぶりになるのやら。




 砂糖とバターを[錬金術もどき]で適温まで[加熱]して溶かし、小麦粉を混ぜてこねる。

 筒状に伸ばし、マイナス10度で冷却を5分程度行う。

 その間に窯の温度を[加熱]。備え付けの石窯は決して大きくはなく、大量に焼くには適さないが、その分準備に熱する時間は短くて済む。


 本当に便利だ、[錬金術もどき]。これがなかったら、焼きでもっと苦労するところだったんだよなぁ……。あなたの生活支える錬金術ってな。


 っと、生地はぼちぼち頃合いか。


 まな板の上に筒状の生地を載せ、7mm程度で切っていく。

 鉄板に間隔を開けて並べて、窯に入れて15分程で完成だ。

 この焼きを、都合10回ほど行い、大量に焼き上げる。全員均等になるように分けるが、多いに越したことはないだろう。基本的に一部を除いて食いしん坊だし。


「ふー……」


 椅子に腰をおろし、一息。生地の焼けるいい匂いが漂ってきた。


 あーこれだよこれ、この匂い。たまらないわー。市販品のクッキーだけ食べているんじゃあわからないこの匂い。ああ、よだれ出てきそう……。


「ナナにぃ、今、いい?」

「ん、ユーディか、いい……ぞ?」


 一瞬思考が停止した。

 厨房に入ってきたユーディは、黒のゴスロリワンピースを着ていた。色を合わせた黒のフリルソックスに、黒革のストラップシューズ。二段フリルのスカートと袖、胸元、両耳の白いリボンがアクセントになっている。そして首には黒いシンプルな首輪。ユーディの装いは……なんというか……。


「どう……かな?」


 頬を赤らめ、上目遣いでこちらをうかがうユーディ。


「あ……ああ、すごく、可愛い」


 ぶっちゃけ今すぐ抱きしめたくなるくらいに可愛い。


「ん……よかった……」


 普段でも十分に可愛いが、これはあれだ、相乗効果だろう。

 このデザインを作れるのはリラしかいない。リラ、グッジョブ。特別にリラにはクッキーを増量してやろう。可愛いこそ絶対正義である。


 というか、ゴスロリがここまで似合う女の子は見たことがないな。秋葉原に足を運んだ時にも見たことはあるが、まあ、なんというかな……。単に俺の運が悪いだけなのかもしれないが……。


「これ、何の匂い?」

「ん?ああ、これは……っと、そろそろか」


 椅子から腰を上げ、ミトンをつけ、窯を開けて鉄板を引っ張り出す。

 焼きあがったクッキーを菜箸を用いて、あらかじめ用意しておいた鉄網に乗せる。


「これがお菓子?」

「そ。至って普通の、シンプルイズベストなクッキーだ」


 鉄網を中心に空気の渦を作り出し、ゆっくりと冷ましていく。


「すごくいい匂い……」

「だろう?……この辺は良さそうだな、ほれ。」


 仄かに熱が残るクッキーを軽く手で煽って冷まし、ユーディに手渡す。


「いいの?」

「ああ、最初はユーディが食べてくれ」

「……ん」


 ユーディがクッキーを口に運ぶ。

 ゆっくりと咀嚼し、十分に味わった後飲み込んだ。


「甘くて、やさしい味……。これ、好き」


 おお、問題なく好評か。重畳重畳。


「どれ、俺も一枚……」


 俺がクッキーを摘まもうとしたとき、ユーディが俺の両肩に手を載せ……。


「んっ……」

「んっ!?」


 気が付いた時には、ユーディの唇が重なっていた。

 ほんのりと、クッキーの味が口に広がる。


「んぅ……」

「っ……?……ッ!?」


 驚き、固まっていると、ユーディの額の透明な石が薄く黒く染まり、カッティングされた宝石ように変質して……。




「んで、目を開ければこの有様……」


 マイナスイオンが豊富な、くまさんに出合いそうな森の中だ。

 まさか、あの森に俺は戻されたのか?誰が?何のために?ユーディの額の石の作用?あるいは別の場所か?


 ああくそう、やっぱり混乱している。仕方がない、素数を数えよう。

 1、3、5、7、11、13、17、19、23、29……素数は孤独な数字だ。今の自分と何の違いがある?そうさ、俺には素数という仲間がッ!


「いねぇよボケッ!!」


 ふう……オーケー。一人ボケツッコミで多少だが落ち着けた。

 落ち着くまでの流れが意味不明の極みだが……どうせ誰も見てはいない。そもそも俺自身、変人変態の類だ、気にする要素などない。

 この現象、明らかにユーディが何らかの形で関わっているんだろうが……意図的に起こしたことではないような気がする。根拠はない、ただのカンだ。


「…………状況、把握するか」


 ス息を深く吸い、肺と腹の中の空気全てを吐き出す。

 また少し、頭が冷えて落ち着いた。


「現在位置は不明、時刻はかろうじて夜だと分かる程度、視界、天気共に最悪へ至る傾向在り……ね。所持品は何もなし。空腹感は今のところはなし」


 そうなると……まずは安地確保に動くべきだな。この天候ではそのうち降り出すだろうし、夜間というのが宜しくない。野生動物や魔物の奇襲も警戒しなければならないだろう。

 幸いなのは、体が時間帯の割に疲労していないところか。これなら、安地確保して睡眠をとり、夜明けとともに行動するという方向で持っていける。


 食糧も緊急では必要としないだろう。むしろ、光源たる火を出しながら食べられる草や木の実を探し彷徨うのは、エネルギーの差し引き結果では分の悪い賭けにしかならない。パチ屋で回転数だのそういった情報抜きで台を選ぶような自殺行為だ。……やったことはないが、たぶんそれが適切な例えだろう。他に言い例えが浮かばない……。


「兎も角、安地を確保するしかないな……」


 方角を気にせず、僅かな光を元に周囲の木々を探る。前回同様、木の上に安地を見出す算段だったが……。


「低いな……」


 全体的に、あの森の木と比べて丈が低い。それに、よく見れば苔の付着量にだいぶ差がある。少ないのだ……。


「背丈の低さ、苔の少なさ……森そのものが、あの森に比べて若いのか?となると、やはりここは別の……初めての場所か……」


 ……だから何だと?こんな情報、現在地を確かめる手掛かりにすらならない。


 ぽとりと、冷たいものが髪に落ちる。


「っ……水?いや、これは雨か?」


 そして次第に落下してくる量は増え、瞬く間に茂る葉と雨水の大合奏となった。


「まずいな」


 否応なしに体が濡れる。分厚い雲によって月明りはほぼ完全に遮断され、真っ暗闇になってしまった。[錬金術もどき]で水膜を作り傘代わりにすれば濡れることはないが、足場と視界の悪さに加え、意識を水膜にも割くとなると、奇襲に対してめっぽう弱くなってしまう。対応しきれる自信がない。


 濡れるのはあきらめよう。風邪をひかないのは幸いだが、体温低下の不調は絶対回避だ。安全に体を温められる安置確保が急がれる。


「急がなければ……」


 この状況では目が慣れるのを悠長に待ってはいられない。それならいっそ……。


「[点火]」


 頭上に小さな炎を浮かせて光源に。大きさは不要、コストパフォーマンス重視でいく。しかし、見通しが悪いのは事実だ。足を滑らせてがけ下に真っ逆さまとか、光源があってもありえない話ではない。


 ……生前、街灯のない暗い道を、マイカーでそこそこの速度で突っ走っていたら、T字路を突っ切って川に落下する寸前に……。もし反応が一瞬遅れていたら、貴重な通勤手段がスクラップになっているところだった……。


「こういう時こそ、焦らず急げ、だな」


 万事全てに繋がるこの言葉こそが、ヒトの真理なのかもしれないと俺は思っている。

 ともかく進むか、慎重に。




 足場を一歩一歩確かめ、周囲を警戒しながら暗闇を進む。

 行けども行けども風景は変わらない。匂いも、青臭い植物の匂いだけ……。いや、この雨だ。例え血の匂いがしたとしても、洗い流され霧散するだろう。


「うおっとぉぉぉ!?とっとおおお!?」


 足元に横たわるものに踏みつけるぎりぎりで気づき、無理やり踏む場をずらす。重心がズレた事で、当然バランスを崩し転びそうになるも、何とか踏ん張りとどまれた。


「あっぶな……こんなところに、まさか獣の死た……え……?」


 それは獣の死体ではなかった。

 泥だらけでひどく汚れていたが、この薄い緑色の髪を、耳を、尻尾を、額の宝石を俺はよく知っている。


「ユー……ディ……?」


 まさか……ユーディもこっちに!?

 ずぶ濡れのユーディを抱き上げて気づいた。身に纏っていた衣類は、ひどくボロボロだった。間違っても、リラが作ったような上等なものではない。

 それにひどくやつれている。手足も、俺の記憶にあるユーディのそれとは比べるまでもなく細い。

細すぎる……。それに……軽すぎるッ。元々が華奢な体なのは間違いはない。しかしこれはまるで……。


「栄養失調……?しかも……ここまで痩せ細るなんて、一朝一夕でなるモンじゃあない」


 脈はあったが、細く、いつ消えてもおかしくなかった。まるで何日もろくに食べていないような、今まで生きてこられたのが奇跡としか言いようのないレベルだ。

 いや、その奇跡が消えかかっている。今もなお、この雨がこの子の体温を奪い続けている。


「ッ……!」


 脳裏に、過去の記憶が蘇る。


 同じだ。生前、国に帰るために、自分の事だけを考えて、見て見ぬふりをして、見捨てたあの子供たちと……。

 そして、あの日息を引き取った、幼い弟と……。


 考えるのは後だ。このままじゃ手遅れになる!


「[成形]──水膜。次いで[抽出]──対象の表面のみ。[加熱]──対象、衣類、39℃」


 出し惜しみはできない。一つの判断ミスが取り返しのつかないことにつながってしまう。

 頭上に大きく薄い水膜を張って雨を遮断し、衣類と体表に付着した水分のみを[抽出]。その上で、[衣類]を体温よりわずかに高い程度まで温める。……これで、少しでも時間は稼げるだろう。


「どこか、休める場所はないのか?」


 体を揺らさないように、慎重に、それでいて、さっきよりも急ぐ。

 揺れ動くだけで体力が消えていくだろう。それがほんの僅かであっても無視はできない。

 だめだ……焦ってしまう。焦るなよ、俺。焦ると大抵ろくなことにならないんだぞ?だから……もう少しだけ、落ち着けよ?


「そんなの、無茶にきまってるだろ……くそっ」


 それができるほど、俺は出来た奴じゃない。

 どこか安静にできる場所、どこかないのか?こういう森なら普通、ハンターが拠点に使う小屋くらいは……。


「あった……」


 家が、あった。木造の簡素な家だ。切り立った崖の裾に建てられている。明かりは一切ついていない。


 俺は迷わず、家の扉をたたいた。


「ごめんください!どなたかいらっしゃいませんか!!」


 返事はない。いや、そもそも、中からは人の気配がなかった。どうやら無人のようだ。


 ……すみません、状況が状況なんで、使わせてもらいます。


 心の中で持ち主に謝罪し、引き戸を開ける。

 中は当然真っ暗だった。俺は照明の火を新たに3つ出し、四隅に展開して明るくさせた。


「これは……」


 絶句した。暖炉と、四角い木のテーブル、椅子が4脚、2つのベッド。普通の、小さな農村の家に思えるだろう。しかし……なんなんだこれはの声すら出なかった。


 暖炉近くに薪はなく、火打石と思われる角ばった石が2つ転がっているだけ。テーブルの脚には小さな歯型が無数についており、椅子も同様だった。だが椅子の3つが、足、背もたれが壊れて、折れた部分がささくれている。ベッドの骨組みにも歯形が付いていた。


 俺はとにかく、ユーディを寝かせなければと思い、ベッドに寝かせる。柔らかさとは無縁の、酷く堅いベッドだ。布団はおろか、シーツすらない。


 無駄だろうと内心あきらめつつも、この空き家を調べた。隅から隅までぐるっと見渡す。

 ここには何もない。いや、ちがう、あるはずがないことを既に知っている。

 恐らくここは……ユーディの家だ。以前寝る前に聞いた、ユーディの言葉を思い出す。




「いつもお腹を空かせてた……。なんでも口に入れたよ?木の皮も、草も、なんでも……。何回も、お腹痛くなった……」




 この家にある無数の歯形。これは、ユーディが空腹に耐えかねて噛みついた跡だ。この歯形の大きさは……どう考えても、食事の時に俺の隣で、ロールパンをかじっていたユーディの歯のサイズと一致する。そう長い付き合いではないが、毎朝見ているんだ。それくらいは解る。


 つまり俺は……過去に飛ばされてきたのか?まじかよ……タイムマシンも何もなしになんて……。

 だと、すれば、ここでもし、ユーディが死んでしまった場合……どうなる?


 俺がいる軸は、ユーディが生きている歴史だ。もしユーディが死んでしまえば、ユーディが生きた、これから紡がれる歴史が消えてなくなる。ユーディが死んでから紡がれる歴史が、そっちが正史になってしまう。

 つまりユーディの死を引き金に、それで俺が戻れた場合……そこに……ユーディはいない……?


「……冗談じゃない」


 認められるわけがねぇだろう!!そんな世界!!そりゃあ、ユーディとは長い付き合いじゃあない。それでも……だけど!!


「糞喰らえだ!!」


 気づくと、床に血が垂れていた。無意識に握った右手の爪が、手のひらに食い込んでいたようだ。遅れて、その痛みが伝わる。


 ……兎も角、現状をどうにかしないと……。


 寝かせたユーディの脈をとる。まだ脈はあるが、意識がない。額に手を当て、体温を確かめる。…ほぼ、平熱まで上がっている。少なくとも凍え死ぬことはないだろう。だが、問題が多すぎる。


「ぅ……」


 ユーディがゆっくりを、目を開いた。ほんのわずかに開かれた目は、見えているのか不安になるような、弱々しいものだった。


「……れ……?」


 声すらもまともに出せないのか……。


「しゃべるな、少し待て」


 壊れた椅子、これなら材料にしても問題はなさそうだ。


「[粉砕]、[成形]、[圧縮]」


 壊れた椅子を粉々にし、コップの形状にして[圧縮]を行う。


「[抽出]──水。[加熱]──40℃」


 加熱したぬるま湯を注いだ。水漏れは……よし、ないな。


 片腕でユーディを起こし、コップを渡そうとするが……その手は震えていて、とても持てそうにはなかった。


「ゆっくりでいい、飲め」


 コップを持ち、淵を口に運んで、ゆっくりと傾ける。


「ん……」


 少しずつ、本当に少しずつ湯が減っている。少なくとも、液体は飲めるようだ。


「ぁ……り……が……と……」


 掠れた、消え入りそうな声。


「無理して喋るな」


 再度寝かせ、思案する。

 外は大雨だ。おまけに全く明かりがない夜。こんな状況で、まともな食糧が確保できるとは思えない。


 どうすればいい?今ユーディに必要なのは、栄養だ。壊滅的に足りない。しかし、それを何とかする為には外に出なければ……。

 だが、このまま目を離すのは余りに危うい。肉体的にもそうだが、精神も大きく疲弊している。いや、疲弊っていう表現が生ぬるい。壊れかけだ……ああくそっ。


「何かないのか?何か……身近に栄養になるものが…………あ……」


 あった……。毒の心配のない、完全栄養食が。しかしそれは……とてもまともなものじゃあない。忌避されてもおかしくはないだろう行為だ。それを……こんな子供に強制するのか?


「……君は……どんな手段を使ってでも生きたいか?」


 ユーディへ問いかける。けれど口は閉ざされたままで、返事はない。

 ユーディは何も言わない。その眼は、ここではないどこかを見ているような気がした。

どこか遠く……過去の記憶か、それとも夢想か。


「死ぬのは……怖いか?」


 何も答えない。けれど……温められた体は震えていた。


「こ……わ……い…………ゃだ……。死……たく…な……ぃ……」


 掠れた声で、ユーディは死を拒絶した。


「……俺の言うとおりにすれば、死なずに済むかもしれない。が……この先にすることは、口にすることすら憚られる忌避されて当然の行為だ。それでも……死から逃げたいか?」


「や……。しぬ……の……や……だ……」


 決まりだ、やるしかない……。腹は括った。




*




 ユーディは眠った。堅いベッドだが、それでも安らかな寝息だ。服が温かいのだから毛布要らずだ。

 俺はといえば、貧血で壁に寄り掛かていた。


「どこの……博徒だよ……まったく……」


 くらくらして仕方がない……。ブラックアウト一歩手前だ。


「くぅ……『修復』」


 失われた血液が作られて不足分が満たされ、手首の切り傷がふさがる。

 よかった……血を、[自己再生]で補充できて……。正直、やばかった……。ぶっつけ本番だったが…………だめだ、疲れた。


 僅かに気が抜け、壁を背に寄り掛かったまま眠りについてしまった……。


お読みいただきありがとうございました。T字路突っ切り川ダイブ未遂は作者の実体験です。

だぶん3話くらいで決着がつく……と、いいな……うん……。

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