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大艦巨砲主義の興亡  作者: kajiki
プロローグ
2/2

海戦終結

通信を読んだあと、皆が絶句し、目に涙を浮かべている者さえいた。

それほどの衝撃を与えていたのだ。


数分後には、敵艦の砲撃音に加えて、別の砲撃音が聞こえてきた。

第四戦隊だ。


敵戦艦よりも音は小さいが、力強い音を放ちながら敵に対して砲撃を行っている。


あそこまで接近すれば、重巡3隻だけで逃げ切ることは不可能だろう。

もう、全滅以外に道は無い。


それでも、彼らは突撃を辞めない。

反転し、第四戦隊を救援するべきか。

何度もそう思い浮かんだ。


しかし、それでは彼らの覚悟を無駄にしてしまう。

その時、一際大きな爆発音が響いた。

もはや水平線上には何も見えないが、皆はすぐに理解した。


第四戦隊の重巡が1隻沈んだ。



敵戦艦の主砲弾の直撃を受ければ、重巡は跡形もない。

苦しむ間もなく沈んだのだろう。



もはや、艦橋で口を開くものは誰もいなかった。


─────



艦隊は離脱に成功した。

第四戦隊の犠牲のもとに。


後にトラック沖海戦と呼ばれたこの海戦において、昼間の砲撃戦はもはや熟練見張員でも敵の電探連動射撃には対応できず、

戦艦同士の砲撃戦における日米の差をまざまざと見せつけられる結果となった。


日本海軍は最新鋭の紀伊型戦艦「紀伊」、重巡3隻を喪失、戦艦「加賀」大破、他にも「紀伊」の轟沈時の衝撃波を受けて駆逐艦「浜風」が小破していた。


そして、これほど大きな犠牲を払って

敵に与えた損害は無いに等しい。


ガダルカナル沖での夜戦以降、約1年ぶりの戦艦同士の砲撃戦において日本海軍は再び敗北を喫したのだ。


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