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05S.サポトルのキャロ 後編

「キャロ」は、その日も仕事が終わると、帰路につきました。ここ最近、誰か見知らぬ人に、尾行されて居るような、気がしました。彼女は「気のせいだろう」と、思いました。しかし次の日も、そのまた次の日も、同じ人物に、尾行されました。彼女は、その人物を見ました。それは、紳士的な身なりをした「中高年のオジさん」でした。しかし異常な精気を放つ、変質者のように見えました。彼女は、淫魔でしたので、そういう精気には、敏感でした。


キャロは「あの人は、私を狙って居る。早く逃げないと、何かされる。」と、彼女は思いました。「早く逃げないと」しかし彼女は、緊張して恐怖心を抱くと、何とあの状態に、入ってしまいました。「自分は、これから酷い変質者に襲われてしまい、激しく凌辱されるのだ」と、考えただけで、彼女の身体は、反応してしま居ました。そして、崩れ落ちると、悦に入ってしまいました。


尾行した「変質者」は、突然の彼女の変化に驚き、逃げようとしました。しかしそれは「千偶のチャンス」でした。彼は思い直すと、彼女に駆け寄り「お嬢さん。どうか致しましたか。具合が悪いのでしょうか。」と、偽善者を装いました。しかし彼女は、反応が無かったので、その男は、そのまま彼女を確保しました。すると彼は、ニヤリと、笑いながら悠々と、人里離れた自分の館に、彼女を連れ帰りました。そして監禁したのでした。


その「変質者」は、思いのほか簡単に「キャロ」を、確保出来たので、とても喜びました。彼女は、少し大柄でしたが、とても綺麗な娘でした。それが自分のものに、成ったのです。誘拐は、この世界でも犯罪でした。しかし彼は「自分の欲望」に、勝てなかったのです。


「変質者」は「キャロ」を、自分の館の地下室に連れて行くと、直ぐに逃げられないように、丸裸にしました。彼女の裸身は、黄色味を帯びましたが驚く程、綺麗な肌でした。そして胸が、とても大きいのです。彼女の「異常な状態」は、そのときも続いて居ました。そして彼が、変態的に彼女に触れると、状態が更に悪化しました。彼女は「ハアハア」しながら「次にされることを、期待して居る」ように、見えました。


そのことは「変質者」で有る彼にも、良く分かる状態でした。「何だ。こいつも欲求不満だったのか。それに俺に負けない位の、変態かもしれない。しかし〝美女の変態″なら、大歓迎だ。」と、彼は内心思い、喜びました。そして彼は、待ちきれずにキャロを、激しく凌辱しました。この変質者は余程、彼女のことが気に入ったのか、その日から飽きもせずに、何日も何回も、欲望のままに彼女を、凌辱しました。


「キャロ」は、その状態に入ると、何も出来なく成りました。後は「変質者の行為」が、終わるまで、待つしか有りませんでした。そして開放されるのを、待つのです。彼女は、中々解放されませんでした。しかし、やっと解放されると、暫く経ってから「平時の状態」に、戻りました。


「キャロ」は、緊急の呼出し「念話ねんわ」をしました。その相手は、彼女の元本体で有る「インキュレス・ハマー」でした。彼女が、それを送ると直ぐにハマーが、答えました。彼女は、事情を話すとハマーは、想定済みで有るようで、彼女に指示を出しました。


「良いかいキャロ。君の居る場所は、何となく分かるので、至急助けに行きます。君は既に〝サキュレス(淫魔)″なので〝男型の変質者″を、恐れることは、有りません。相手の〝バイタリティ(生命力)″を奪えば、相手は攻撃出来なく、成ります。」


「今後のことを考えて、相手のそれを奪ってみなさい。今回は訓練だと思い、それをやりなさい。実地訓練に成りますが、それを取り過ぎれば、相手を殺害することも、出来ます。今回は自己防衛の為です。さぁやりなさい。場合によっては、貴方は相手に、殺害されるかもしれません。緊急事態なので、必ずやりなさい。やり方は相手の胸に手を添えて〝相手の命″を、吸引するイメージで行えば、上手く行くでしょう。」


「淫魔は、相手が眠って居るときに〝それをして″バイタリティを奪います。この行為は、淫魔で有れば、誰でも出来ます。さぁ変質者を、殺害するつもりで遣りなさい。」「キャロ」は、ハマーから、そのような指示を受けました。彼女はまだ、淫魔の吸引行為は、したことが有りませんでした。しかし残念ながら、今は「変質者」が、居ませんでした。彼女は、機会を伺いました。


それから「変質者」が、戻ると「キャロ」は、激しく凌辱されました。そして彼女は、正気に戻ると、それが自分の隣で、眠って居ました。大分、疲れて居るようで、深い眠りに、入って居ました。今がチャンスでした。淫魔が「バイタリティの吸引行為」を始めると、それが終わるまで、相手の覚醒が、有りませんでした。彼女は、初めて「淫魔の吸引行為」を、行いました。ハマーに言われた通りにしました。すると彼女にも、出来ました。


「キャロ」は「淫魔の吸引行為」を始めると、相手の「バイタリティ」が、自分の体内に、流れ込んで来るのを、感じました。彼女は、自分の力がみなぎって来るのを、感じました。かなりの量が、流れ込んで来ました。すると彼女の身体が、黄色い発光現象を、始めました。やがて彼女の側頭部からは、羊の角のような巻角が現れると、背中からは、黒い蝙蝠の翼が現れました。そして尻尾も生えて来ました。しかしその姿は、一時的なものでした。彼女は、直ぐに元の「人間態」に、戻りました。


彼女は、生まれて初めての「吸引行為」により、急速に「淫魔化」しました。相手のバイタリティを、取り過ぎたことも有り、彼女本来の姿を、形成することが、出来ました。その為バイタリティを、奪われた相手は「醜いミイラ」と成り、死亡しました。


すると「インキュレス・ハマー」が、同じ「ドペル(分体)」仲間で有る「キャミ」を、伴い「キャロ」を、監禁した「変質者の館」に、入って来ました。キャロもキャミも「ハマーのドペル」だったので、何処に居ても直接、念話が可能でした。そして居場所も、分かりました。


「キャロ」の近くで「醜いミイラの死体」が、横たわって居るのを見ました。彼女は、上手く相手のバイタリティを、奪いました。ハマーは、彼女を褒めると、強く抱き締めました。「キャミ」も、続けて彼女を抱き締めました。キャロは、やっと安心することが、出来ました。


「ハマー」は、その死体を見ると「このまま、これが残って居ると、問題に成る場合が、有ります。ここからもっと「吸引行為」をすると、更に絞り切ることが、出来ます。キャミ、キャロに、やり方を教えてあげなさい。」と、言うと彼女が、キャロに、やり方を伝授しました。


すると「キャロ」は、バイタリティを、もっと絞り切ることが、出来ました。すると、その「ミイラの死体」は、植物の根っこのように、成りました。そして片手で、摘まめました。すると「ハマー」が、ライターを取り出すと「ミイラの根っこに、火を付けるように。」と、キャロに言いました。そして、それをキャロがすると「一瞬で火が付き、燃え広がる」と、直ぐに燃えて、無く成りました。


これで、完全終了でした。「ハマー」が、キャロに言いました。「我々、淫魔に取っては、この変質者のような、異性態は本来、我々の食料で有るので、我々が恐れるような、存在ではないのだ。今回のように、淫魔が襲われた場合には、倍返しの要領で、相手の〝バイタリティ″を、根こそぎ奪い取ってやれば、良いことなのです。キャロも今回は、良い経験に成ったことでしょう。しかし相手に、殺害されないように、注意は必要です。」とハマーが、言いました。


そのままキャロは、ハマー達に保護されると、監禁された「変質者の館」を、出ました。彼女は体質に、少し問題が有りましたが、このまま「ロゼのサポトル」として、従事することに、成りました。そして帰り道には「護衛の者」が、付くことに、成りました。彼女は、災難に遭いました。しかし「サキュレス(淫魔)」として覚醒したので、今後2度と同じような目には、遭わなく成りました。


それから暫く経つと、彼女が就寝中に、時間が止まりました。そして彼女が、気付かない内に、誰かに「デュプリ(複写)」されて、もう1人の彼女が「何処かの世界」に、連れて行かれました。

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