宝箱
宝箱
この季節は 別れと出会いの季節だ
人だけではなく 地域や物の時もある
卒業式などの涙の別れが理解できない
特に中学校の卒業式では 徒歩通学県内だからすぐに逢いに行ける距離だ
永遠の別れではないのに 涙が流れてしまう気持ちが分からない
意図せずの突然の別れもある 恋愛は最たるものだ
優しさや思いやりの行き違いなど 心の整理がつかず引きずってしまう事が多い
恋愛なんて信じられないと 気持ちが落ち着くまで何年もかかる事もある
区切りをつける為 別れと共に 思い出の品も捨てる
手紙や写真 ペアグッズ等の二人で分けた片方等だ それは覚えている
時間が経ち 意外な事実を知り 優しさを後から知り悲しむ事もある
残るのは 楽しい思い出だけにする 思い出は美化される
くだらない恋愛は 思い出したくもないから忘れる事にしたい
宝物は ゲームでは他人の家の宝箱を勝手に開けて 自分の物にしてしまうが
現実では 宝箱に欲しい物が最初から入っている訳ではない 入れていくものである
宝物を見ると その頃の思い出がよみがえる 環境 人間関係 会話 気持ち
だから癒される 幸せな気持ちになる
そんな宝物を 親が勝手に捨ててしまう時がある 価値観の違いは恐ろしい
本人にとっては宝物でも 他人にとってはごみにしか見えない物もある 悲しい
ところが あんなに大切に思っていた物が 年を重ねるとごみとしか思えなくなって
捨ててしまう時が来る あの頃の純粋な気持ちは年を重ねると消えてしまう
家族旅行先で拾った貝殻 川辺のいろいろな色の筋が入った石
ごみ捨て場にあったシャンデリアからもぎ取った先端のキラキラカットのひし形のガラス
駄菓子屋の景品の大きなスーパーボール 未使用の香り付き消しゴム
成長するにしたがって金銭的にも高くなるが 一時期は思いがこもっていた
その宝箱は 引き出し 押し入れの奥 実家の物置 庭に埋めたかもしれない
家族にも見つからない様に大切に隠していた ところが思っていたはずの場所にない
引っ越しなどで気がつけばなくなっている
最後に見たのはいつだろう それさえ思い出せない
拾ったり貰ったり買ったりして 思い入れがあり数年後に触った記憶もある
でも 今はない なぜだ どこに消えた
生きていれば思い出や宝物は どんどん増える
これからもどんどん増える 捨てる物はだんだん少なくなる
年を重ねるにつれ価値観が変わらなくなるからだろう 幸せをたくさん作るだけである
昨日より素敵な明日に出来ますように