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既出

世の中が冷たくてだから

火事がある様に 水星はずっと真夏


火星人にとって住んでいる惑星ほし

が地球なのです 色知らぬうちは


受精から散骨まで予定創る様な彼が

宇宙で遭難したらしい噂


「恋人はリストしかダメなの」

散らばった楽譜を並べる度 君は言う


淑やかな君だけど

鍵盤に指を押し付ける時

「ごめんね」と囁く癖もあり


ピアニカで挫折した話すれば

ドレミからピアノ教えたがる君は


無い胸と無い胸をくっつけて

冷たいハグを 今日の日はさようなら


いつの日かドライフラワーとなる

お供えの花も赤信号を眺め


舌打ちがリズムキープの秘訣な

少女に拾われて 照れるな俺も財布も


父から届く葉書には 30年前の切手

「金返せ」と素直な敬具


被りたてゴム手袋を舌先で愛撫すれば

誤嚥注意と書かれた苦み


舌で噛む伊藤園に質量がある

悔しさの月曜日


あなたらしくしくしくないてなさい

それでも空は、青。


必然ごとみずたまりを踏め

風に混ざるマイナスイオン わ さむい


ヘリウムが心臓を溶かして穴があいて

しまわぬ内におうちにかえろう


僕の手を引くモンブランが

月より資本主義を好みつつある


賞状またトロフィーその他はなく

首にマフラー 僕は肺ふたつ


橋桁の下で処女である君は

師走という化粧を知らぬ間に覚え


視聴者を蟻の様に見つめ「かわいそ」と

しか言わぬ 新婚のキャスター


ごほうびの弁当から肉だけを

食い逃げした猫はお風呂の刑

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