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番外編① 合言葉、そう合言葉を唱えるんです。


「お前をその気にさせれば問題ねぇな」




って、全然あきらめてないじゃないですかぁ!


いや、落ち着きましょう、私。総長は私が慌てているのを見て楽しむところがあります。合言葉、そう合言葉を唱えるんです。


ノーモアエロス!エッチは絶対にダメよ☆


今日の私は「鉄壁完全ガードパンティ」を身につけています。ある意味これは「完全防御体制」とも言える状態。そう、総長のどんな攻撃だって完全ガードで防いでみせますとも。



ぶおおおおぉぉぉぉ(←ホラガイの音)



私と総長の仁義なき攻防戦、いざ開戦!!


「絶対に防ぎきる!」という熱い気持ちで総長を睨みつけた私ですが、私の両腕は未だに頭の上で総長に押さえつけられています。かなり分が悪いですが、それでもできる事はあるはずです。


対する総長は余裕の笑みを浮かべながら左手で私の両腕を押さえ、右手で私の頬を撫でてます。

すりすりと柔らかい頬を親指の腹で撫でられると段々と変な気分になってきますが、まだ大丈夫。私も総長のせいで少しずつエロスに耐性ができていますからね。

ノーモアエロス!エッチは絶対にダメよ☆

心を無にすればこのくらいの触れ合い耐えられますとも。


って、私の頬を撫でていた指が唇の方に動いて………ダメです!あの指で唇を撫でられたら私がますます不利になってしまいます。


総長に抵抗すべく、ギュッと唇を引き結びます。これで唇は撫でられないはず。

ふふふ。いつでも私が思い通りになると思ったら大間違いですよ、総長。私だって抵抗する時は抵抗するんです。


案の定、私の唇を触ろうとしていた指が途中で止まり。それはいいのですが、しかし………




「へぇ………」




明らかに数段低くなった声が聞こえました。

この声はマズイです。以前この声を聞いた時に散々な目にあったような気がします。


ですが、ここで動揺したら総長の思う壺です。毅然とした態度で黒い瞳を睨みつけると、獲物を見つけた獣のように目が細められ。

それから総長の顔が段々と近づいてきて。




キスされる!




思わず唇だけではなく、瞳もギュッとつむってしまったら。


上からクククと笑う声が聞こえました。

むむ、これはまた私の反応を見て面白がっている感じですね。いいですよ、笑いたければ笑えばいいんです。でも今日は絶対に総長の思い通りにはさせませんからね!



そう意気込んだ私ですが、引き結んだ唇に総長の薄い唇が軽く触れ。慰められるように優しく舌で唇の結び目を左右になぞられると、それだけで身体が熱くなってしまいます。


しかも目を瞑って何も見えないせいで、肌に這う総長の唇の動きがいつもよりリアルに感じられ………。


それでも、ギュッと唇を結んだままで耐えていると。唇に感じていた舌の動きが止まり、今度は顎の先にキスをされたと思うと。触れただけの唇がそのままゆっくりと顎から首筋に移動して。鎖骨を柔らかく湿った舌でねっとりとなぞられて。


ちょっ、ちょっと、総長、どこを舐めているんですか!?そんな際どい場所を舐めるのは反則ですよ!!


私の混乱をよそに、総長の舌が這うように首の横側を登り、それから耳の付け根まで行き着いて。




耳を舐められちゃう!




ここ最近総長から耳をよく触られるようになったせいか、以前よりも耳が弱くなってきているんです。今では総長から耳をそっと触られるだけでもゾワゾワと背中が粟立ってしまうのに。

こんな状況で耳を舐められたりしたら、平静を保てる自信がありません。


耳を手で塞ごうとしても私の両手は頭上で抑えられたままで。手に力を入れて振り解こうとしても、総長の力には逆らえず。

それなら暴れようとして身じろぎしてみても、逆に総長の体重をかけられ動けなくなってしまいました。


抵抗したくても全く抵抗できずに。

耳の外側を下から上にベロリと舐められて、それから………






「アンズ、愛してる」







耳元で低く甘い声で囁かれ。

って、え?今、愛してるって言いました!?

今まで惚れてると言われた事はありましたが、愛してると言われたのは初めてで。


「長官、今なんと言いました!?」


ビックリして思わず閉じていた目を開け、疑問を口に出しながら総長の方を見ると。




「やぁーっと、口開けたなァ」





まるで悪魔のような黒い笑みを浮かべた総長が、間近にいて。


しまった!


慌ててもう一度口を引き結ぼうとしましたが、すでに遅く。

私が唇を閉じる前に総長の分厚い舌が口内に侵入し、口を閉じることができなくなってしまいました。

舌で歯列をなぞられ、口内の私の弱い部分を何度も擦られ。


ダメなのに。今日だけはダメなのに、総長の舌が気持ちよくて。


あぁ、どうして総長とのキスってこんなに気持ちいいのでしょう。それに一緒に頬とか、耳とか触られると、頭がふわふわしてきて。


って、ダメです。今日はノー・モア・エロスです。そう、ノー・モア・エロスなのですが………





『愛してる』






そんな、ずるいです総長。

こんな時にキスしながら。

心の声でそんな言葉を囁くなんて。




『アンズ、愛してる』




頭の中に響く総長の優しい声が気持ちよくて。

絡められた舌も撫でられる頬も気持ちよくて。

もう何も考えられなくなってきて。



『アンズ、俺はお前と一緒にいると楽しいんだ。いつも、すげぇ楽しい』



キスに酔っているのか、頭の中で響く声に酔っているのか。

どちらなのかわからなくて。



『これから先も、ずっとお前と一緒にいたい。もっと深く繋がってお前の全てを俺のものにしたい』



気持ちが高揚してきて。

同時に身体の内側からも熱くなってきて。

口も頬も耳も全部が気持ちよくて。

もっともっと気持ちよくなりたくて。




『だから………いいか?』





そんなふうに聞かれたら、もう頷くことしかできません。

私がコクコクと首を縦に振ると、総長が一度唇を離しました。




「長官、私も愛してます。………それに私も、長官のものに………なりたい、です」



熱っぽく虚な頭でそう告げると、一瞬嬉しそうな笑みを浮かべた総長がまた深いキスをしてきて。


いっそう深い口付けに頭がクラクラします。


あ、服の中に総長の手が。総長の手で直接肌を触られるのって気持ちいいです。

制服のブラウスを脱がされ、スカートのファスナーに総長の手が………



ん!?

スカートのファスナーに手が?

そのスカートの下には………!!




「ちょっ………ちょっと待ってください長官!!」




いけないです。

総長のキスで呆けちゃいましたが、今日の私は「鉄壁ガードパンティ」でした。スカートを脱がされるワケにはいかないんです。



「あぁ?」

「長官!スカートを脱がすのはダメです!」

「なんだ?履いたままするのが好きなのか?」

「そんな趣味はありません!」

「だったら自分で脱ぎたい派か?」

「違います!勝手に変な性癖にしないでください!」

「なら、なんなんだよ?」

「それは言えません」

「………面倒くせぇな。脱がせるぞ」



我慢の限界だとばかりに総長が私のスカートを無理やり脱がせにかかりました。

ひいぃぃ!パンツがパンツがああぁぁぁ。

それ以上ファスナーを下げたら鉄壁ガードパンティが見えちゃいますうぅぅぅ!

もうこうなったら覚悟を決めて正直にいうしかありません!!




「スミマセン、長官!実は私今日は冷え性対策の可愛くないパンツでして。恥ずかしいから見せたくないんです!」




脱がされかかっているスカートを両手で必死に押さえながら大きな声で訴えると、総長が怪訝そうな声音を出しました。



「あぁ?別にお前がどんなパンツ履いてようが関係ねぇよ」

「いえ、今日のパンツだけは絶対に幻滅します」

「俺が惚れてるのはアンズ、お前だぜ?パンツは付属品だろ。幻滅なんてしねぇよ」

「でも、絶対に笑います」

「絶対に笑わねぇ」

「本当ですか?」

「本当だ。だから抵抗すんなよ」



言いながら総長がスカートのファスナーを降ろして。

それから少しずつスカートを下げ………




「ぷはっ!」




って、スゴい笑ってるじゃないですか。

今までスカート下げてたのに、途中で放り出して後ろ向いて笑うのやめてください。

声を堪えてるのはわかりますが、背中と肩が震えてますよ。笑いまくってるじゃないですか。



「ほら笑ってるじゃないですか!だからイヤだったんですよ!」

「悪ぃ。あまりにもインパクトが強すぎて………くくっ………」



ひとしきり笑った総長ですが、やっと笑い終わったと思ったら、



「腹痛ぇ。………なんかもう雰囲気がおかしくなったし、風呂でも入って仕切り直そうぜ」



言いながら、突然私をお姫様抱っこしました。



「ちょっと長官、お風呂は賛成ですが自分で歩けるので降ろしてください」

「さっき笑った詫びだよ。黙って抱かれとけよ、オヒメサマ」

「私もうお姫様という年齢ではないのですが」

「あぁ?俺にとってはアンズが何歳だろうと可愛いオヒメサマだよ」



うう、やっぱり総長はずるいです。

アラサーといえど、好きな男性にそんな言葉を言われて嬉しくないワケありません。



「じゃぁ、よろしくお願いします」

「仰せのままに」




浴室までお姫様抱っこで運ばれた私ですが、その後は「身体洗ってやるよ」と言い出した総長にイロイロとイタズラされ。息絶え絶えで浴室を出たらバスタオルで身体を拭かれた後にまたお姫様抱っこでベッドまで運ばれまして。


ベッドの中のアレコレについては大人な事情で詳しくは語れませんが………



「ちょっ………長官、もう無理です………」

「あぁ?まだイケんだろ」

「あっ………ちょっと待っ………ああん♡」

「よし、もう1回な」

「え………そんな………しゅ………しゅごい♡」


♡♡♡ アイ・ウォント・モア・エロス ♡♡♡



すごかったです。イロイロと、はい。







―翌朝―



「アンズ、起きろ。朝だぞ」


ん?朝………あれ何で総長が私の前に………ってそうでした!昨日は私総長と………


「おはようございます、長官。今何時ですか?」


言いながらベッドから出ようとした私ですが………あ、あれ?立てません。

というか身体のアチコチ(主に太ももの内側とか股関節とか腰とか)に違和感があったり筋肉痛が出ていたりして、とてもじゃないですが立ち上がれず。

あと、声が。昨日声を出しすぎたせいか喉が痛くて声が枯れてます。



「もうすぐ始業時間だ。俺は今から出社するがアンズは今日は休め。仕事できる状態じゃねぇだろ」

「はい、ありがとうございます」



こんな事で仕事を休むなんて社会人失格な気がしますが、確かにこの状態で職場に行っても迷惑しかかけない気がします。



「食事はキッチンに作ってるから好きなもん食っとけよ。冷蔵庫も勝手に開けていい。それから、ほら、合鍵な。体調落ち着いたら家に戻ってもいいし、このままここに居てもいい。アンズの好きにしろよ」



言って合鍵を渡されて。こんな時なのに嬉しくなります。それに、なんだか至れり尽くせりで申し訳ないというか。




「あ、それから今日のお前の有給申請だったら昨日のうちに俺が出しといたから。心置きなく休んどけよ。じゃあな」




あ、有給申請まで出してくれていたんですね。重ねてありがとうございます。


………って、ん?


私の有給申請を。総長が。()()()()()()出してた?



つまり、総長にとっては今日、私が仕事を休むのは当然の予定だったという事で。それはつまり昨夜のアレコレは全て総長の予定通り………




「長官!もう絶対に長官の家には泊まりませんからね!」



番外編、終了です。お付き合いありがとうございました(*´ω`*)


もうちょっとネタがあるので、そのうちまた番外編が更新されるかもです。

その際はまたよろしくお願いします。

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