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穢れきった心でスミマセン

―――翌朝



ううぅぅ、頭が痛いです。

なんでこんなに頭が痛いんですかね。



ベッドで目覚めた私は気分最悪でした。



ベッドから立ちあがろうとしても、身体が鉛のように重く上手くいうことを聞いてくれません。さらに頭がガンガンするし胃と胸がムカムカするし、挙句の果てに視界が時々グニャグニャするしで最悪の気分です。

この症状には覚えがあります。


ずばり二日酔いですね。




「お、アンズ起きたか。おはよーさん」



ガンガンと痛む頭を押さえていると、部屋のドアが開いて黒髪三白眼の男性がひょこっと顔を出しました。この顔は…



「長官!なんで長官が私の部屋に!?」

「あぁ?お前昨日の事覚えてねぇのかよ?」



き、昨日?昨日何かありましたか?………って、そういえば昨日は仕事でミスして。落ち込んだ私を総長が飲みに連れて行ってくれて。………それから、えーっと、確か飲みすぎて酔っ払った私を総長が家まで送ってくれたような。さらにその後、総長に粗相をしてしまったような………!?



さーーーーーっと血の気が引きました。



「あああ、すみません、長官!!私、長官のコートとシャツに吐いちゃいましたね。大丈夫ですか!?」

「別にその事はどうでもいぃ。それより、その後の記憶は?」



その後?その後何かありましたっけ?


ダメです。思い出そうとしても、頭がガンガンして何も思い出せません。


ですが、家という密室に酔った大人の男女が2人。夜から朝まで2人きりで過ごしたとなると………ま、まさか!?




「も、もしかして私たちしちゃったんですか!?」




思わずパジャマの首元から中を覗いて下着の有無と色を確認してしまいました。


よし、ブラしてます。ブラの色は薄い水色(上下セット)。なんでこのセクシー下着をつけているのか謎ですが、よれたベージュとか着てなくて良かったです。覚えていませんが、この下着をチョイスした昨日の私グッジョブです。


そして、感覚からしてパンティも履いてますね。よし、下半身に痛みや異物感といった違和感もないです。首元から覗き込んだ範囲では赤い跡などもありませんし、変な液体もついていません。



………これはセーフですね。



良かったです。お酒に酔った勢いで致しちゃうとか若い子ならまだしもアラサー女子として痛すぎます。


私がほっと胸をなでおろしていると、様子を見ていた総長が鼻で笑いました。



「はっ、酔ってる女を襲うほど飢えてねぇよ。俺とお前の間には何もなかったから安心しな」

「そうですか」



そうですよね。総長ってけっこう硬派ですもんね。いくら目の前に無防備な女性がいても変な事はしませんよね。疑ってスミマセン。


心の中で総長に謝りつつ、改めて総長を見ると髪を下ろしていて新鮮です。なんだか若く見えますね。こんな総長を見れるなんて少し得した気分です。



「それより、朝飯作ったんだが食えそうか?」

「え?長官、ご飯作れるんですか?」

「一人暮らしが長ぇからな」



そういえばキッチンの方から美味しそうな香りがします。これはパンを焼く香りとスープの香りでしょうか。

さっきまで吐き気で気持ちが悪かったはずなのですが、ご飯の匂いを嗅いでいたらお腹が減ってきました。

それにしても長官、ご飯を作れるなんて意外ですね。



「勝手にキッチン使って悪ぃな。もし食べれそうにないなら、果物切るぞ」

「あ、キッチンは好きに使ってもらって大丈夫ですよ。ご飯も食べれそうなので頂きます」

「了解。今から準備しとくから、アンズはゆっくり来いよ」



部屋から総長が出ていった後、ノロノロと身体を動かしクローゼットの奥からワンピースを出して着替え、脱衣所の洗面台で洗顔と歯磨きを終わらせた後にキッチンへ向かうと。

テーブルの上には焼きたてのパンと温かな野菜スープ、新鮮なサラダが置かれていて。



「うわー、美味しそうですね」

「冷めないうちに食うか」

「そうですね、いただきます」

「いただきます」



テーブルに2人で向かい合って座り、ご飯を食べます。

まずは、細かく刻まれた野菜がくたくたに煮込まれたスープをスプーンですくって口に運んでみると…



「美味しいです!」



あぁ、温かくて優しい味付けのスープがお酒で荒れた胃に染み渡ります。しかも野菜が柔らかく煮込まれているので、二日酔いでも食べやすいです。


パンは私が買ってストックしていたものですが、私が焼いたときよりも美味しいです。パンなんて焼くだけだと思っていたのですが、何かコツでもあるのでしょうか?


そしてサラダ!

ドレッシングが手作りで、こちらも絶品。なんなんですが、このドレッシング。たぶんアレです。無駄にイケメンな男性が高い位置から塩とかオリーブオイルとかふりかけて作るオシャレドレシングですよね。


ご飯が作れることが意外だった総長ですが、味も申し分なく美味しいというか、むしろ私よりも上手なような…。料理の腕で総長に負けるのは少し悔しいですが、美味しいご飯はウエルカムです。


もぐもぐ無言でご飯を食べていると…





『よし、アンズの胃袋はつかんだようだな』





そんな総長の心の声が聞こえてきました。

ふふふ、いつも通り眉間にシワを寄せて無表情で食べている総長ですが、心の中ではガッツポーズをしているようです。なんだか子供みたいで可愛いですね。


ミスした部下をお酒に誘ってくれて、悪酔いしたにも関わらず家まで無事に送り届け、粗相をされても怒らずに優しく介抱し、翌朝には美味しいご飯まで作ってくれる。



なんですか、これ。包容力がある素敵大人じゃないですか。



顔の怖さで気づきませんでしたが。総長っていつも余裕がありますし、実はかなり大人なカッコいい男性なのでは?

あぁ、今日は寄せられた眉間のシワまでキラキラと光輝いて見えます。いつもはドス黒いオーラを纏っている総長ですが、なんだか菩薩様の後光が差しているようです。


と、そんな総長ですが、よく見ると髪の先が濡れているような。



「あれ?長官、シャワー浴びたんですか?」



思わずふと思った事を尋ねちゃいました。

総長は朝シャワー派なのでしょうか。



「あぁ、頭を冷やしたくてな」



そうなんですね。朝から冷たいシャワーで目を覚ます感じでしょうか。

それにしても総長と朝シャワー。なんかエロいですね。鍛えられた総長の肉体美に滴る水滴を想像すると………なんだかムラムラしちゃうというか変な気持ちに。………ってなに想像してるんですか、私!?これじゃ痴女じゃないですか。


総長、変な想像してスミマセン。

ミスした部下をお酒に誘ってくれて、悪酔いしたにも関わらず家まで無事に送り届け、粗相をされても怒らずに優しく介抱し、翌朝には美味しいご飯まで作ってくれる。そんな硬派で素敵で菩薩の後光まで差しているような総長でエロスな想像してスミマセン。心が穢れきっていてスミマセン。






『朝起きてアンズの寝顔見てたら色々ヤバかったからな』






っと、総長私の寝顔見たんですか?わわ、恥ずかしいです。私ヨダレとか垂らしてませんでしたかね。ヨダレ顔見られるなんて最悪です。


それにしても色々ヤバかったって何がヤバかったんでしょうか。総長、眉間のシワがいつにも増して深いですね。この顔は何かを我慢している時の顔でしょうか?あの総長がここまで我慢する事っていったい?


総長は、ミスした部下をお酒に誘ってくれて、悪酔いしたにも関わらず(以下略)。そんな素敵大人な男性です。私ができる事でしたら何でも協力す…







『ったく、あの赤く色づいた唇に喰い付いてP―――にP――――して、それから柔らけぇ胸にP―――して俺のP―――をP―――――してP――――――してP――――――――――――――――――(以下長過ぎるので略)』







総長、お願いですからそのまま我慢し続けてください!!




アンズ「長官ここでは18禁用語は禁止です!」

総長「だったら18禁用語が使える場所に引っ越せば問題ねぇな」ニヤリ

アンズ「絶対に引っ越しません!!!」


落ちが下ネタしか思いつかずスミマセン(土下座)

下ネタは封印するつもりだったのですが、封印できませんでした…orz



ひとまずお泊り編が終了です。ここでストックが切れたので、以降は不定期更新になりますが、できるだけ間を開けずに更新できるように頑張ります。


「面白かったよ」とか「続きが気になる」という人は広告下の☆をチェックし評価して頂けると更新の励みになりますので、もし良ければ応援よろしくお願いします(*^^*)

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