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3話

商店街

「ねぇ、聖奈。いつ離してくれるの?」

「みとりちゃんが実体を返さずに済む方法を教えるまで!」わ

気まずいわね…周りの空気が…

「みとりちゃん!ゲーセン行こ!」

「あんたの好きな所に行きなさい」

ゲームセンター

「やったー!1位だ!」

嬉しそうね。

「クレーンゲームはやらないの?」

「あれは詐欺!買った方が安いよ!」

「それより離れて…」

「ヤダ!」

「動きにくいわよ」

「仕方ないな〜」

「やっと楽になれた。次はどこに行く?」

「みとりちゃんが好きな所!」

「私が好きな所…だったら」

「空気が綺麗だね〜」

「山は全てを忘れさせてくれる。いい所よ」

「そうだね〜」

ここでなら邪魔者は居ないし言いたいことが言えそうね

「ねぇ、聖奈」

「なに?」

「私が交通事故にあって植物状態だった期間は5年、あなたが私に実体を渡してから5年、言いたいこと、分かる?」

「まさかみとりちゃん…!」

「安心しなさい。自殺はしないわ」

「はぁ!良かった。怖い事言わないでよ!」

「でもあんたはもう5年も霊体状態。私が植物状態だった期間より長くなる。いいの?」

「なにが?」

「何がって…人間じゃない期間長くて嫌じゃないの?」

「みとりちゃんは私の命の恩人だよ!前にも言ったでしょ!死ぬ以外なら何でもするって!」

聖奈は聖奈ね

「聖奈から譲って貰った時間、もうちょっと使わせて貰うわ」

「もうちょっとじゃダメ!一緒にして!」

「考えておくわ」

「そうだ!みとりちゃん!お昼ご飯にしよ!」

「なにがいい?」

焼肉屋

「焼肉食べ放題だ〜!」

「期間限定で割引きされてて良かったわね。好きなだけ食べなさい 」

「食べるぞ〜!タンにカルビにハラミ!」

「私はタンでもたべようかしら」

1時間後

「パクパク!パクパク!」

「聖奈、食べ過ぎ 」

「だって美味しいんだもん!ご飯おかわり!あとカルビとタンも!それを水で一気に流し込む!最高〜!」

こいつにアルコールは飲ませちゃダメね

「何考えてるの?」

「なんでもないわ」

「カルビとタンお待たせしました」

「ありがとうございます!食うぞ〜」

「聖奈の胃袋は無限大ね」

1時間後

「はぁ。食った食った!」

「食べ放題でなければ財布があの世に言ってたわよ。それにしても食べすぎたわね。とりあえず会計して外出ましょ」

商店街

「き、気持ち悪いわ…」

「お肉…!」

「聖奈、まだ食べられるの?」

「うん!お肉ならね!」

「おそこのお嬢ちゃん!コロッケ食べるかい!サービスするよ!」

「いいんですか!やったー!」

「まだ食べるの…」

ほんと、よく食べるわね

数分後

「30%も安くしてくれた!やったー!」

「良かったわね」

「みとりちゃんも食べる?」

「焼肉たべすぎたからいいわ。これ以上食べると吐きそうだし… 」

焼肉食べすぎたのはダメだったわね…

「みとりちゃんのお母さんにコロッケおすそ分けしよ!私たちじゃ食べきれなさそうだし」

「それはいいわね。母さんも喜ぶわ」

みとりの実家

「緊張するわね…やっぱり引き返さない?」

「なんで!引き返さないよ!ほら!」

「分かったわよ」

「でもその前に!お母さんに酷い事言うの禁止!」

聖奈の実体に関して問い詰めるのは無理そうね

「分かってるわよ」

「ならよし!タロモー!」

「タロモーって…いつの時代よ…」

「はーい。ってみとりに聖奈ちゃん!上がって!」

「はーい!」

数分後

「はい。お茶」

「ありがとうございます!」

ん?聖奈の手、一瞬透けたような…気のせいかしら?

「みとりちゃんどうしたの?」

「なんでもないわ」

「それはそうとお母さん!これどうぞ!」

「これは…コロッケじゃない。いいの?」

「はい!商店街歩いてたらおまけしてくれたんです!」

「ありがたく頂くわ。ん?聖奈ちゃん、手が…」

「手がどうしたんですかってえー!透けてる?!どうなってるの?!って幽霊なんだし当たり前だと思うか!」

「それはそうだけど。前までは透けてなかったし何か原因があるのしから?母さん、知らない?」

「し、知らないわよ!」

知ってるわね

「…話しなさい」

「みとり…」

「聞こえなかったかしら?私は聖奈の手がどうして透けてるのかを聞いてるの。分かる?」

「ちょっとみとりちゃん!それを知ってどうするの?!」

「場合によっては自分の首を切るわね」

「や、やだ!辞めて!」

「言いなさい!」

「言うの禁止!」

「ん!」

「聖奈?!」

これで聖奈の身に何かあったら…聞き出さないと…!

「みとりちゃんのお母さん!もし透け続けたら私は死ぬの?!それだけ教えて!」

「…し…し」

「し?」

「…」

「答えなさい!」

「みとりちゃん!責めないで!ほら、ゆっくりと深呼吸して!」

「すー、はー」

「言えますか?」

「うん。もしこのまま透け続ければ聖奈ちゃんは人間として生きる権利を失う」

それって?!まさか!

「母さん!どういう事?!」

「勘違いしないで!消滅する訳じゃないわ!ただこれ以上透け続ければ二度と人間に戻れなくなるの!」

「はぁ…なら安心だね!嘘を禁止してるから嘘は付けないしこれはほんとだ!」

「安心なわけないでしょ!期限はいつまでなの?!」

「それは…」

「言う必要はないよ!知ったって私はみとりちゃんに実態を貸す道を選ぶんだから」

「…少し外に行くわ」

「みとりちゃん?!」

「聖奈、安心しなさい。死なないわ」

「みとりちゃん…」

夢の世界

「イヤー。予想外の展開になりましたね」

「僕から見たらなんかストーリーの展開が早すぎる気がするよ。システムエラーかな?」

「これ、入る~?」

「なんだこれ?レコード?って誰だ!」

「いつの間に?!誰ですか?!」

「それを貴方達がしる必要はないわよ?それよりお前ら、このレコード分かります?」

「知りません!なんですかこれ!」

「どう見てもレコードだろ!」

「…風音ゆい!お前は元の世界に帰りなさい!」

「うわぁー!」

「ゆい?!」

「これで邪魔者は消えましたね!」

「ゆいはどうなったのですか?!」

「現実世界に帰ったのですよ。なにも心配はいりません」

「…!」

「殺気を放ちすぎて怖いわ!それよりこのレコードには聖奈とみとりの抜けた物語が入っています!」

「どういう事ですか…!」

「聖奈とみとりの物語には所々変な所がありませんでしたか?」

「ストーリーの進みが妙に早いとゆいは言ってましたね…!」

「この物語は不完全なのです!その物語の破片を集めた物がこのレコードなのですよ!」

「なぜそれを私に話したのですか?」

「…それはね」

「…!」

「お前が今ここで消えるから」

「え?!」

「さようなら。お帰りはあちらです!」

「ま…!」

「11100110 10111010 10110110 11100011 10000001 10010001 11100011 10000010 10001101 00100001」

「あ、熱い…!う…!」

数分後

「ゆいは現実世界に帰り瑞葉は溶けて消えた!やったわ!この世界をようやく手に入れられる!まっててね!聖奈!」

「お前、まだこれを見てるのですか?さっさと別の所に行きなさい!名前と目的が気になる?」

「仕方ないわね。答えてあげますよ。私の名前は赤河みとり。目標はこのレコードにこの物語のデータを全て入れる事です!どういう意味かって?そのうち分かるわよ。では、-・-・- -- ・・- ・-・ ・・・ 。i hope to see you again」

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