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4話

帰り道

「さぁ!母さん!2人で殺し合いましょ!負けたら死!最高ね!」

「や、やめ…」

「んー!ん!!」

とめないと…暴走した聖奈を止めるすべは…!動けない…

「あなたのようなカスに目なんていらないわよね?」

「ぐあああ!」

聖奈のお母さんの両目が一瞬にして腐った…!どうなってるの?!

「指を輪ゴムで縛れば血が泊まって腐る。つまり目も血が行き届かないようにすれば腐るって事よね?」

「目が見えない!聖奈!どうして!」

「あなたのような奴が私の名を呼ばないでくれる?」

こんなの聖奈じゃない!聖奈はもっと家族を大切にする!

「禁止解除」

「は!喋れるようになった…」

「みとりちゃん、いえみとり!あなたはどうしてこのような母親の味方をするの?」

「この質問に答えたら私の質問に答えてくれる?」

「いいわよ」

「じゃあ、そうね…恨むべき対象をきちんと恨んでたからかな」

「なるほど、じゃあみとり、あなたの質問にも答えるわ!」

「そうね。じゃああなたは誰?」

「聖奈よ?」

「聖奈はこんな口調じゃない。それにあいつはもっと家族を大切にする奴だ。お前は聖奈じゃない」

「ハハ!ハハハハハ!私は聖奈の負の感情よ!」

負の感情?どういうこと?

「どういう事って顔をしてるわね!答えてあげるわ!あいつはまだ精神面が成長してないのは知ってるわよね?」

「ええ。本性を表す前は結構落ち着いた雰囲気だったけど今ではハイテンションになってる」

「あいつは母さんが自身の実体を取り戻そうとしてる事に負の感情を持っていた。母さんへの憎みはみとり、あなたを殺人未遂した時からどんとん大きくなっていったわ。それで今、負の感情がビークに達して生まれたのが私。口で言う禁止に効力は皆無だけど、禁止したらそれが意思関係なく絶対に効力を発揮するようになったら面白いと思わない?」

「お母さんの目を元に戻す事は、できるの?」

「できるわよ。えい!」

「あれ?!目が戻って…」

「大丈夫ですか!」

「ええ。ありがt…」

「どりぁ!」

標識?!どうしてこんなもので

「危ない!」

「あら、外したわね」

「お母さん!逃げてください!」

「でも…」

「いいから!」

「はい!」

「逃げるの禁止!」

「ぐ!」

「クソ!」

「そう簡単に逃がすと思ってる?」

「あなたは私の事をどう思ってるの?」

「好きよ」

「だったらこんな事やめて!」

「私は好きという感情を壊されそうになった者を守りたいという願いと怒りでできた存在!無理よ!」

「みとりちゃん、にげ…」

「母さんが言わなくてもみとりは殺さないわ!殺すのはあなたよ!」

詰みか…!

「さぁ!死になさい!思い出も!時間も!存在も!全てあの世へ行ったら何も残らない!お前には何も残らない!死ね!」

「うわ!」

空から誰かが降ってきた?!どうなってるの?!

「いてて…」

「痛いわね!」

「ごめんごめん!」

「いい所だったのに!」

「僕は立ち去るから許して!」

「ダメ!」

「みのり?!どうしてここに!」

「みのり?そんな人は知らないわ。私は赤河みとり。あなたが踏み台にしたのは滝川聖奈。突然だけどお願い!こいつは今暴走してるの。止めるのを手伝って」

これはチャンスよ!あいつを元に戻せるか試して見ましょ!

「赤河…みのりの親戚か?まぁいいか。僕は風音ゆい。その願い、叶えてあげるよ!」

「ありがとう。ゆい」

「邪魔者め!移動禁止!」

「3Dプリンターガン!えい!って暴発した!」

「馬鹿!3Dプリンターで作った銃は耐久性がないから爆発のおそれがあるのよ!」

「こんな時はバーニングだよね!」

「火炎放射?!これでどうする気?!」

「火は浄化の象徴!バーニング!燃えろ!」

「ぐあああああああ!!!」

「強引ね…」

「今だよ。これ、消化器。これで火を消してあげて」

「ありがとう!これで目を覚ましなさい!」

「うぅぅ…」

数分後

「聖奈!聖奈!」

「みと…りちゃん。あれ?お母さんは?」

「私なら無事よ。安心して!」

「よかっ…た。すぴぃ」

寝たわね…

「火は浄化の象徴。これで負の感情は消え去ったと思うよ」

「感謝するわ」

「ありがとう!聖奈を助けてくれて!」

「僕はただここを通りすがっただけ。2人とも喜んでくれたのなら何よりさ。さてと僕は」

「見つけましたよ!」

瑞葉?!

「やべ!」

「やべじゃありません!本来の世界に強制帰還です!」

「待って!後少しだけ!」

「…少し、だけですよ」

「みとり、聖奈の事、大切にしてあげてね」

「う、うん!」

「じゃあ帰るよ。バイバイ」

数分後

みとりの家

「とりあえず聖奈を部屋に運びました」

「わざわざありがとうね」

「いえ」

「あの、さっきは刺してごめんなさい」

「もう気にしてませんよ」

「…優しいわね」

「お母さん、手が震えていませんか?」

「気になっちゃう?」

聞いちゃダメだったかしら?

「嫌なら別に!」

「はなし、聞いてくれる?」

「は、はい」

「実は聖奈に触れるのが怖いの」

「霊体だからですか?」

「1度、一生恨まれても仕方の無い事をしてしまったからよ」

「それは…」

「私は聖奈の実体が戻る事があの子のためだと思っていた。でも…」

「私は、あなたの気持ち、分かりますよ。聖奈に後ろめたい感情、持ってますから」

「できれば、これには共感して欲しくなかったな」

「嫌で、してしまうんですよ」

「今日は聖奈の隣にいてあげますから。ゆっくり休んでください」

「ありがとう」

みとりの部屋

「聖奈?」

「すぴぃ」

「寝てるわね…今日は隣で寝てあげるわ」

聖奈の夢の中

「あれ?ここは?」

「やぁ。お目覚めね。私」

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