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最終話

私は


その場で、動かず


じっっっと


床を見つめていた



そして、


テーブルの下に箱のような物を見つけた


その箱は


潰れていて


中から


白い物


けーき?


近づく


誕生日ケーキだと気づく


私は思い出した



今日は私の誕生日だった



その箱の近くに


ぐしゃぐしゃになっている


手紙



拾って


読んだ



菜々子へ


27歳のお誕生日おめでとう!!

最近仕事が忙しくってまじでごめん!!

冷たく当たったりしてごめん!!

毎日毎日上司に怒られてさ、ストレスが溜まってたんだ、それを菜々子に当たるなんて、最低だ、


でももうすぐ落ち着くからさ!今度温泉旅行に行こうな!!!


これからも俺と一緒に

ずっと


歳をとっても


一緒にいてください


涼介より





菜々子「うっ、うっ、ううう」


涙が止まらない


私は最低だ


涼介は浮気なんてしてない


するわけない


私が最初から信じていれば


信じていれば、、


あいつが、


全てあいつが仕組んだんだ


悔しくて、悲しくて


最低な自分を許せなかった






「どうでした?」


高橋「ああ、多分うまく撮れてる、

今頃大変な事になってんじゃないか?w」


「ははwえぐい事しますね高橋さんは」


高橋「俺を散々コケにした罰さ」


「高橋さんが断られるなんてはじめて聞きましたもんw」


高橋「まあ、壊し甲斐があるから良いけどなw

にしても、あの写真どこで撮ったんだ?

よく浮気現場を見つけられたな?」


「あー、あの写真合成っすよ、今の技術だったらあれくらい簡単に作れますよ、

ズームして見るとすぐバレちゃいますけどねw」


高橋「まじかw俺も騙されたよ

じゃあ定時で帰っている事も嘘か?」


「そうっすね、今定時で帰るやつなんていませんよw

会社めちゃくちゃ忙しくてこのままじゃアプリのリリース間に合わないってみんな必死で働いてますからw」


高橋「大変だなwじゃあ必死に仕事をして

帰ったら俺とのハメ撮りを見る、なんて

最悪だなw」



そんな会話をし通話を切る



涼介はホテルに入り


ぼーっとしていた



涼介は菜々子に浮気をされ


仕事のストレスで


疲れ果てていた



明日も仕事



今日はもう寝る





朝、涼介はホテルを出る




駅まで向かう



その横断歩道で


ふわっと風が吹いた


なんか


懐かしい匂い


これは、


菜々子の匂いか?


せっけんの


香水の匂い



俺が高校生の時


ドンキで買った安い香水


菜々子はそれをずっと使っている


その匂いがして、


俺は何だか


泣いてしまった



昨日まで


冷静だった涼介


溜まっていた涙が全部でてくる



クソッ、なんで、



昨日は


言いすぎたか


俺は信じたくなかった



あの動画


匿名で送られてきたあの動画は


確かに菜々子だったが


すこし表情は悲しい表情


浮気ってこんな表情でするのか?


わからないが


今日は仕事どころではない、


今すぐ


菜々子に、


菜々子に謝って、

話を


話を聞こう


きっと


何かの間違いだと


何か理由があるはずだと



寂しい思いをさせた俺にも責任があるんだ



俺はタクシーを拾い


家に戻る




タクシーから降り



走って階段を登る



すぐ謝ろう


そう思い



玄関を開ける



なにか、重い


ドアノブが重い


力一杯ひねり


玄関をあけた



部屋は真っ暗


入る



何かがひっかかった


なんだ?


柔らかい?なにがが


足?


さらに扉をあける



俺は目を疑った




そこには



ドアノブで




首を吊っている




菜々子だった





目が虚ろで


下を向いたまま



菜々子は冷たくなっていた



涼介「おい、おい、嘘だろ、、菜々子、おい、」


ゆすっても


動かない菜々子



俺は泣きながら菜々子をドアノブから下ろす


廊下に菜々子を倒し


心臓の音を聞く



なにも聞こえない



そこに


菜々子な手には



手紙があった



暗くて見えなかったが


床には


俺と菜々子が写った写真が


落ちていた


子供の頃の写真


中学生の時の、、


遊んでた時、家族と海に行った時


懐かしい写真


俺は手紙をとり


その手紙は俺が書いた手紙


手紙の余白に


なにか書き足されていた



涼ちゃんへ


私、最低最悪の妻でした


来世では


また付き合ってくれますか?







END....







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